こんにちは。11月の穴バーに向けて、ネギ栽培を追いかけ中の編集部天野です。糸島市「寺本ダーウィン農園」の寺本さんのもとへ、今回は苗の植え付けのお手伝いに行ってきました。
4月に種まきをしたネギはすくすくと大きくなって、ポットの苗はまるで緑のじゅうたんのようになっていました。
露地の畑への植え付けを前に、まずはネギの葉の先端を切る”剪葉”をと、ハサミを渡され早速お手伝いに入ります。さあ!ネギと向き合う1日の始まりです!
■前回の記事はこちら
知らないことだらけのネギ栽培
まずはのびた葉を切る作業からスタート!
「初めに出てくる葉はフニャフニャなんで切るんす」と寺本さん。切ると強い葉が出てくるため、露地に植えても倒れて折れることがなくなるのだそうです。
ネギが植えられたポットの高さは数センチほどで、ネットが貼られた土の上にきれいに整列していました。ネギトークに興奮するスタッフの「へえー!」の嵐を浴びながら、寺本さんは根のはみ出したポットを、ネットを貼った土からベリベリとはがします。
ブチブチと切れる根に少々困惑しつつも、これは露地の畑で新しい根が伸びやすいようにと、あえて古い根の先端を切る”根切りネット”を敷いているから大丈夫なのですって。ネギ栽培の世界は知らないことだらけです。
いよいよ露地の畑に苗を植え付ける”定植”に向かおうと、意気込んだはいいものの外はあいにくの雨。二十本程度の苗を植えたところで定植を断念しました。
中止を残念がるスタッフに「みなさん相当やる気だったんすね」と寺本さん。普段はお一人で作業をされているためか、女性8人がネギに夢中な光景はなかなかインパクトがあったようです。
苦手なナスも喜んで育てる寺本さんは
生き物好きの熱心な勉強家。
ネギのほか、5種類のナスも育てている寺本さん。品種は紫の米ナス、緑ナス、白いトルコナス、ゼブラナス、そしてイタリアナスの”ローザビアンカ”です。
寺本さん、もしかしてお洒落な名前のナスを選んで、育てていらっしゃるわけではないですよね? という疑惑を胸に、緑ナスの品種名を聞いてみると、「マスミ」との渋い回答をいただきました。
実はナスを食べるのはあまり得意ではないという寺本さんですが、「ナスは育てるのが好きで、教科書見てたら面白くなったんす」とのこと。
2本の支柱で枝を伸ばす方法も、本やネットで調べながら、自己流で編み出して実践中なのだとか。もともと生き物が大好きな寺本さんはとんでもない勉強家で、糸島に3つある図書館の中でも、生物にまつわる図鑑や本はすべて読んでしまったというほど。恐るべし探究心をお持ちです。
寺本さんのネギ・ナス栽培への偏愛と情熱を感じたところで畑を後にし、最後はみなさんでBBQをしました! 寺本さんもメンバーの一人である糸島・長糸地区の農家グループ「長糸コンタ」の大村さん宅にお邪魔し、糸島の新鮮な食材を前に乾杯です。こんなふうに農家さんとつながれるのは、学び多くとてもありがたいことだなとあらためて感じます。
次こそは晴天を祈って、草取りのお手伝いにうかがいます。次回レポートと、11月のネギバーも楽しみにしていてくださいね!
(編集部 天野)