穴バーレポート ACTIVITY

福岡市早良区のお山から「生きた生姜」がやってきた!満員御礼の穴バーで「山の農園」の生姜の秘密を探ります[1月の穴バー]

冷たい風の吹く1月半ば。1年で一番寒い大寒の日に、「ぽかぽか生姜バー」を開店しました!

ゲストは福岡市早良区で生姜農家を営む「山の農園」の米澤竜二さんと料理家のフジモトシマさん。満員御礼となった穴バーの様子をお届けします!

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当日のおそとは0度近い寒さ。大寒らしい、ぽかぽか生姜バー日和となりました

 

強力な生姜運によって農家へ転身!米澤さんが感じる農業の魅力

米澤さんは「草1本育てたことがなかった」サラリーマンから突然生姜農家へと転身。きっかけは脱サラ農業をすすめる1冊の本だったそう。

転身してからは生姜作りの名人に出会えたり、貴重な生姜の保存室がすぐに見つかったりと、生姜をつくるのに最高の条件が不思議なほど整ったといいます。

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こちらが米澤さん。今までの出来事を思い返すと「神様が私に生姜を作ろうとしているのでは!?」と思ってしまうほどご縁を感じるのだとか

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会場は女性のお客様が多い印象。スライドの写真を撮りながら、米澤さんの生姜トークを楽しそうに聞かれていました

はじめは本の表紙にある「週休4日」が実現するとの文字に惹かれ、農業を始めたものの、やることすべてが初体験で楽しく、今では暇さえあれば畑へ向かう日々を送っているとのこと。

実際は年に4日休めればいい方ですとのお言葉に、会場からは「ええーっ!」とざわめきが。それでも「農業ほど楽しい仕事はないと思う」とおっしゃる米澤さんは本当にイキイキと楽しそうな表情で、栽培に手間のかかる生姜作りをされながらも、趣味をたしなむように農業を楽しんでいる一面も見せてくださいました。

 

意外と知らない生姜の一生

米澤さんの作る生姜は、直売所でもすぐに売り切れてしまうほどの人気ぶりです。

その秘密の1つは、山の一番水で育った生姜を生きたまま私たちのところへ届けてくださっているから。綺麗な水で育った生姜は、秋の収穫後も保存室の中で新鮮さを保ったまま眠ります。

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こちらが山の農園の大きな生姜。新鮮な生姜は割ると「パキッ」と音がするそう

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生姜を手に楽しそうなお客さま。「私たちが食べている生姜はそのまま生姜の種になります」との米澤さんの説明にも驚きの声があがっていました

水に浸かるのも乾くのも苦手な生姜は、台風や真夏の猛暑にも耐えられるようにと、手間ひまをかけて育てられます。はじめの収穫は露地物の新生姜の旬となる9月下旬から10月の頭。種植えから半年かけてやっと出会える愛しの生姜は、まるで我が子のようにかわいいのだろうなあ〜

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こちらは綺麗な新生姜。山の農園では10月に生姜の収穫体験をしており、ぜひそちらにも遊びにきてくださいとのこと。この生姜に出会える季節が待ち通しいですね!

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大きな生姜を手にぱちり。こちらのお客さまはなんと佐賀県からお越しくださったそうです!会場には山の農園や米澤さんの奥さま佳江さんが作る生姜の加工品「kotokoto kitchen」のファンの方がたくさんいらしていました

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会場では囲い生姜の販売も行われました。普段はなかなか手に入らない山の農園の生姜をここでぜひにと、たくさんの方が手に取られていましたよ

もともと熱帯の植物である生姜は、日本では冬の時期保存室の中に貯蔵させないと越冬できないのだそう。古くから受け継がれてきた生姜の背景と、できあがるまでにかけられる手間ひまを知ってしまったこれからは、生姜を見る目がちょっぴり変わっていきそうです。

レポート後編では、料理家フジモトシマさんによるお手軽絶品生姜料理をご紹介します!料理初心者さんでも簡単にできてしまうというレシピを、お見逃しなく!

▷レポート後編はこちら

(編集部 天野)

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