6月の穴バーは大分県杵築(きつき)市のオーガニック抹茶を主役に開店します。
大分一の茶どころである杵築市。ゲストのきつき茶生産組合さんが開発中のオーガニック抹茶が登場しますよ。こちらでは石臼で挽く香りのよい抹茶を、贅沢に使ったお料理をご紹介します。

大分県北部・国東半島に位置する杵築市は、温暖で南向きの斜面が多く、古くから良質なお茶の産地として親しまれています
オーガニック抹茶×イタリアンの
新鮮な味わいを楽しんで
お料理を担当してくださるのは、「いらかぶバー」でも腕をふるってくださったフードコーディネーターの金髙愛さんです。イタリアンを得意としながら、郷土料理や漁業にも詳しい金高さんが、杵築の海で採れた魚介類を使ったイタリアンな抹茶料理をご用意してくださいます。
まずは前菜3種よりご紹介です!

抹茶のほどよい苦みとバターの甘さが絶妙な「抹茶バタートースト」は、お好みでガーリックオイルをかけてもいただけます

「抹茶とチーズの白和え」には、小さな身に甘みがギュッと詰まった杵築の海老「カチエビ」や大分の椎茸、コーン、などがごろごろ。リコッタチーズと抹茶の相性もたまりません

こちらは抹茶のジュレを甘酸っぱいミニトマトとタコと合わせた「抹茶とタコとトマトのジュレ」。色鮮やかな見た目も食欲をそそります

2品めは「カチエビとしらすの手打ち抹茶パスタ」。”タリアテッレ”というイタリア生まれの平打ち麺で、「こんなに抹茶の香りがするの?」というほど、贅沢に抹茶を練り込んでいます
メインはなんと、お茶で燻製をしたという”はも”と季節野菜のお茶炒め。一般的なチップではなく茶葉で燻製をすることもある中国料理をヒントに思いついたと金高さん。スモーキーな香りのなかにも抹茶の香りをしっかりと感じられる、クセになりそうな一品です。

3品め「はものお茶燻製、季節野菜のお茶炒め」。お茶炒めには”てん茶”と呼ばれる、抹茶になる手前の状態の茶葉を使っています。試食会にいらっしゃったゲストの宮川さんも絶賛する美味しさでした

4品めは「抹茶のリゾット」。てん茶のだしで米を炊き、仕上げにもてん茶が入っています

デザートは「昔ながらのパンナコッタ 抹茶ソース」。蒸し焼きでクリーミーに仕上げたパンナコッタはとってもなめらか。贅沢に抹茶ソースをかけて味わいましょう
きつき紅茶のティーサングリアや
杵築の酒「ちえびじん」もお楽しみに
当日のドリンクにはきつき紅茶を使ったティーサングリアと、きつき紅茶を使って作られた「紅茶梅酒」、杵築で愛される日本酒「ちえびじん 純米吟醸」、そして抹茶ソーダをご用意する予定です。
杵築の茶畑では、紅茶の輸入が自由化する1971年までは多くの生産者さんが紅茶を作り、全国的にも紅茶産地として有名でした。一度は生産が減少したものの、「あの紅茶の味を」と近年復活したのが「きつき紅茶」です。
どれも味わってみたいですね。

杵築の酒蔵「中野酒造」商品の中でも一番人気だという紅茶梅酒。杵築産南高梅の甘みと紅茶の香りがたまらない美味しさ。編集部にもファンの多いお酒です
今月も千代町にてお待ちしています。
■アナバナ主催の食と道具の見本市「皿の上の九州」にて、以前取材した杵築の紅茶や紅茶梅酒についての記事も合わせてご覧下さい。
https://anaba-na.com/saranoue/kitsukinokizuki/
(編集部 天野)