イベントレポート

地域と交わることで見えてくる<音楽>×<物産>で広がる可能性。アナバナ商店出張開店!「PLAY MARCHEじょうえつ」レポート

地域の魅力を《物産》×《音楽》をテーマに発信するイベント「PLAY MARCHEじょうえつ」。昨年、東京のLIQUID ROOMを会場に開催された音楽フェス『PLAY TODAY music festival』に「アナバナ商店」として参加したのがご縁で、今回なんと、新潟県上越市にて出張開店してまいりました!

音楽が人を高揚させるように、「モノとの出会い」もまた、私たちの気分をワクワクさせてくれます。各地から集まる音楽と物の熱気がひとつになって、また新しいカタチで次の場所へ向かう。 異なるものが組み合わさることで、「物産展」の新たな可能性を実感させてくれたのが前回の『PLAY TODAY music festival』でした。今回も、新しい出会いへの期待と、北陸地方という未開拓の地に少しだけ不安を抱えつつ、新潟県上越市へ向かいました。

はじまりは ”上越愛” から。各地のアーティストが集結して、地域と交わることで見えてくること

2015年に続き2回目の開催となった「PLAY MARCHEじょうえつ」。上越市出身で、東京を拠点に活動する音楽プロデューサー、株式会社PLAYTODAY共同代表のNamyさんが発起人となり、上越市の歴史や文化を新たな形で伝えるプロジェクト「アイシクル」と手を取り開催されました。音楽と物産が上越に集まって、ジャンルを超えた交わりから、新たな価値を生み出そうと始まったこのイベント。各地で活躍するアーティストと約20の物産店鋪が集う中、アナバナ商店は今回も九州代表として、九州みやげを紹介してまいりました!ありがたや

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会場は新潟県上越市の浄興寺。本堂がライブスペース、境内の庭園がマルシェエリアです。お寺×音楽×マルシェという異色の組み合わせにテンションが上がらずにはおりません

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本堂に向かって手を合わせる主催者のNamyさん。イベントの無事を祈ってらっしゃいました(たぶん)

九州みやげ meets 上越! 

それにしても、新潟のみなさん、「福岡から来ました!」の一言に、とても興味を持ってくださるのには驚きました。中には「九州の人に初めて会いました!写真撮らせてください」という方も。いやいや同じ人間です。

それもそのはず。上越市は、新潟県の南西部に位置する北陸の城下町。福岡からの移動は、「飛行機→バス→電車で南下」で約6時間という、乗り換えと移動の末、ようやく辿り着くまちなのです。九州に暮らしているとなかなか行く機会がありませんが、その距離感覚は上越に暮らすみなさんも同じなのでしょう。「福岡って九州ですよね?」っておっしゃる方もいて、反応はとても新鮮でした。

”わざわざ九州からやって来た人”という、九州人プレミアム感漂う、ある意味ホームな会場で、アナバナ商店がご紹介した九州みやげはこちらの8点です!

【福岡県直方市】のおがたみやげ てぬぐい/ひしや染物店

【長崎県小値賀町】HAO!ピーナッツペースト/トマトジャム/(一財)小値賀町担い手公社

【佐賀県佐賀市】103サイダー/天山酒造(株)(Kyushu Local Products)

【大分県宇佐市安心院】ドライフルーツ/(株)ドリームファーマーズ

【熊本県人吉市】マルカマの佃煮 山の幸海の幸/釜田醸造所

【鹿児島県薩摩川内市甑島】とうふ屋さんの大豆バター/山下商店

【宮崎県西臼杵郡日之影町】藁の鍋敷き/わら細工たくぼ

【宮崎県宮崎市】日向夏精油/合名会社LC

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宮崎の特産日向夏のさわやかな香りが凝縮した精油。意外にも男性のお客さまに評判でしたー

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山下商店さんの「大豆バター」はスタート2時間ほどであっという間に売り切れる人気ぶり。美味しいものへの反応は世界共通なのですね

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前回に続き、今回も圧倒的な存在感を放つ「マルカマの佃煮」。「新潟の美味しい新米と食べて欲しい!」の謳い文句が効いたのでしょうか、あっという間に完売しました。美味しいものへの喜びは世界共通なのです

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隣町からいらしたという上越マダム。手ぬぐいのエクレア柄と染めの色をとても気に入ってくださいました

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ドリームファーマーズさんのドライフルーツを2回も買いに来てくれた仲良し姉妹。嬉しいなあ

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Namyさん「HAO!ピーナッツペースト」を購入してくれました!

