穴バー

うまいを追求する熱い生産者に出会う!5/20開店「大隅半島うんまかバー」鹿児島県大隅半島を訪ねました。

いよいよ今週の金曜日は、5月の穴バー「大隅半島うんまかバー」です。みなさんは、大隅半島に行かれたことはありますか?

先日、「大隅半島うんまかバー」のゲストのお一人、大隅家守舎の大山さんと一緒に、穴バーで使う食材の生産者さんのところを訪ねてきましたので、レポートします。

かのや養蜂園さんの入口。手づくりのポストが目を引きます。よく見ると、赤いポストは蜂の巣箱ではないですか!さすが養蜂家さん!

蜜の種類によって味が違います。レンゲやアカシアは馴染みのある味ですが、そば蜜はちょっとくせのある、でもはまってしまいそうな味。鹿屋ではクロガネモチの蜂蜜もとれるそうです。

ちょっとレトロなパッケージがよい感じを醸し出しています。蜂蜜は種類によって味が違います。レンゲやアカシアは馴染みのある味、そば蜜はちょっとくせのある、でもはまってしまう味。鹿屋ではクロガネモチの蜂蜜もとれるそうです。

採蜜で旅に出たお父さんの代わりにお話ししてくれたお母さん。貴重な巣蜜を分けてくださいました。素朴な甘みでおいしかったですよ。

採蜜の旅に出たお父さんの代わりにお話ししてくれたお母さん。貴重な巣蜜を分けてくださいました。素朴な甘みでおいしかった〜

続いて伺ったのは、「ふくどめ小牧場」さん。ふくどめ小牧場さんでは、兄の俊明さんが養豚を、弟の洋一さんが加工・販売を担当しています。こちらで扱っているのは、サドルバック種の豚。ハム等の加工に最適な品種で、純粋なサドルバック種を育てているのは、日本で唯一ここだけなのだそう。アメリカの大学で種の保存のために飼育されているサドルバック5頭を輸入し、試行錯誤しながら飼育して現在に至ります。俊明さんが育てた最高のサドルバック種の豚を、本場ドイツで修行を積みドイツの国家資格・食肉マイスターを取得された洋一さんが最高の技術で加工しているという、最強コラボのハム・ソーセージは、いくらでも食べたくなるほどのおいしさです。

買物ついでに豚を見ることもできます。子どもたちに大人気です。

販売所の裏には、3頭の豚がいる小屋があり、買物ついでに豚とふれあうこともできます。子どもたちにも大人気!

2日目、まず、鹿屋のカンパチ漁の漁師さんを訪ねました。この日は、朝の5時半に出港。眠い目をこすりながら漁港に着くなり船に乗せられ、あれよあれよという間に沖へ。カンパチの生簀は、5km×3kmの範囲に450基ほど点在していて、13の水産業者が養殖をしているそう。生簀に到着するやいなや、かけ声もなくカンパチの水揚げが始まりました。力強いかけ声を掛け合うのかと思いきや、あうんの呼吸でたんたんと進められていることが意外でした。信頼できる仲間との共同作業なのですね。

全国でも「鹿児島もの」として人気がある大隅のカンパチ。特に鹿屋のカンパチのおいしさの秘密は、潮の流れや海の深さ、水温等がカンパチに適した漁場だったということはもちろん、餌の与え方やストレスをかけない水揚げの仕方等、いち早くカンパチの養殖に着手した鹿屋だからこそ培われた技術の賜物!

5km×3kmの範囲に点在する生簀。

カンパチ養殖の生簀は、5km×3kmの範囲に点在しています。

稚魚から水揚げするまで2年、雨の日も、風の日も、暑い日も、寒い日も、毎日欠かさず海へ出て、カンパチの世話をするそうです。生簀に潜り、カンパチの生育状態はどうか、病気がないか、毎日目で確かめながら、餌の配合を変えているそう。伺った日はとってもよい天気で穏やかな海でしたが、荒天の日は大変だろうなぁ。「そりゃ、大変よ!」とおっしゃりながらも、活き活きとした目を見ると、漁師の仕事に誇りを持っているのだなぁ、としみじみ感じました。

稚魚の時が一番重要。病気がないか、育ち方はどうか、毎日目で確かめながら餌の配合などを変えて育てています。

鹿屋の漁師さんは、みんな活き活きとしたよい顔をしています。

鹿屋市漁業協同組合では、地域貢献やカンパチのファンを増やすことを目的に、去年の11月に広報の部署ができたそうです。漁協では、地元の子どもたちが見学に来たり、お料理教室などをひらいたりしています。漁師さんや漁協の方が講師になって行う、カンパチのさばき方教室も人気だそうですよ。
この日、水揚げしたばかりのカンパチを漁協の大重さんがあっという間にさばいて、朝ごはんにごちそうしてくださいました。ぷりぷりっと身が引き締まった、カンパチ刺と漬け、煮物まで!なんて贅沢な朝ごはんなんだ!ごちそうさまでした!

