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“人生は壮大な実験だ!”ハワイと東京でデュアルライフを送る本田直之さん流ライフスタイルのつくりかた

ReTHINK FUKUOKA  PROJECT イベントレポート04

アナバナではReTHINK FUKUOKA PROJECTの取材と発信のお手伝いをさせていただいています。

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累計250万部を記録するベストセラー作家であり、一年の半分はハワイで生活しているという、レバレッジコンサルティング代表の本田直之さん。憧れのデュアルライフを送っている本田さんは、かつて学生の頃に描いた「いつかハワイに住む」という夢を、いかにして実現していったのでしょうか!?

そんな本田さんをゲストに迎え、6月5日(日)に行われた「ReTHINK FUKUOKA PROJECT」第4回目のトークイベント、テーマは「ライフスタイル」。スピーカーとして、本田さんをメンターとして慕いながら、現在は東京と福岡を拠点にベンチャー企業の事業再生等を手がける、株式会社kodona代表の中矢誠一さんと、福岡発の雑誌「BOND」編集長の小柳俊郎さん、TABI LABO代表の久志尚太郎さん。 “四者四様”ながら、仕事もプライベートもアクティブにこなす皆さんからヒントを得ようと、会場となった福岡・天神Rethink Booksは、立ち見が出るほどの大盛況となりました。

学歴社会を勝ち上がり、大企業に入って、そこで引退まで安定した人生を送る……そんなモデルが成り立たなくなってきた現代社会で、私たちはどんなライフスタイルを歩んでいけば良いのでしょうか。トークの内容を一部抜粋してお伝えします。

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やりたくないことを、やらないで済ませるには

小柳 まず始めに、本田さんの「ライフスタイル」感とはどんなものか、聞かせてください。

本田 ライフスタイルって、生き様のこと。自分とはどういう人間かを真剣に考えて、自分の性格や、向いていることを分かった上で、どう生きるか。だから、人の真似をしても幸せにはならないんですよね。俺自身、会社組織で働いたり、事業を起こしたり、いろいろ経験した中で、無駄が削ぎ落とされていって、30代でようやく自分のライフスタイルが明確になってきたという感じだから。

小柳 転職したからって、ライフスタイルが変わるわけではないんですよね。むしろ、自分の中の価値観を見つめ直すことだと。

中矢 僕は、去年の一月に福岡に移住してきて、新しい人間関係が広がっていくことで、自分の中の価値観の境界線が、ガタガタと崩れていくのを感じていますね。福岡に来てからは自分よりも若い人と接する機会が多く、彼らから大きな刺激を受けています。

久志 本田さんは、これまで皆がアスファルトで整備された道を歩いていたところを、「あっちも楽しそうなんじゃない?」と言って、舗装されてない荒地を突き進んでいった人ですよね。僕らは、本田さんの作った道の後ろを歩いている感じで。アスファルトから一歩はみ出す勇気は、どこから来たんでしょうか?

本田 昔から、日本の学校教育とか、エリートが評価される社会のあり方とか、好きじゃなかったんだよね。アメリカに留学してから、自分は間違ってなかった、もっと自分らしくていいんだ、と実感して。ただ、例えば会社員の新人時代に、「俺は企画書を作らない主義だ」なんて言っても、クビになるだけ。やりたくないことをやらないといけないのは、自分の力がまだ足りないから。だから力をつけて、やらないで済むようにしていったんだよ。どうしてもやらないといけないなら、その状況をいかに楽しむか、それを常に考えてたね。

小柳  5年前に本田さんと出会った時、そのことを教わって、衝撃を受けました。それからは、自分が嫌だなと思いながらやり続けていたことをバッサリ止めて。それ以来、人生の充実度が変わりましたね。

本田 それから、時代の恩恵も大きいと思うよ。インターネットとiPhoneによって、場所に縛られない、旅人みたいな仕事のスタイルが確立できたわけだから。もっと昔に自分のやりたいことを絞って、それに拘ってたら、今の生活はないだろうからね。

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福岡の街は最高の実験場だ!

