7月の穴バーは「つぶつぶ天国 葡萄バー」と題して、大分県宇佐市安心院町のぶどうや、宇佐市・杵築市の豊かな食材をたっぷり楽しみました!
本日のメインゲストは若手ぶどう農家3人組ドリームファーマーズの安部さんと宮田さん。そして特別ゲストとしてみかんと梅を作っている森農園の森さん、宇佐市のブランド鶏「すもう鶏」を開発・販売するカハノフーズ の河野さん、こちらのブランディングを手がけられた渡邊さんが大分より駆けつけてくださいました。
美味しくぶどうを食べるコツは、選び方と保存方法にアリ!
つぶつぶぶどうがいっぱいの今回の穴バー。
料理だけでなく手土産にもと、ドリームファーマーズさんがデラウェアやピオーネといった美味しそうなぶどうを持ってきてくださいましたよ!
安部さんがおっしゃるには、美味しいぶどうには3つの特徴があるのだそう。
1つに、枝の部分が緑色をしていること。茶色くなっていないのが新鮮な証です。
2つ目に、実にツヤがあること。
3つ目に、実の表面に白い粉「ブルーム」がたくさん付いていること。
ブルームは農薬だと勘違いしてしまう人がおられるそうですが、ぶどう自身が病気や害虫から身を守るために出している成分なのですって。
そんなぶどうを長く持たせるには、一粒ずつに枝を切り、つぶつぶ状態で保存するのが一番だそう。上手に保存すれば、常温で1週間、冷蔵庫では1ヶ月間楽しめるとのこと。まさに今が旬のぶどう、これからはさらに長く美味しく食べられそうですね!
安心院の農村で起こす、農業イノベーション
安心院町は盆地のためぶどう栽培に適していて、町内だけで260人ほどのぶどう農家さんがおられます。それでも数は減っていて、昭和40年には400ものぶどう農家さんがいたのだそうです。
今ではビニールハウスが残されたまま、放置されているぶどう畑も多いのだと安部さん。
ドリームファーマーズさんはそんな状況の中で「農家の力で農村イノベーション」という理念を掲げ、食育を考える体験や農村サミットという名前の勉強会を行ったり、収穫のない時期にもぶどうを楽しんでもらえるようにと商品開発を行ったりしています。
見せてくださった写真の中には、放置されたビニールハウスを学生と一緒に綺麗に整備した時のものも。
「今の農業に提案するやり方で、自分たちが中心となって経済を回していきたい」というドリームファーマーズさんの思いが、その多様な活動に現れているように思います。
「僕らがやろうとしていることは3人じゃないとできない、1人じゃ絶対できないことなんですよ」と安部さん。
三人寄れば文殊の知恵なんて言いますが、商品開発のアイデアや栽培の技術、資金面においても、同じ夢を見る人がいることで実現できることは広がります。安部さんと宮田さん、そして今回は所用で参加ができなかった園田さんの3人がいてこそ、ドリームファーマーズとして大きな夢を実現できるのですね。
新しいことをどんどんやっていきたいというドリームファーマーズさんは、ただいまバーを新設中。これからもっと面白くなっていく安心院町にも、皆さまぜひ遊びに行かれてくださいね。
レポート後編では当日のお料理と、特別ゲストの森さん、河野さんの作る食材を詳しくご紹介いたします!
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(編集部 天野)