穴バーレポート ACTIVITY

杵築の茶農家が教えるお茶の煎れ方と抹茶挽き体験もお楽しみに!「大分きつきのオーガニック抹茶バー」6/21開店[6月の穴バー]


大分県・杵築(きつき)市産のオーガニック抹茶が主役の穴バーは、6/21開店です。

大分県出身の私にとっては、杵築と言えばお茶どころ。今回ゲストにお越しいただく きつき茶生産組合さんは、「県内初となるオーガニック抹茶を開発中」と聞いて、今まで杵築をふくむ大分県で抹茶が作られてこなかったということに、びっくりするほどでした。

改めて考えてみると、「抹茶って煎茶とどう違うのかしら?」「”オーガニック”ってどういうことなの?」と、知りたいことは山ほどあります。今回は開店を前に少しだけ、お茶の種類の違いときつき茶生産組合の取組みについてご紹介します!

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ゲストは左からきつき茶生産組合の稲吉政幸さん、佐藤和明さん、杵築市の宮川誠二さん、一番右は料理担当の金高愛さんです。杵築市では生産組合と市が共同で抹茶開発に取り組んでいます

 

抹茶は作り手の手間ひまと覚悟のもと
できあがる貴重なもの

きつき茶栽培のはじまりは昭和30年ごろ。当初は紅茶を、現在は緑茶をメインに栽培し、新たにオーガニック抹茶の生産にチャレンジしています。

そもそも紅茶や緑茶の茶葉は同じもので、発酵のしかたによってお茶の種類が変わります。茶葉を蒸したり炒ったりすることで発酵をさせないものを日本茶(緑茶)と呼び、さらにその茶の栽培方法と製造方法によって、煎茶、抹茶、玉露、番茶などに分かれます。

抹茶は、一定期間茶の木に覆いをかけ、日光を遮断して育てられます。揉まずに乾燥した状態をてん茶と呼び、てん茶を臼で挽いたものを抹茶と言います。抹茶を作るには多くの手間と特別な加工設備が必要で、設備を1から揃えるには億単位の資金がかかるのだとか。作り手の手間ひまや覚悟がなければなかなか実現できないものだからこそ、どこでも作られていない、とても貴重なものなのですね。

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こちらは佐藤さんちのお茶の木。杵築では現在30近くの農家さんがお茶の生産に携わっています

きつき茶生産組合さんが開発に踏み切った背景には、急須で煎れるお茶の需要が減り、お茶の価格がどんどんと低下していっている現状があるそう。「少し値段が高くても、安心して飲める美味しいお茶を」「世界的な抹茶の需要増をとりこんで、産地活性化のきっかけに」との思いで、栽培・加工がはじまったと言います。当日は取組みの背景や抹茶について、もっと詳しくゲストのみなさんにお話を聞きながら、抹茶料理を贅沢に味わいましょう。

抹茶を挽ける体験もお楽しみに!

当日はゲストトークのほかにも、石臼で抹茶を挽く体験や、お茶の煎れ方レクチャーもご用意予定です。茶農家の方に作法を教えていただくなんて、普段はなかなかできない体験!
きつき茶の販売も行う予定ですので、穴バー開店の翌日から、すぐに家庭でも杵築茶を美味しく味わえそうですよ。ぜひ楽しみにされてくださいね。

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取材中、抹茶を挽く金高さん。なんとお抹茶1杯分を手で挽くには、およそ1時間石臼をまわす必要があるのだそう!杵築のみなさんが手塩にかけて栽培・加工された、貴重な抹茶をいただきましょう

 

【お知らせ】多数のお申し込みをいただき満員御礼となりました。お申し込みいただいたみなさま、ありがとうございます。

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◯テーマ 『大分きつきのオーガニック抹茶バー』
◯日 時 6月21日(金)19:00−21:30(受付開始 18:45より)
◯場 所 アナバナ編集部
(福岡市博多区千代1-20-14 ダイスプロジェクト内)
◯参加費 3000円(税込/フード、ドリンク1杯付)
◯定員 50名 ※要予約
◯ゲスト きつき茶生産組合 佐藤和明さん、稲吉政幸さん、杵築市 宮川誠二さん
◯料理 金高愛さん

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(編集部 天野)

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