穴バーレポート ACTIVITY

プルプル生きくらげの最盛期は今!「うきはきくらげ研究会」のみなさんに聞く、きくらげの基本と研究会の活動[8月の穴バーレポート前編]


8月の穴バーは、コリコリプルプルの生きくらげをテーマに、福岡県うきは市できくらげを育てる「うきはきくらげ研究会」のみなさまと開店しました!

ラーメンや中華料理に入っていて、何気なく口にしていたきくらげですが、どんなところでどうやって育てられているのかなど、意外に知らないことばかり。私はクラゲの仲間だと思っていたほどです。。
レポート前編では、知らないことだらけのきくらげの豆知識と、研究会の活動についてご紹介します!

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主役のきくらげ!耳たぶみたいでプルプルです

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研究会から、原田さん、山下さん、梶原さん、諫山さんの4名の方が来てくださいました!


きくらげはどうやって生えてくる?
旬っていつ?教えて研究会さん!

ゲストの「うきはきくらげ研究会」のみなさんは、うきは市の中心部から車で15分ほど山手にある小塩地区の4農家と、うきは市吉井町の就労支援施設「ルッコラ」さんで活動されています。
取材でお邪魔した小塩地区にある山下さんのハウスには、ずらりときくらげの菌床が並んでいました。きくらげは菌床に切れ目を入れることでにょきにょきと生えてきます。不思議な光景だな〜

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会場に持ってきていただいたきくらげの菌床。奥が切れ目をいれてから2週間後、手前が1ヶ月後の状態です。漢字で「木耳」と書くのも納得、本当に耳が生えてるみたい!

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ハウスの中にはなにやら黄色い紙が。これはきくらげを好む「きのこバエ」が好きな色をした虫とり紙なのですって!これにより、菌床に直接虫よけ消毒をすることなく育てることができるのだそう

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手をとめて熱心にトークを聞かれるみなさん。きくらげトークに興味津々です

きくらげは温度と湿度に気をつけながら栽培し、大きいものは手のひら大にまで成長します。
採れるのは5月はじめから11月頃までですが、分厚いものが採れるのは5月の終わり頃で、今の時期は暑いため成長が早く、厚みは控えめなものの一番収量がある時期なのですって。きのこの旬は秋のイメージですが、初夏から楽しめるのですね!

 

うきはきくらげ研究会の綺麗なきくらげは
「研究」成果とお客さんを思う気配りでできていた


研究会で販売しているきくらげは、生と乾燥の2種類があります。
乾燥きくらげは、色が濃くて大きく、とても綺麗!お料理を担当くださったcoyote KITCHENのお二人も、「こんなに綺麗なきくらげ初めて見た!」とおっしゃるほど。

原田さんにその秘密を聞くと、一つ一つ手作業で綺麗に洗い、表面についていることがある虫などを取り除いているとのこと。さらに、乾燥きくらげは4軒の農家さんのものも一括して「ルッコラ」さんが袋詰めを行っているのですが、はじめは収穫の際に石突きがついたままかどうかなどで農家さん間の違いがあったそう。皆で話し合い、他県のきくらげ農家さんのところにも視察に行って、収穫のしかたを統一したのだとか。まさに「研究」会さんらしい活動だなあ。

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「石突きは食べられないのにグラム換算されてしまうので、よくないよねと。どこで切るのがいいのか、皆で習いに行きました」と原田さん。複数農家で活動するからこそ、わかってくることは多いと言います

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こちらが研究会が販売している乾燥きくらげ。水で戻した状態もすごく綺麗!

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閉店後も、販売ブースにはたくさんの人が。みなさん、お客さまと熱心に話し込まれていました

研究会さんの綺麗なきくらげには、「みんなで品質をよくしていこう」と取り組んだ研究成果と、お客さんの使い勝手も考えた細やかな気配りが活かされていたんですね。ますます研究会のファンになってしまった夜でした。

レポート後編では、研究会さんもびっくりのイタリアンなきくらげ料理6品と、山下さんが実演くださった「柚子ごしょうポン酢あえ」の簡単レシピもご紹介します!

(編集部 天野)

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