カンパチ漁の話、漁師さんの話をしてくださった、鹿屋漁協の大重さん。いとも簡単にカンパチをさばいてくださいました。家庭でもちゃんと魚をおろすコツも教えてもらいましたよ。これで、明日からお料理上手!?

カンパチ漁の話、漁師さんの話をしてくださった、鹿屋漁協の大重さん。いとも簡単にカンパチをさばいてくださいました。家庭で魚をおろすコツも教えてもらいましたよ。これで、明日からお料理上手!?

水揚げしたばかりのカンパチを朝ごはんに。刺身、煮物、ちらし寿司にお味噌汁まで!写真にはありませんが、漬けにしたカンパチもありました。朝から贅沢!

水揚げしたばかりのカンパチを朝ごはんに。刺身、煮物、ちらし寿司にお味噌汁まで!写真にはありませんが、漬けにしたカンパチもありました。朝から贅沢!

そして、鹿屋漁港には公認のゆるキャラ(?)がいるそうです。その名も「かのやカンパチロウ」。鹿屋市をPRするために、奔走しています。ゆるキャラですが、キレキレのダンスを踊るらしいです。地元の子どもたちや漁協のみなさん、漁師さんも一緒に踊るPVまであるというから、気合いの入れ方が違います。

かなりリアルなカンパチロウ。漁師さん、漁協の方、地元の方が一緒に踊る「カンパチロウダンス」もあるそう。

かなりリアルなカンパチロウ。漁師さん、漁協の方、地元の方が一緒に踊る「カンパチロウダンス」もあるそう。

最後に伺ったのは「八千代伝酒造」さん。30年間休業していた蔵を、平成16年に再興した酒蔵で、その際、豊かな大自然に囲まれた猿ヶ城渓谷のみかん畑を開いて蔵をつくられました。猿ヶ城渓谷は国有林なので、今以上の開発がされず、きれいなままの水を使えるそう。さらに、昔ながらのかめ壷で仕込みを行っています。かめ壷で仕込むと、小分けで管理するので均一に発酵できる、かめ壷が程よく呼吸するのでガスの抜けが早く発酵が促進される、など、おいしい焼酎づくりのためによいことがたくさん!

緑豊かな中にある八千代伝酒造さん。

緑豊かな中にある八千代伝酒造さん。穏やかな環境でつくられる焼酎は、味わい深いのだろうな。

八千代伝酒造さんは、総かめ仕込みが特徴。写真のかめは、今は空の状態ですが、サツマイモの収穫が始まるお盆明けから、仕込みが始まります。

八千代伝酒造さんは、総かめ仕込みが特徴。写真のかめは、今は空の状態ですが、サツマイモの収穫が始まるお盆明けから、仕込みが始まります。

さらに、おいしい焼酎をつくるため、原料となるサツマイモづくりも行っています。サツマイモづくりまで行っている酒造は少なく、鹿児島県内に113社ある酒造のうち2社だけなのだとか。焼酎の仕込みのない時期にもサツマイモづくりはあるので、1年中お休みもないくらい。それでも、よい材料でおいしい焼酎をつくるため、てまひまかけていらっしゃいます。

八千代酒造さんでは、原料のサツマイモづくりから行っています。自社で7割くらいをまかなっているそう。

八千代酒造さんでは、原料のサツマイモづくりから行っています。自社で7割くらいをまかなっているそう。

大山さんが行っているイベントがきっかけで、出会ったお二人。職種はまったく異なりますが、「こうしたい」という明確な夢を持ち、それに向けて突き進んでいるところがお二人の共通点なのかもしれません。

大山さんと八千代伝酒造の八木さんとのつながりは、イベントでの出会いから始まったそう。熱い思いを持つ者同士、よい関係が続いているのでしょうね!

大山さんと八千代伝酒造の八木さんとのつながりは、イベントでの出会いから始まったそう。熱い思いを持つ者同士、よい関係が続いているのでしょうね!

大隅を満喫した2日間でした。まだまだ行っていないところ、お会いしたい方もたくさん。また、遊びに行きたいと思います!

5月20日(金)には、鹿児島市内の「KENTA STORE」さんで大隅半島の魅力を味わう「大隅半島うんまかバー」をひらきます。今回伺った生産者さんの食材を使った料理やお酒を楽しめます。興味を持った方、ぜひ遊びにいらしてくださいね!

(編集部 トゴウ)

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『大隅半島うんまかバー」
○日 時 5/20(金)19:00〜21:30
○場 所 KENTA STORE(鹿児島県鹿児島市東千石町10-12
○参加費 3000円
○定 員 50名 ※要予約
○ゲスト 大隅家守舎 大山さん、川畠さん
■Facebookイベントページはこちら

要予約!参加希望の方は、申込みフォームよりお申込みください。
◎申込みフォームはこちら

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