インタビュー

反響、収穫、考えること(前編) thoughtのみなさんにお会いしましたPart2 〜前編〜

アナ話 〜thoughtのみなさんにお会いしました〜 part2 前半

2014.9.16(tue) up

春に引き続き2回目となる合同展示会「thought」。開催を前に、「thought」を立ち上げたメンバーのみなさんに再びお話をうかがいました。初めての試みとして開催された前回の評価や振返り、2回目の開催にあたっての運営のポイントなどを2話にわけてお届けします。

◼︎ thought 1st のインタビューはこちら

反響、収穫、考えること 

お話は福岡市今泉にある植村さんのお店『PARQ』にてうかがいました。

アナバナ 前回に引き続き2回目が、今回も波佐見を舞台に開催されるのですね。

林さん(以下 林) はい、おかげさまで秋も前回と同じ波佐見町の西海陶器さんの敷地で開催できることになりました

藤戸さん(以下藤戸) 正直、1回目は僕らもどうなるのかとドキドキしていたんですが、おかげさまで、3日間で延べ1000人の来場者数がありました。

 出店ブランドが36社に対して、バイヤーさんも120社ほどきてくださいました。

アナバナ 初めての開催という中で、アクセス条件や事前準備の不安なども前回のお話にありましたが、実際すごくたくさんの方が集まったのですね。

 本当にありがたいことです。場の力はすごく感じていましたが、当日もあのハコでしか出せない雰囲気がありましたね。

1回目の会場のひとつ、「モンネポルトギャラリー」でのようす。やきもの工場をリノベーションした味のある雰囲気の中開催された

アナバナ 2回目の今回は、前回との変化や工夫点はありますか?

 駐車場の警備員の人数を増やします!(笑)
あと、前回は敷地内の2会場でおこないましたが、元々陶器の倉庫だった“833スタヂオ”が会場になります。1か所に集約させて開催するので、より見やすくなるし、見逃しもないと思います。

アナバナ ブランド数も約50、新しいブランドが半数ほど加わって、前回からさらに勢いを増していますね。

藤戸 1回目の展示会の空気感もサイトで見ていただけるし、数字の面もお伝えできるようになったので、2回目の案内はだいぶ楽にできていますね。

 サイトに動画を載せてたのも効果的でしたね。あれを観て今回「行きたい」と言ってくてれる方もいらっしゃいます。

アナバナ 私も初日に足を運びましたが、道中は半ば旅気分で。会場もすごくよい雰囲気でしたね。実際来場したバイヤーさんの反応はどうでしたか?

 来るのを迷った方もいらっしゃったと思うんです。会場も遠いし、実績があるわけでもなかったし。だけど、結果的に熊本とか鹿児島、宮崎の小売店さんが興味を示してわざわざきてくれたっていうのはよかったですね。やっぱり九州で合同展示会がやれたというのが一番大きいです。

藤戸 そうやね。会場を2〜3周まわって、時間をかけてじっくり作り手さんと話すことができたのがよかったという声は多かったですね。大きい展示会の場合、同時にいろんなところでやることが多いんですよ。バイヤーさんは時間に追われながら会場をまわって資料だけ持って帰るみたいなことが常なんです。それが、波佐見っていう会場で、まず波佐見町まで足を運ぶのに時間をかけて行かないといけないでしょう。「thought」だけを目的に遠出してもらうっていう。中には1泊2日で来てくれた方もいましたし。

 「thought」って「考える」がテーマなんですね。そういう意味で、バイヤーさんが展示会を通じていろんなことを感じてくれたというのが、やってよかったなと思いますね。「たまにはこういう時間が必要だね」という人もいたし、「やっぱり商売ってプロダクトだけじゃなくてハコも大事ですね」という人もいた。
「おかげさまで温泉入ってゆっくりできました」っていう人もいたしね(笑)。

植村さん(以下植村) 話していると、「知らないブランドに出会えた」という声はよく聞きましたね。老舗のメーカーさんとか「Fujito」みたいな有名なブランドが並ぶ中で、僕も含めて、半数くらいは展示会経験がないブランドでした。有名なブランドと名もないブランドとの出会いが同時にあるというのは、「thought」が面白い展示会になった理由のひとつです。そういう点も来場者の満足度につながったのではないでしょうか。

アナバナ 植村さんは今回初めての展示会ということで、出展者側としての収穫はありましたか?

植村 はい、もう全部が収穫でしたね。バイヤー、関係者とさまざまなつながりができた点もそうですし、いろんな個性が会場に集まっていて、自分の立ち位置が具体的に見えました。「俺まだまだやん」って。展示会以降、エンジンかかりっぱなしで2回目を迎えるという感じです。

 そういえば“AZUMA”がすごく評判よかったよね? それだけにフォーカスしてブランド立ち上げたんでしょう?

植村 そうなんですよ。今まで“thnq”というブランドの一部として販売していたんですけど、“AZUMA”を通していろんな会話が生まれて、たくさんの問い合わせをいただいたんです。結果的に別ラインのブランドとして、“AZUMA”を立ち上げるきっかけをもらいました。

今回不在の実行委員メンバー南さんが企画デザイナーをつとめる『fit』がバイヤーに渡す資料とバインダー。こうした資料ひとつとっても、ブランドそれぞれ印象が異なる(業界ではスワッチと呼ばれているそうです)

 自分だけでやってると、何が正解なのか行き詰まりがちだけど、お客さんとかバイヤーさんと話せると、そういう発見にもつながるよね。

藤戸 「thought」に出展しているブランドのミックス感は、バイヤーだけではなく、実は出展者にとってもメリットなんですよ。会期中に2回、出展者同士の懇親会をやるんですね。参加しやすいように、会費の半分は運営側が負担してます。懇親会の場が横のつながりを深めてもらえる場になるといいかなと。展示会場ではなかなか落ち着いて話せないけど、食べながら呑みながら、相談したり情報が交換できたりすると、結果、作り手の底上げにもなりますよね。

アナバナ なるほど、それは大きい収穫になりますね。

 正直、展示会で結果が出たブランドと出ないブランドとではかなり差があったと思います。新規の契約がとれた人もいれば、1件も取れなかったっていう人もいましたし。ただ、あの場に出てみないとわからないこともたくさんあって。作ったものをどう的確に伝えられるかとか、自分が今どんな立ち位置にいるのかとか、バイヤーがどんなリアクションをするのかとか。展示会が終わった後のフォローの仕方が一番大事だったりするし。

藤戸 そうやね。接客ひとつにしてもそうなんですよね。正解はないけど、売れてるブランドがどうしているのか、っていうのが見られるのはやっぱり刺激になりますよ。

(後編へ続く)

植村さんが展示会をきっかけに立ち上げたAZUMA。風呂敷を一枚に縫い合わせて作る“あずま袋”をモチーフにしながらも、服づくりに携わる植村さんならではのアイディアと機能性がちりばめられている

林さんがSUNWORKSとして糸島の間伐材で作っている「KINOKOTOBA」も新しい展開が。ロゴとパッケージデザインを展示会で出会った同じく出展者のデザイナーさんに依頼、ギフトにもオススメの素敵な商品にバージョンアップしたそう

後編


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