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くまもと山鹿の野菜まつりバーでは、若手農家グループ「山鹿つちんこ」の皆さんと綱田さんが開発した加工品のほか、旬の野菜をたっぷり使ったお料理を楽しみました。
レポート後編では、綱田さんをはじめとする山鹿のみなさんの、食を通した様々な活動の根っこにある思いを掘り下げていきます!
楽しく地域や人のためになることが、人生の業
「20代は自分探し、30代は挑戦し続けて、40代は事業のことを考え、50代となった今は地域や経済に何かを還元できればいいと思っています。」
そうおっしゃる綱田さんは、自分が楽しみながら地域や人のためになることが好きなのだそう。つちんこの皆さんとの農作物の商品開発のほか、シートベルトやヨットのセイルなど、捨てられる素材をつかったバッグの制作なども手がけられています。
惜しみなく広める山鹿マインド
綱田さんのお話を聞いていると、山鹿の方々には「自分にとって心地よいことは誰かのためにも広めよう」という、素敵な共通点があるように感じます。
例えば綱田さんは、ピクルスや乾燥野菜のアイデアを自分たちだけのものとして商売にするのではなく、全国の農家さんの規格外野菜活用法として、普及につながればいいとおっしゃっていました。
そして「普及の発端をひもといた際に、実は山鹿の彼らがいた」と知られることが、綱田さん曰くステータスなのだそうです。なんと素敵な考え方!
茄子と椎茸をつくっている有働さんは、乾燥茄子の作り方を聞かれて全行程を公開。
「企業秘密をばらしている!」なんて笑われながらも、実はそれこそが山鹿にとってもすごくグッドなことなのだと綱田さん。
他にも、山鹿市の特に鹿北から菊鹿という地域をつないでいる道路では、いつも草がきれいに刈られていて気持ちがよいということを、綱田さんが教えてくださいました。山鹿に来られた方や地元のために、そこに住む方々が熱心に手入れをされているとのことで、ここにも山鹿マインドを感じました。
感じた思いを楽しく行動に移す綱田流
「僕は、”自分が今感じていること”は自分でやらないと面白くないと思う」と綱田さん。
熊本地震の際にはご友人や周りの方々を巻き込んで物資を届けたり、引っ越しのお手伝いをしたりと、震災直後から現地で支援をされているそうです。
起きてほしくないことも起こってしまった以上は、大変なことでも楽しくやりたい。死ぬ時に「あのときは楽しかったよね」と思えるようにこんな活動をしていますと、ひょうひょうと話される綱田さんが本当にかっこ良かったです。
山鹿の魅力に対する綱田さんとつちんこの皆さんの愛情が、食材にもトークにもたっぷり詰め込まれていた今回の穴バー。おかげで私もお腹いっぱいになることができました!
次回の穴バーは大分県宇佐市安心院町の若手ぶどう農家ドリームファーマーズさんをお呼びして、「つぶつぶ天国!葡萄バー」を開催致します。
こちらもぜひ参加されてくださいね。
つぶつぶ葡萄をたっぷりご用意して、来月も千代町にてお待ちしております!
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(編集部 天野)