9月の穴バーは、毎年恒例の人気企画「パクチーバー」をパワーアップさせた、オリンピックならぬ「パクリンピック」を開幕しました!
ゲストの香月さんは、なんと日本一パクチーを生産している方との噂があるのですが、果たして真相やいかに!?世界各国のお料理やチーム対抗クイズ合戦で盛り上がった、当日の様子をお届けします。
農地面積は東京ドーム2個分
大規模にパクチーを育てるワケとは?
毎月異なるテーマで開店をしている穴バーですが、パクチーバーは人気のリピート企画。
5年目のゲスト候補を検討する中、「久留米に日本一パクチーを生産している人がいる!」と噂を聞きつけたどり着いたのが、今回ゲストの「香月菜園」香月勝昭さんでした。
香月菜園の農地面積は東京ドーム2個分、ハウスは76棟、年間出荷量75~78トン、多い日は1日に400kgを出荷することもあるというから、本当に驚きです。なんでも、以前教えていただいたというデータでは、香月さんが出荷している「JAみい」で扱っているパクチーが、どこの市場でも1番多かったのだそう。
なぜこんなにパクチーを育てるようになったのか気になるところですが、もともと夏場に育てやすい葉もの野菜を探していたところ、パクチーに目をつけたのが香月さんのお父さまでした。
一度始めた事はとことん突き詰める香月家。「実はパクチーは暑さに弱く、夏場には適さなかった!」とのオチはありながらも、アジア野菜ブームの追い風に乗り、「頑張ってたらこんなに巨大になってました」とのことでした。
それにしても東京ドーム2個分って、信じがたいほど広いなあ!
美味いパクチー買うなら◯◯を見よ!
農家が教える旬のススメ
スーパーで見る機会もだんだんと増えてきたパクチーですが、いいパクチーを選ぶにはどこを見ればよいのでしょうか?
この問いかけには「根っこです!!」と即答の香月さん。根っこが太くて白く、細かな毛(根)が多く生えているものを選んでくださいとのこと。
香月さんいわく、寒い時期は下へ下へと根を張って栄養を蓄え、あたたかくなってドカンと茎や葉が育った「越冬パクチー」が、クセも強く食べ応えがあって美味しいそう。これはパクチー好きのみなさま、冬が楽しみですね!
最後に香月さんが語ってくださったのは、「旬のものを食べてほしい」ということ。本来夏野菜には夏を乗り切るための成分があり、冬野菜には冬を乗り切るための成分が含まれています。
「暑いところで生活してる人がなんで平気かって、その土地で採れた旬のものを食べてるからなんですよ。もし嫌いな野菜があっても、頑張って旬のものを食べて、そんな身体をつくっていってください!」と、トマト苦手な私にも「夏はトマト食えよっ!」と激励の言葉をくださいました!
来年の夏は、積極的にトマトを手にとってみようかなあ。好き嫌いがはっきりと分かれるパクチーをお好みの方なら、きっと他の野菜も克服できるはずです!
▽レポート後編はこちら
https://anaba-na.com/anabar-post/20152.html
(編集部 天野)