2月の穴バーは福岡県那珂川町より「フジノ香花園」の養鶏家 藤野修司さんをお招きして、ブランドたまご「金太郎卵」を使ったたまごバーを開店しました!
少しずつ気温の温かくなっていく今の季節には、栄養価が高く美味しいたまごができるのだとか。豪華なフルコースあり、たまごかけご飯の実演あり、と、終始盛り上がった当日のようすをお届けします!

大テーブルにはたくさんのたまごと綺麗に咲いた梅が置かれ、春を感じる演出にテンションがあがります
藤野さんは鶏とおしゃべりをするプロ!
有名ホテルやお菓子屋さんでも取り扱われている「金太郎卵」は、藤野さんの育てる健康な鶏から生まれます。薬草や海藻など20種類もの配合飼料を与えたり、できるだけ自然に近い状態で飼うために平飼いで鶏を育てたりと、鶏を健康に育てるための工夫はさまざま。
「へえ〜そんなことまで!」と驚きの声がもれる会場のみなさまを前に、藤野さんは「別に特別なことをしよるっていう感覚はないんですよね。美味しい卵を育てるには、鶏を健康に育てることです」と一言。

こちらが藤野さん。金太郎卵のように白身の弾力があるたまごをつくるには、鶏にとっていいえさと環境を工夫することが大事なのだそう

親鳥を使った鶏めしの素や金太郎卵を使ったカステラとマヨネーズも開発されています。会場では奥さまが商品を販売してくださいました

お料理やメモを片手にトークを聞かれるお客さま。生産者の思いを聞きながらその食材を使ったお料理を食べられるのは穴バーの醍醐味です
人の都合ではなく鶏の都合で環境をつくること。考え方はとてもシンプルですが、会話のできない相手を思ってものづくりをすることは、なかなか簡単にはいきません。「鶏としゃべることは得意です」とお茶目に笑う藤野さんのお言葉に、なんだか深みを感じて納得するのでありました。
金太郎卵を一番美味しい食べ方でいただきます!
くさみのないまろやかさが特徴の金太郎卵を味わうには、素材そのものの味がわかるたまごかけご飯が一番とのこと。実はシンプルなたまごかけご飯にも美味しく食べるためのご作法があるそうで、実演で美味しい食べ方を教えていただきました!

まずは、とごはんにお醤油をかけ始める藤野さん。予想外の始まり方にみなさん驚きながらも、たまごの行方を見つめます

お醤油をかけたあとは白身だけをごはんにのせ、少し泡立てるように混ぜます。

最後は黄身をのせ、くずしながら食べるのが最高の食べ方とのこと!
目の前で実践してくださり、そのまま美味しそうにたまごかけご飯をかきこむ藤野さん。お客さまもたまらず「美味しそう!」「食べたい!」と、早速たまごを手に取っていました。

藤野さん直伝の食べ方を楽しそうに実践されるみなさま。あまりの美味しさに「もう1つ食べたい!」と2個目に手が伸びそうになる方もおられました。たまごかけご飯効果で、金太郎卵のおいしさをより知っていただけたよう
もともとは家業の酪農を継ぐつもりだったという藤野さんは、大学の卒論で「自分の牛乳は自分で販売したい」という思いを書いたところ、夢みたいなことだと言われてしまったと言います。今では牛乳からたまごに形を変え、その夢も実現しつつあるとのこと。
他にも「酵素風呂の施設をつくれたら」「天皇陛下にも食べてもらえたら」と、いくつもの夢を追い続ける藤野さんの真摯なお姿に、私も頑張ろうと元気づけられたトークでした!
レポート後編では、料理家・文理俊晃さんによるたまごと鶏のフルコースをご紹介します。
味はもちろん、豪華に盛られた見た目でも私たちの気分をあげてくださった文理さんのお料理を、ぜひご覧になられてくださいね!
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(編集部 天野)