12月20日に打ち上がる応援メッセージ付き「イプシロンロケット2号機」
日本初の人工衛星を打ち上げたロケット発射場のある町「鹿児島県肝付町」。アナバナでは、肝付町のロケットだらけのWEBサイトキモツキウチノウラ共和国制作のお手伝いと、ロケット愛やロケット開発の物語を発信しています。
肝付町の誇りともいえる「内之浦宇宙空間観測所」から、3年ぶりにイプシロンロケットの打ち上げがついに決定! 12月20日の打ち上げを前に、今、町全体がロケット愛に溢れています。
今回打ち上げられる「イプシロンロケット2号機」は、2013年に打ち上げられた固体燃料ロケット「イプシロンロケット試験機」を発展させた強化型。宇宙空間(ジオスペース)の謎を解明するジオスーペース探査衛星「ERG」が搭載されています。注目したいのが、その機体デザイン。今年8月に肝付町とJAXAが募集した「イプシロンで夢を射とめよう!」プロジェクトに応募された6467件もの応援メッセージが、機体にデザインされているのです。自分の送ったメッセージが宇宙へ届くなんて、なんともロマンあふれるプロジェクトですね。
メッセージ募集からはじまった肝付町の「イプシロン応援プロジェクト」。11月には東京でロケットパーティを開催するなど、その盛り上がりはとどまるところを知りません。ついには、周辺住民のみなさんが日替わりでロケット打ち上げまでをカウントダウンするWEBサイト「イプシロンロケット2号機勝手に応援プロジェクト」まで立ち上がる白熱ぶり。小学生から商店街のおじちゃんまで、ロケットとは関わりのないはずの方々も一丸となって熱い応援メッセージを送っています。
12月10日には、町民のみなさんが打ち上げの成功を願ってJAXAの方々へ千羽鶴を贈呈。日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられた昭和45年から現在まで続く、ロケット打ち上げ成功のジンクスとなっているそうです。その姿に町民のみなさんとロケット発射場との強い絆を感じずにはいられません。
12月20日は、きもつき町がロケット一色に
3年前のイプシロンロケット打ち上げ時には、全国から2万人以上のロケットファンが肝付町を訪れ、打ち上げ成功の感動に包まれました。今回の打ち上げ予定時刻は20時〜21時。肝付町内にある4箇所の見学場から発射の瞬間を見守ることになります。見学場では様々なブースが出店予定。肝付グルメに舌鼓を打ったり、限定グッズを手に入れたりと、打ち上げまでの時間も十分に楽しめそうですよ。発射台に近い「宮原見学場」では、天体のプロを交えた星空観測会も開催予定。宇宙へ思いを馳せる貴重な時間になりそうです。
「見学場は、まるでお祭り会場。パブリックビューイングも開催して、打ち上げまでのカウントダウンをおこないます。にぎやかな雰囲気を存分に楽しんでくださいね」と、きもつき宇宙協議会の加藤さん。肝付町の美しい星空へと打ち上げられるイプシロンロケット、昼間の打ち上げとはまた違う迫力に圧巻されそうですね。打ち上げの模様は、WEBからもライブ中継を配信予定。ぜひチェックしてくださいね。
(編集部いはら)
イプシロンロケット2号機打ち上げに関する詳細
■肝付町役場 「イプシロンロケット2号機打ち上げに係る一般見学について」
■ファンファンJAXA「ジオスペース探査衛星ERG イプシロンロケット2号機特設サイト」
■イプシロンロケット2号機打ち上げライブ中継、パブリックビューイング情報はこちら
■肝付町のロケット愛を詳しく知りたい方はこちら