穴バーレポート ACTIVITY

志賀島バーレポ「島のおじちゃんと宴会編」

「今夜は宴会!志賀島バー」

宴会と聞くと、福岡の民は黙ってはおれません。しかもそれが志賀島ですから、海の幸溢れる会になる予感。開催数日前から満員御礼。ありがとうございます!

 

ゲストに、シカシマサイクル立ち上げ人であり、志賀島共和国特派員の山崎基康さんと、SHOPヒロのご主人で、元福岡市漁協弘支所長の松田清隆さんを招き賑やかな宴会を開催しました。

 

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シカシマサイクル山崎さん手作りのワカメの飾りが賑やかです

島の宴会ですから、会場づくりに余念がありません。

アナバナ編集部はいつものカフェスタイルから、御座を敷いて、漁師さんから借りた大漁旗、島の美味しい御飯が揃えば、一升瓶のお酒を抱えて大勢でわいわい騒ぎながら酔っぱらいたい。そんな雰囲気が完成しました。

 

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炭火の準備も整い、「今夜は宴会!志賀島バー」開店です。

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開店直後から続々とお客様が集まり、一気に満員に。島の御飯を食べながら賑やかにお酒もすすみます。

会場があったまってきた所でそろそろ島のおじちゃんの出番です。

 

志賀島に一度きてみて

島で生まれ育ち、島でSHOPヒロを営むしまのおじちゃん、松田清隆さん。定年前までは、福岡市漁協弘支所で働いていました。「今日は、漁業の事色々話さないといけないのだが、私は船酔いするから漁業はしません。船舶免許はペーパードライバーです」とすぐに会場の笑いをまきおこしました。

志賀島では、さまざまな海の幸が水揚げされます。3月は天然ワカメ、4月からは底引き網で、キス・カマス・アジ・車エビと多彩です。また、海にもぐると、アワビやサザエ・うに・志賀島では「タワラ」と呼ばれるなまこを捕ります。「一年間安定して長く、捕れるように、末永く捕れるように、自分たちで調節しながら漁をします」

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志賀島では、漁業にまつわる年中行事があります。

正月三が日は大漁旗を掲げ、1月2日は船に女の子を乗せます。そして1月3日は「玉せせり」といって男の子が中心となって行います。

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今では30代になる松田さんの息子さんが玉せせりにでていた頃の写真

「今は子どもが少なく、行事が出来なくなってしまい、小さい祠の前で儀式をするのみ。また人を集めて玉せせりをしたい」と語ります。

島には2つ小学校がありますが、どちらも児童が少なく、年中行事を行う若者がなかなか居ないのが現状だそうです。

「志賀島までドライブで来る人も多いが、車で一周して終わってしまう。是非ゆっくり散策して、町の人と話して、志賀島の事を知ってもらいたい」と言います。

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 「家で母ちゃんがまってるから、今日は皆さんとお酒が飲まれんで残念。人前ではなかなか面白い話は出来ないけれど、山崎さんが一生懸命島の事を考えてくれているから、私たち島の人間も頑張らなければ。是非志賀島に遊びにきてくださいね。」

という松田さんの言葉で、トークは、山崎さんにバトンタッチ。

 

 島に魅了された山崎さん

島のおいしい料理とお酒に少々酔っぱらい気味な山崎さん。彼は、ディープな志賀島を知る人の一人です。

「私は、カラクリワークスと言う会社に勤めていて、サーカス事業部というちょっと謎めいたところにいます。」

志賀島は都心からすぐ近くに存在しますが、神事や、島ならではの暮らしがありローカルな場所。それであって、ネット環境が充実している等、暮らしやすさもあり、フレキシブルな暮らしが出来ると感じ志賀島に通うようになり、シカシマサイクルを立ち上げました。

 

 「志賀島で、絶対に行った方がいい場所。それは、志賀海神社です」

日本の一番端の島で、古代に朝鮮や中国の大陸とつなぐ海上交易を支える「阿曇族」の人が、代々神職をしています。志賀海神社には、粛々と行う神事が残っており、先日4月15日に「山誉祭」と呼ばれる、海の民が山を讃える儀式が行われました。

この祭は山と海がつながっていると考え、山を大切にする事で、山の栄養が海に流れて、豊穣な海が出来る事を祈ります。

志賀地区にあるシカシマサイクルは、古民家をリノベーションして、レンタサイクルと、多目的なスペースとして、オープンさせました。

車でドライブしていては見えにくい、地元で暮らしている人との距離感を感じながらサイクリングしてほしいと思います。

 また、シカシマサイクルでは定期的にイベントを開催。12月には志賀地区での餅つきに、正月料理の「サワラの塩切り」と、漁師独自のしめ縄「すすみて」のワークショップを開催しました。

3月には「若者よワカメをつかめ!」というワカメ漁のワークショップを開催しました。多くの若者がつめかけました。アナバナチューンでのレポートはこちら

5月23日(土)にはサイクリングマップをサイクリストと共につくるイベントを開催予定です。

 山崎さんは、なんと今年志賀島への移住を決めたとの事。ますます志賀島が盛り上がっていきそうでうですね。

最後に、参加の皆様と集合写真をとりました。

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みなさんいい笑顔です

島で生まれ育った松田さんと、島の魅力に惹かれ島の情報を発信する山崎さん。志賀島愛溢れるお二人の力と町の人々で、志賀島ファンが集い、そして志賀島のファンの増えた穴バーとなりました。

志賀島バーレポ「志賀島の幸で宴会編」では志賀島の魅力たっぷりの料理を紹介します。

 

編集部:ワタナベ

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