福岡県の最南端に位置し、福岡市内や佐賀、熊本方面からも1時間圏内と、利便性の高い大牟田市。福岡県を南北につなぐ西鉄大牟田線の発着駅でもある「西鉄大牟田駅」駅前広場に、『人と地域をつなぎ、にぎわいを生み出すカフェ「hara harmony coffee」』が誕生します。
駅前のにぎわいが大牟田の音楽文化を守る。
コーヒーサロンはらの想いを受け継ぐあらたな場所へ。
大牟田市は、UNESCOの世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一つ「三池炭鉱」などがあり、かつては炭鉱のまちとして栄えたまちです。当時の人々の暮らしの足として活躍していたのが路面電車(通称204号)で、1952年に廃線となりましたが、2019年より西鉄大牟田駅西口駅前広場に展示され、観光情報を手に取れる案内所として活躍しています。
実は、今回オープンする「hara harmony coffee」は、この“路面電車204号”を活用しています。カフェで提供されるコーヒーは、大牟田市大正通り商店街で56年もの間、地域の方々に愛された喫茶店「コーヒーサロンはら」の味を引き継いでいるそう。
「コーヒーサロンはら」は、店主の上野さんを中心に活動していた『大牟田日本フィルの会』の拠点でもありました。『大牟田日本フィルの会』は、音楽で大牟田を元気にしたい、大牟田に音楽文化を根付かせたいという思いから、市民が支えるオーケストラ「日本フィル九州公演」の企画、運営を地域のボランティアメンバーと一緒に続けています。
そんな『大牟田日本フィルの会』の思いも「hara harmony coffee」の名前には込められているそうですよ。
ちなみに、以前、アナバナでは、上野さんにインタビューさせていただきました。
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市民とともに音楽を奏でて44年。 大牟田事務局長上野さんに聞く、ちょっと“特別“な 日本フィルハーモニー交響楽団「九州公演」
https://anaba-na.com/20732.html
職業や年齢・性別関係なく、オーケストラが聴きたいという方に参加して欲しい。上野さんが見つめる九州公演の未来
https://anaba-na.com/20750.html
「hara harmony coffee」では、地域の食材を使ったフルーツサンドも味わえます。このフルーツサンド、「コーヒーサロンはら」の閉店後に移転した『大牟田日本フィルの会』事務局のキッチンを活用しています。
フルーツサンドの売り上げから家賃や水道光熱費を捻出して、事務局の負担を減らそうという試みでもあります。
カフェ運営で目指すのは、人と地域をつなぐ拠点
「hara harmony coffee」を運営するのは、大牟田ビンテージのまち株式会社。リノベーションやDIYで不動産を活用し、街に賑わいを作り出す様々な取り組みをしている会社です。カフェ運営をしながら、日常的なマルシェやウッドデッキをステージにしたイベント、チャレンジショップなど、駅前に賑わいをつくり出す様々な仕掛けを考えているそうです。
オープニングの3月28日には、地元のショップやクリエイターが出店するマルシェも開催されるそうなので、こちらも楽しみですね。
大牟田デザインTシャツ(通称オムT)の岡村しんしさんも出店されますよ!
岡村しんしさんがゲストのアナバナチャンネルレポート
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クールなファッションに熱い大牟田愛を忍ばせて… クリエイター岡村しんしさんの“着る”地域復興支援とは
https://anaba-na.com/22936.html
西鉄電車に揺られ、コーヒーとマルシェと、ノスタルジックな大牟田のまちをじっくりと味わう旅に出るのもいいですね。
『人と地域をつなぐ拠点』
hara harmony coffee 3月28日(日)オープン!
hara harmony coffee
所在地:福岡県大牟田市久保田町2丁目300番地 (大牟田駅西口駅前広場 路面電車204号内)
営業時間:9:00〜18:00 ※3月28日は11:00オープン
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
hara harmony coffeeのInstagram:https://www.instagram.com/haraharmonycoffee/
(編集部 トゴウ)