2014年9月に開催して大人気だったパクチーバー。日本ではまだまだ家庭の食卓でいただくにはハードルが高いアジア野菜とあって、熱狂的ファンが目をハートにして集結! 豪快にパクチーを食べ盛り上がりました。
パクチーバーはたくさんのご要望もあり、今回が2回目の開店。イベント情報公開から続々とお申し込みをいただき、最終的には定員をはるかに超える70名もの方にご参加いただきました。遠方の北九州市よりパクチーバーのためだけに千代に訪れてくださった方もいましたよ。ありがたや、ありがたや。
パクチーには知っているようで知らないことがたくさん。どこで収穫されているんだろう?どんな風に育てられているのだろう? と疑問はたくさん。前回のパクチーバーの開催からお世話になっている、福岡県小郡市の「川辺農園」から川辺久美さんにお越しいただき、パクチーや、アジア野菜についてお話をしていただきました。
パクチーは、葉、根、種とあますこと無く食べることができる野菜です。葉の部分は加熱せずに食べることが多いためよく見かけますが、種が一番香が強くスパイスとして使われています。次に根の香も強く、スープや、「カオガンマイ」といって根をお米と一緒に炊き込んだりして使います。「たくさんの人がパクチーを喜んでパクパク食べていることに驚きました!」と 川辺さん。
こちらがパクチーの畑です。
暑い国の食べ物の印象が強いパクチーですが、実は真夏の日本の気候では育てにくいそう。川辺農園でも夏は芽が出なかったり、芽が出ても大きくなる前に溶けてしまったりするのだとか。そのため、この日のパクチーは園主の一平さんが数少ない貴重なパクチーをパクチーバーのために大切に育ててお届けしてくださいました。ありがとうございました!
川辺農園ではパクチー以外にもタイ、ベトナム、中華野菜を中心に20〜30種類の旬のアジア野菜を育てています。
川辺農園のお客様は95%以上がレストラン。畑にはシェフがよく訪れ、収穫前の野菜をちぎって試食をされることもあるそうですが、このトウガラシを試食してしまい大変なことになったというエピソードも。タイのトウガラシは、激辛です。
ナンプラーを買っても食べきれないという人には、このトウガラシを漬けておくと万能調味料になり、チャーハンや炒め物にかけて食べるとあっというまに使い切れるとオススメの食べ方を教えてくださいました。早速やってみよう!
そして、今回参加のみなさんへのおみやげはパクチーの種!
「パクチーハウス東京」のパクチー銀行ATMよりお借りしました。
ATMは「(A)余った(T)種を(M)まこう」の略で、種を無担保で種を貸してくださり、たくさん収穫できたら種をパクチー銀行に返済する仕組みです。
これは、パクチーハウス東京のオーナーで、パクチー銀行頭取をつとめる佐谷恭さんが始めたパクチーをこよなく愛す人のための取り組みなのです。
川辺さんによると、パクチーは季節・温度さえ良ければ育てやすい植物だそう。最初はお水を多めにあげ、日当りのいいところで育てるといいそうです。
また、パクチーは一つの種から二つの芽がでてきます。植える前に種を割ってから植えると、密植にならず芽が出やすくなるのだそうですよ。
スーパーでもなかなか見つからないパクチー、自宅で育てられたらどっさり収穫して、贅沢に食べたいですね!
後編では、お楽しみのパクチー料理を紹介します。
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(編集部 ワタナベ)