暑い夏に無性に食べたくなる辛いもの。みなさまもお好きですよね?
7月の穴バーは、辛いものといえばこの食材、唐辛子をテーマに「かじってはじけろ!唐辛子バー」を開店しました。お料理から空間まで会場は唐辛子一色。食べてヒーヒーと叫ぶだけで、何だか楽しくなる唐辛子の不思議な魅力と、ゲスト「唯一味」の宮崎可奈子さんによるトークを、みなさんが辛がる楽しげな写真とともにレポートします!
唐辛子に笑い泣き!
辛さで生まれる会場の謎の一体感
唐辛子は宮崎さんが作る「熊鷹」と「葉唐辛子味噌」、そして久山町のオルト久山さんの「大紅」「まろから」「黄色とうがらし」を使わせていただきました。宗像市のスパイス料理店Happy Herbsのアッコさんが、美味しいお料理に変身させてくれました!
会場では「辛い」「暑い」「こりゃいかん」などたくさんの叫びが聞かれましたが、みなさん表情はとても楽しそうでひと安心。辛いね〜と言い合うことから生まれるのか、会場にはなぜか一体感さえ感じられました。
辛さだけでこんなに盛り上がれるなんて、唐辛子、恐るべしお野菜であります。
唐辛子を食べないおばあちゃんの代でも途切れなかった
100年以上続く唐津の唐辛子
使った唐辛子の中でも特に辛いぞとささやかれていたのは、ゲストの宮崎さんが作る「熊鷹」。通常の鷹の爪の6倍ものカプサイシンが含まれ、鼻に抜ける爽やかな香りと鋭い辛さが特徴的です。
「唯一味」のブランド名で作られる唐辛子は、100年以上も前から、宮崎家で代々受け継がれてきた在来種。唐辛子を食べないという宮崎さんのおばあちゃんの代でも、また不作などの被害を受けても、なんとか今まで引き継がれてきた貴重な種なのです。
宮崎さんが農家へ転身されたのは他でもない、今まで唐辛子をつくっていたおばあちゃんの引退宣言がきっかけだったそう。
「100年前と同じ味の唐辛子が、種をとっては受け継がれて今でも食べられる」ってとてもすごいこと。
工芸品や山笠のような伝統的なお祭りと同じように、食材の種も継承されているという事実に改めて凄みを感じる一方、「なくなったらなくなった時ばい」と、自然の摂理と運命に唐辛子の未来を委ねる宮崎さんの言葉も印象的でした。
商品はネットで購入することもできるので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。レポート後半ではお料理と、おうちでも楽しめる唐辛子シーズニングのレシピをご紹介します!
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(編集部 天野)