アナバナでは、ロケット発射場のある町「鹿児島県肝付町」のロケットだらけのWEBサイトキモツキウチノウラ共和国制作のお手伝いと、ロケット愛やロケット開発の物語を発信しています。
世界一愛される「ロケット発射場」を実感
2016年12月20日。3年ぶりのロケット打ち上げが行われた肝付町内之浦には、打ち上げを見守ろうと全国から多くの見学者が訪れました。美しい夜空に打ち上がる「イプシロンロケット2号機」の姿に、町は感動と歓喜の声に溢れました。
そのイプシロン2号機打ち上げから1ヶ月足らずの1月に、新たなロケットの打ち上げ実験が行われました。打ち上げられたのはJAXA(宇宙航空研究開発機構)が新たに開発した、世界最小クラスのミニロケット「ss-520 4号機」です。ロケットの部品に、携帯電話や家電製品等でも使用されている半導体などの電子部品を使うことで、低コストでの打ち上げを可能にしています。電柱ほどの小さな機体には、宇宙開発の敷居を下げる最先端の技術が凝縮されています。
1月15日午前8時33分。肝付町民が見守る中、冬の空へと打ち上げられたミニロケットの発射は、残念ながら失敗に終わりましたが、町民のみなさんの「あきらめずに応援する」気持ちは燃え上がるばかり。WEBサイトキモツキウチノウラ共和国では、そんなロケットへの熱い思いが発信されています。
約50年前、度重なるロケット打ち上げ失敗の苦悩をロケット実験班スタッフとともに共有して、日本初の人工衛星打ち上げ成功を支えた肝付町内之浦のみなさん。ロケット愛溢れる数々のエピソードから、内之浦は、世界一愛される「ロケット発射場」と呼ばれています。世代が変わっても「世界最小ロケットの成功」を心から願い、その開発を見守る姿は当時と全く変わりません。町のみなさんの深い愛情によって、肝付町からミニロケットが誕生し、民間ロケットが次々と打ち上げられる日もそう遠くないのではと思います。
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(編集部いはら)