ほくほくのお芋にかぼちゃ、あまーいネギにしゃきしゃき水菜と、野菜の美味しい実りの季節ですね。そんな11月の穴バーは糸島の農家「野菜やトラキ」の山本和佳さんと料理教室「ミヤムの恋するクッキング」講師宮村ゆかりさんをお迎えして、旬野菜を25種類つかった「糸島トラキの野菜バー」を開店しました。
料理する人、食べる人までも楽しくさせるトラキ野菜
野菜やトラキはカラフルで珍しい野菜を、少量多品目で育てられている糸島の生産者です。ご主人の誠さんがつくる担当、ゲストの和佳さんは野菜を売る担当として、お二人で営まれています。プロも御用達のトラキ野菜は、県外からも噂を聞きつけ糸島まで足を運ぶ方がいるほどの人気です。
トラキ農園は年間50〜100アイテムものお野菜をつくっていて、さらには1つのアイテムを数種類の展開でつくるため、細かくは何百種という野菜を育てているというからオドロキ!
「農業って本当に過酷な仕事です。いかにモチベーションを高くして携わろうかと考えたんですけど、やっぱりいろんなお野菜をつくったほうが楽しいんですね」と和佳さん。
トラキ野菜を卸している飲食店のシェフにも、調理していてテンションがあがると言われるそう。可愛らしいトラキ野菜のもたらす楽しさが食べる人にとっても同じであることは、会場のみなさまの反応を見ていても感じられました。
脱サラして農家へ。「野菜やトラキ」に込められた思い
野菜やトラキのはじまりは、趣味でされていた野菜づくりにご主人がはまり、「俺仕事やめて野菜つくるから」と一転、農家へ転身された数年前のこと。
現在飲食店や個人のお客様にひっぱりだこのトラキさんですが、農業を始めた当初は野菜が売れ残って悔しい思いをしたことが多々あったそうです。
大事に育てた野菜を捨ててしまう訳にはいかない。「野菜を売るぞ」という和佳さんの決意と覚悟が、屋号であるトラキの前につけられた「野菜や」という名前に込められているのだそうです。
よく聞かれるという「トラキ」という名前は、畑と農具を残してくれた和佳さんのひいおじいさまのお名前。おじいさまの野菜好きが、お二人にも受け継がれているのかもしれませんね。
農業というお仕事の大変さだけでなく、作物を育てることの喜びや食べることの楽しさも、和佳さんから教えていただけたような気がします。目の前の食べ物の背景に感謝しながら、普段からできる限り美味しく味わって食べ物をいただきたいなあと感じたトークでした。
レポート後編では、料理家宮村ゆかりさんによる目からウロコなお料理を余すことなくご紹介いたします!目にも楽しい一皿の芸術をぜひのぞかれてみてください。
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(編集部 天野)