穴バーレポート ACTIVITY

五つの地域から五つ星食材が大集合。高千穂郷の暮らしの魅力を、高千穂郷食べる通信編集長の板倉さんがご紹介![8月の穴バー]

8月の穴バーは宮崎県高千穂郷食べる通信さんと『高千穂郷 五つ星バー』を開店しました。

高千穂郷の五つ星のお料理が福岡に集まるとあってか、会場は50名の参加者さんで満員!ゲストの高千穂郷食べる通信さんと生産者さんより、高千穂郷の魅力をたっぷり紹介していただきました。

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会場はお仕事帰りに寄られたという方や、お酒を楽しみにご夫婦で来られた方など、さまざまな方でにぎわっていましたよ!

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こちらが今回のゲスト・高千穂郷食べる通信編集長の板倉さん。板倉さん自慢のお料理の詳細は、後編で詳しくご紹介します

 

魅力的な高千穂郷の景色は、
人と人、人と農業のつながりのしるし

まずは板倉さんに、高千穂郷の暮らしの魅力を教えていただきました。
”高千穂郷”とは、高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町・諸塚村・椎葉村の5町村の総称です。
板倉さんがまず見せてくださったのは、棚田に茶畑、モザイク林に焼き畑と、人の手が加わった自然の美しい景色。人の暮らしと農業とが身近にあるからこその美しさに、ついついうっとりしてしまいます。

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高千穂郷には棚田百選に選ばれた棚田が7つもあるのだそう。これからの季節、黄金色になる棚田はいつにも増して綺麗なことでしょう!

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こちらは椎茸の美味しい諸塚村のモザイク林。原木になるクヌギや原生の楢、樫の木など様々な木がモザイク模様を作っています


そして、高千穂郷の魅力を語るのに忘れてはならないのが夜神楽。
高千穂町では毎年11月から2月にかけて夜神楽が行われ、地域の人が多く集まり、一晩中神楽を舞って五穀豊穣を願うのだそう。

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こちらが神楽の様子。この時期以外でも、高千穂神社では毎日(!)神楽を楽しむことができるようになっています。

「神楽を中心として人が集まって、食べ物と飲み物を手にわいわいとにぎわっているんです。僕が神楽を見て実際に思ったのは、神楽もいいけど、これを楽しんでいる、支えている人たちのコミュニティが素敵な地域だなということ」

板倉さんがおっしゃるように、地域の人と人とのつながりが、神楽のような伝統文化を何年も絶やすことなく受け継がせているのかもしれません。


高千穂の神楽が穴バーにご出張!


なんと今回の穴バーでは、神楽の奉納もありました!高千穂郷食べる通信を発行するNPO『高千穂アカデミー』の代表である佐藤さんが、会場で『伊勢の舞』を披露してくださいましたよ。

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佐藤さんは高千穂町ご出身で、神楽は小学生の頃から舞っていたのだとか。不思議な魅力のある神楽の舞に、ついつい見入ってしまいました

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こちらは『えりもの』という、神楽の際には舞台の四方に必ず飾られるもの。絵柄は集落によって1つ1つ違うのだそうですが、すべて神楽の舞に基づいたデザインが切られています

高千穂地方に伝承されている神楽は、天照大神が洞窟の中にお隠れになったのでなんとかして洞窟の岩戸を開ける、という岩戸神話に基づいたもの。岩戸を開ける舞の前に舞われるのが、扉を開ける準備をする『伊勢の舞』です。
「NPOを立ち上げたばかりなので、僕らも天岩戸を開いてこれから世の中をよくしていこうという思いを込めて舞っています」と佐藤さん。思いの込もった舞はとても素敵で、会場は拍手に包まれました!「こんなところで神楽が見られるなんて!」とみなさん喜ばれていましたよ。

神楽や豊かな食文化が味わえる高千穂郷ですが、見方を変えればちょっぴり不便な山村地域とも言えなくはないところ。そんな高千穂郷へ昨年大阪から移住された板倉さんを、不思議がる人は少なくないようでした。

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会場にも「どうして大阪から?」と気になるお方が。板倉さんにお話を聞いてみると、話題はお仕事のお話に

「僕が東京に行くと言ったら、人が不思議がらないのはなんでだと思いますか?」と板倉さん。働く場所がたくさんあるからでしょうか?と返すと、「高千穂にも仕事がありますよ」とばっさり。
「僕は食の仕事がやりたくて、それにぴったりな場所だと思ってこっちに来たんです」
そう話される板倉さんは、ご自身のお仕事や高千穂郷に住んでいることそのものに、誇りを持たれているような気がしました。

神楽にトークにお料理にと、高千穂郷の魅力を味わう「高千穂郷 五つ星バー」。
後編では当日のお料理を中心に、板倉さんが惚れ込んだ高千穂郷の生産者さんの誇りのお仕事をご紹介いたします。

▷レポート後編はこちら

(編集部 天野)

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