イベントレポート

地域の「音」と地域の「モノ」が織りなす新しい価値。リキッドルームで開催『PLAY TODAY』マーケット&ライブレポ【後編】

「アナバナ商店」も出展した『PLAY TODAY fes』。前編の「アナバナ商店」中心の内容に引き続き、後編ではマーケットに出展されていた岐阜、沖縄、新潟のお店のこと、そして盛り上がる会場の様子を、これまた写真多めにご紹介します!

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 今回、マーケットに集まった商品は九州地区からの「アナバナ商店」の他に、岐阜県から3店舗、新潟県から1店舗、そして沖縄県から2店舗と3人の作家さんと、選りすぐりの商品が並びました。独特な集まりですが、今回ライブに出演するアーティストにゆかりのある地域の商品ということでセレクトされています。

アナバナ商店は九州外での出店は初でしたので、当日まで少々ドキドキしておりました。

が、商品を手にするみなさんのにやけ顏や手に取る商品を知るほどにその地域に興味を示してくれる様子を度々目にし、みんな地元好きなんやーん、って嬉しくなるくらい、地元愛は国境を超えることを実感した次第です。どんな商品がならんでいたのでしょうかね。写真とともに商品を一部ご紹介します。まずは沖縄県です!

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こちらはゴーヤカンパニーさんの「島豚ごろごろ」というユニークなネーミングの一品。石垣島産三元豚の粗挽きミンチと調味料は沖縄らしい黒糖に生醤油、香味野菜と自然の素材のみで作られています。ごはんのお供に、酒のつまみに、サンドイッチの具材にもいいかも!今、各メディアからの取材が続いている売れっ子で、入手困難なほどだそう。

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愛らしい表情のヤギが並んでいます。奥の作品は作家morita mihoさんのシーサー、島の動物たちをモチーフにした陶芸小物です。そして手間に映るのは作家やむちんさんの陶器。沖縄らしい力強さのある絵付けが印象的でございます。

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ライブに行くとだいたい1枚はTシャツを買いたくなりますが、こちらのTシャツは「OPPO(おっぽー)」という石垣っ子のソウルフードがモチーフになっております。実は、今回出演のアーティスト『きいやま商店』のヴォーカル崎枝亮作(りょーさ)氏と石垣島の同級生による企画Tシャツなのです。写真右は崎枝氏と「730 Creative Works」を結成した宝園さんとスタッフさん(中)、そして博多っ子DJの福山さんです。ソウルフードもデザインの力でおしゃれになるのです。

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背中にはOPPOの作り方が丁寧に図解で説明されております。おにぎりと好きな具材をセルフでにぎって食べるんだそう。宝園さんオススメはスパムです。ちなみに、最近、石垣の若者は、「OPPO」ではなく「おにささ(?)」と呼び始めているそうで、「OPPO」存続の危機をなんとか救おうと企画されたんだそうですよ。オッポー愛を感じますね。

続いて岐阜県からの商品です。

九州に住んでいるとあまり馴染みがないですが、岐阜は日本の中部地方に位置する内陸の県です。福岡県と比べると面積はおよそ2倍、人口は福岡県の約半分ほど。複雑な地形を持ち約82%が山岳地帯という山と清流豊かな土地なのです。飛騨山脈とか武将森蘭丸とか教科書でも習いましたねー。そんな豆情報とともにご紹介します。

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アラスカ文具店」さんのユニークな文具、岐阜の出版社「さかだちブックス」さんの小冊子が並びます。アナバナに通ずるコンセプトで編集された「私的岐阜観光案内」を手にし、ちょっと興奮しました。

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右手奥の紙パッケージの『大地のかりんとう』がとっても美味しかったのです。作っているのは「山本佐太郎商店」さん。素材選びも製法もどこにもないかりんとうを目指して作られているもの。黒糖や紫芋の色がきれいに出ていて、軽い口当たり、手が止まりません。

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そして今回もっとも嬉しかった出会いのひとつが、岐阜の商品を販売していたこちらのはーしーちゃんことたかはしさん。さかだちブックスさんが大好きだということ、そして主催者である高波さんの地方でのイベントを手伝ううちに、岐阜の魅力に気づいたとはーしーちゃん。もっと岐阜のことをたくさんの人に知ってほしいと、このイベントも岐阜からわざわざお手伝いに駆けつけたんだそう。なんとー岐阜愛に溢れたヤング女子は地元の宝やー。こんなかわい子ちゃんで各地をいっぱいにすることが、地域活性と言われる状態の一番の近道なのかもしれません。

 他にも、新潟のお米との新しい出会いを提案する『VERY Rice!』 や沖縄らしい大らかな染めと模様が印象的なテキスタイルユニット「Doucatty(ドゥカティ)」さんの手ぬぐいなど、日本のいろんな場所を旅した気分にさせてくれる、その土地らしさがたっぷり伝わってくる商品が並んでおりました。

最後に、『PLAY TODAY FESTIVAL』会場の様子をご紹介したいと思います。

今回は各地から40組を超えるアーティストが参加。3会場に分かれたフロアを行き来しながら、来場者は思い思いにジャンルを超えたライブを楽しめるというものでした。

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ジャズに

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HIP HOPに

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たんこぶちん(佐賀)も!

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トリをつとめた『きいやま商店』も!

北は北海道、南は沖縄までと、まさに「音の甲子園」と謳ってらっしゃるとおり、日本から選りすぐりのアーティストが集まっての開催でした。

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お客様の層、ファッションも多様

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お酒も入ってみなさん盛り上がっております。

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こちらが今回の発起人であるNamyさんこと高波由多加さん。「いろんな地域に足を運び各地の人とつながってきたNamyさんだからこそ実現したイベント」との参加アーティストさんの声も。周囲からの信頼の厚さが伝わってきます。

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うん、楽しそう。間違いありません。

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テンションがあがって、だいたいこうなります。

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そして最後はジャンルを超えてお客さん同士もつながるという、ハッピーなイベントでございました。

各地からあつまる熱気がひとつになって、また新しいカタチで次の場所へ向かう。 音楽も物産展も、作り出すのは人と人です。音楽が人を高揚させるように、「物産」も私たちの気分を楽しく、ワクワクさせてくれるんですね。ライブを楽しむために来場したお客様が、思いがけない形で九州のおみやげを発見してくれるという新鮮な出会いがあるのも、このイベントの魅力ではないでしょうか。異なる別々のものが組み合わさることで、「物産展」の新たな可能性や価値が生まれることを実感させてくれる素晴らしい機会でした。

顔を合わせて商品を手に取っていただき、お一人お一人に商品を自慢することで、私自身もより九州が大好きになったし、やっぱり良い”しごと”を応援したいという自信にもつながったように思います。

九州代表で参加させていただき、ご来店いただいたみなさま、そしてお声をかけてくださった主催するスタッフのみなさまにあらためて感謝申し上げます。次の開催も機会あらばぜひ自慢の九州みやげをお持ちしいたします!

(編集部 曽我)

□前編はこちら

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