編集部が出会った選りすぐりのみやげものたちは、九州らしいおおらかさと芯の通ったものづくりの魅力が溢れる品々ばかり。そんな素敵な商品を手に、お客さまとの話が膨らまないわけもなく、旅行で行った天草の刺身が美味しかった話とか、大分熊本地震のその後を気遣ってくださる方とか、九州へ様々に関心を示してくださいました。

ゆるやかに温かいお寺のマルシェ

お客さまとの弾む交流に嬉々とした気分の中、会場をうろうろすると、お寺らしいなんとも和やかな風景がそこかしこに広がっておりました。他のお店の方にも少しだけお話しすることができたので、ご紹介します。

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浄興寺の立派な本堂は新潟県内で最古の寺院建築だそう。地元の人たちを中心にたくさんのお客さまで賑わいます

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本堂の廊下はバルスタイルの飲食スペースに

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太子堂に腰を下ろして談笑する姿も

寺の境内には遊び場がたくさんありますね

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耕太郎農園のお二人。越後 上越安塚という地区で、農業を営みながら、お米や野菜の加工品を作ってらっしゃいます

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棚田米を天日干しして作る耕太郎農園の米を使ったせんべいや団子はすべて自家製手作り。やはり米どころ新潟、手作りでこの商品力、すごい

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上越市安塚区に店を構えるピザとパンの店「ダンケ」のお二人。県外からも足を運ぶ人がいるほど、大人気のパン屋さんです

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「Natural Chain Harmony」のお二人は、上越市の農家さん。驚いたのは尾崎さん(左)が販売していたリゾット専用の米「和みリゾット」の存在。農家さんが専門店と直接取引することも多く、要望に応える特化品種を目指そうと、今どんどん改良が進んでいるのだとか。新潟ではお米が進化している模様です

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利き酒師として全国を駆け回っているSatuuussy (サテューシー)さんによる日本酒ブース。上越のお酒をはじめ、各地で見つけたおすすめのお酒が並びます

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日本酒片手に楽しそうなお二人は選曲家で参加していたMachamixさん(左)とHisatooさん(右)。やっぱ新潟に来たけん日本酒飲んどかないかんやろ(博多弁)ということで、私も上越のお酒「吟田川」をいただきました。美味!

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子どもも大人も思い思いの過ごし方。みなさん楽しそう。ゆるやかに温かい雰囲気でした

和太鼓もJazzもアイドルも。お寺のライブは異空間

そして最後に、本堂で行われたライブもご紹介します。木造りの堂内は音の反響もやわらかく、光の具合も程よい独特の雰囲気を醸し出しておりました。

今回のライブは、新潟県出身のアーティストを中心に、JazzやHIPHOPなどジャンルも様々。お寺というひらかれた場所が会場であること、そして、気兼ねなく足を運んでもらうことで、思いがけない出会いやきっかけの場になってほしいという実行委員のみなさん考えから、なんと入場は完全無料で行われました。

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新潟市出身の野沢美穂さんによるピアノ演奏。静かに目を閉じたくなるような心地よい音が響きます

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長野県出身の高橋あず美さん。圧倒的な歌唱力が会場を魅了します

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強烈なインパクトとともにライブを披露していたのが、高田本町商店街のアイドル「がんぎっこ」のみなさま。お寺とは思えぬはじけっぷりに会場も飲み込まれていきました。仏様は寛大です

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がんぎっこ追っかけのみなさまもノリノリです。アイドルを前に寺で踊る日が来るとは彼らも仏様も思ってなかったんじゃなかろうか・・・

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たまたま寺にお参りに来たという男性も、いつの間にか観客の一人になっていらっしゃいました

上越市を舞台に、地元の有志と地元を離れて活動する仲間が集まり、実現した「PLAY MARCHE じょうえつ」。参加無料ながらも、各地で一線に立って活躍するアーティストを招いたり、上越らしい魅力的なお店が集まっていたり。決して妥協することなく、上越の人たちが地元に誇りを持ってもらえるような場を作りたいという、実行委員の皆さまの思いを強く感じます。そして、その思いはきっとお客さまにも伝播していきます。未知の北陸でしたが、参加して本当によかった。農家さんとの新たなつながりなどなど、嬉しい出会いがたくさんありました。

ご来場いただいたみなさま、お招きいただいたNamyさん、そして実行委員のみなさま、本当にありがとうございました! また参ります! 新潟ラブ! 

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特急列車に乗り込み、上越を後にする道中、主催者のNamyさんからコメントが届きましたので、こちらにご紹介します。

「 無事に終えることができ本当に良かったです。 お客様、スタッフ、出演者、出店者、浄興寺の皆様本当にありがとうございました! 音楽の旅を通してつながった縁が、全国から上越のお寺に集いました。そこには、見たことのある友人や家族の風景があり、朝から夕暮れまで、ふらりと立ち寄ってくださる人の流れを見て、本当に嬉しくなりました。どこにいても、まだ見ぬ音楽やモノに出会うワクワクと出会いは生まれますね。そんな可能性を感じ、また信じることができた1日。 来年も、この流れを全国の仲間とともに創っていこうと思います。その時はアナバナ商店さんも、また出店してもらえたら嬉しいです。新潟のみんなは、九州に触れる体験を本当に喜んでいました。あらためて、本当にありがとうございました( Namy )」

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最後に、ゲスト・実行委員のみなさまが大集合。締めくくりはやっぱり ” Namyポーズ ”でパチリ!

(編集部 曽我)


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