穴バーレポート ACTIVITY

田楽、煮物、デザートまで、うきはの山の幸でお腹いっぱい!編[1月の穴バー]レポート後編


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うきはの山のごちそうバーでは、ひめはるの農家民宿「馬場」の代表・大力さんご夫妻と、囲炉裏カフェ「里楽」の林さんご夫妻によるごちそうが振る舞われました。さらに、うきはで唯一の酒蔵「いそのさわ」さんが、お料理にぴったりのお酒も登場するという、まさにごちそうたっぷりの会になりました。後編では、そのすべてを余すことなくご紹介します!

まずは民宿「馬場」さんより

 四方竹ごはん

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その名の通り、断面が四角のタケノコ「四方竹」を使った炊き込みごはんです。普通のタケノコの旬は春ですが、四方竹の旬は秋。収穫後はすぐにいたんでしまうので、なかなか外には出回らない貴重な食材です。「冷めても美味しい!」「こんな美味しいごはん初めて!」という感動の声も聞こえてきました。

 

うきはのお野菜の煮物

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在来種の流川蓮根をはじめ、人参、椎茸、里芋、ごぼう、そして手づくりのこんにゃくまで、すべてうきはで穫れたお野菜です。ひとつひとつの素材の味が、からだにしみわたります。

 

真珠豆のチリコンカン

03 680在来種の真珠豆に、黒大豆、赤大豆、大豆を使用。ちょっとスパイシーな大人の味です。「名前も味も見た目もインパクトがあった!」と、こちらも大好評。

ちなみに、民宿馬場のお料理に使われている竹の器はすべて、今回の穴バーのために大力さんが山の中から切り出して作ってくださったもの! アナバナ編集部も、先日手伝いに行って参りました。

(その時の記事はこちら

 

続いて、里楽の林さんが作ってくださった品々をご紹介。

猪汁

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臭みのない肉団子は、“猪鹿蝶(いのしかちょう)”ならぬ“猪鹿鳥”の合い挽き。お汁の出汁にはなんと猪の骨を使用!会場からは「イノシシってクセがあると思っていたけど、まったく臭くなくて食べやすい」という声もありました。

 

田楽         

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猪肉、ネギ、揚げ豆腐、里芋を、炭火で丁寧に炙っていただきます。素材も上質ですが、添えられたゆず味噌がまた美味しかった…。ちなみに猪肉には、秘伝のタレを染み込ませてあります。「リピートしちゃいました」という方がおられるほどの人気。

 そしてデザートには

馬場だんごとラズベリープリン06 680

民宿名物の馬場だんごに、里楽のプリンをあわせた豪華な一皿。さつまいもを包んだ生地を茹でたあとに焼くことで“がわ”がパリっと仕上がります。またうきは産たまごと牛乳を使用したプリンは、さっぱりしていながらも濃厚な風味。自家製のラズベリーソースをかけました。

 

そして今回の名脇役となったのが、酒蔵いそのさわさんがうきはから持ってきてくださったお酒!

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すっきりとした辛口が特徴の「駿(しゅん)」、料理全般によく合う純米大吟醸「中洲(なかず)」、焼酎「中洲(なかず)」など。

純米酒の「駿」と「磯乃澤」は、かっぽ酒として提供いただきました!「駿は人肌、磯乃澤は熱いのがいいとよ〜」と、お酒の旨さを引き出すためには温度も大切なのですね。勉強になります。かっぽ酒で使った徳利とお猪口も、もちろんこの日のために大力さんが切り出してきたもの。竹の香りが相まって、ぐいぐい酒が進みます。

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入り口に用意された炭火で徳利を温めていただきました。

そして最後に、出口では林さんお手製のかりんとうが、お帰りの方々にお土産として手渡されました。

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素朴な甘みと食感がクセになる、「焼き花梨等」。

うきはのなかでも山の奥に位置し、より自然が豊かなひめはる。普段はなかなか知ることのできないひめはる事情や、口にすることのできない貴重な食材を、思う存分満喫できました。

この夜が終わってみて思い浮かぶのは、大力さんの「1回会えばお友だち。10回会えばみな家族」という言葉。ああそうか、ひめはるの魅力とは、山の幸だけではなく“人の幸”でもあるのだなあとしみじみ感じます。

少しでもひめはるが気になったみなさん、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

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楽しそうな当日の厨房。左から里楽の林礼子さん、民宿馬場の大力まち子さん、娘の千佐子さん。みなさんお疲れさまでした!

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「猪汁うまかった!」(左)、「チリコンカン初めて食べたけど最高でした!」(右)。妙にハイテンションでしたが、ノンアル組です。

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美味しいごちそうに、楽しいトークで、終始笑い声の絶えない夜となりました。

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(堀尾真理)

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