小柳  「人生は壮大な実験だ」と本田さんはよくおっしゃってますね。これは、どういう意味なんですか?

本田 時代が大きく変わってきて、過去の事例が通じなくなってきたよね。かつては幸せへの道だったものが、現代では逆に不幸せへの道かもしれない。もはや正解は誰もわからないんだから、あとは自分で実験をして、試していくしかないんですよ。いろいろ試して、うまくいかなければ止めればいいし、その経験を蓄積して、また試してみればいい。

中矢 僕は、性格的にすごくビビりやすいんですが、それでも自己責任の覚悟で一歩踏み出してみると、周りの人が応援してくれますね。特に福岡に移住して新しい事業を始めてみて、人のサポートのありがたみを強く感じてます。

久志 確かに。福岡の街の魅力って、人の魅力が大きいですよね。福岡は、日本で一番、チャレンジしている人が多い街だと感じます。東京を追いかけているんじゃない、独自の福岡らしさがあって。

本田 高島市長自身がチャレンジする人だし、彼が率先してリーダーシップを発揮していることが大きいと思う。規制緩和も進んで、民間から挑戦しやすい環境が整ってきた。こんな街は珍しいよ。国内にはまずない。

小柳 地元の人間としては、このポテンシャルをうまく生かしきれてない気もしています。福岡の街が、外から来た人たちの刺激を取り込んで、活性化していくといいですよね。

久志 カフェ・カンパニーの楠本修二郎さんも以前おっしゃってましたが、違和感を大事にすることと、それを楽しむこと。この2点を、本田さんも徹底していますね。

本田 そうだね。これからは、クリエイティブに生きることが大事。みんなクリエイターになれとは言わないけど、何事もクリエイティヴに考えて、判断していくことが求められている時代だと思うよ。

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人に教えられてはダメ、自分で見つけよう

久志 せっかく本田さんに何でも聞ける機会なので、会場の皆さんから質問があれば、ぜひ。

Aさん 本田さんはこれまでたくさんの人と付き合ってきたと思うんですが、長く関係が続く人とそうじゃない人の違いはどこにありますか。

本田 例えば僕のトライアスロンチームには、誰でも入れるわけじゃない。僕が見ているのは、その人が、チームに貢献できるかどうか。コミュニティに提供できる何かを持っているかどうかです。誰かを紹介してくれ、何かを教えてくれという、自分がもらってばかりの人だと、一緒に何かをするのは難しいね。

Bさん では、今本田さんの中で一番ワクワクしていることって何ですか?

本田 旅だね。これはずっと変わらない。知らないところに行って、自分で考えて行動する、それが楽しくて仕方ない。逆に、ルーティンの単純作業は、俺、まったくできないんだよね(笑)。知らないことから刺激を受け続けることは、クリエイティビティの源泉だと思う。

Cさん 僕はまだ、自分が本当にやりたいことが何なのか、わからないんです。今日この場で、本田さんにやれと言われたことを続けていくつもりなので、何かアドバイスをください。

本田 いやいや、それじゃあダメなの。誰か他人に教えてもらうんじゃ、意味がない。俺は君のことを何も知らないし、何が向いているのかもわからないから、ここで本質的なアドバイスはできないよ。今日のトークで君が大事だと感じたことを、自分で気づいて、すぐやることが大事。明日からじゃなくて、今すぐ始めてみよう。

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いかがでしたか? 久志さん曰く、「本田さんの本には、嘘が一切ない。自分が体験したことしか、書かれていない」……。トーク中もまさにその通りで、人の話にまっすぐ耳を傾け、ズバッと率直に意見を言う本田さんには、誰からも慕われる兄貴のようなオーラがありました。本田さんのように、自分のメンターになる魅力的な人との出会いが、ライフスタイルを良い方向に導いていくのかもしれません。 「ReTHINK FUKUOKA PROJECT」では、これからも魅力に溢れた人を紹介し、その生の声を、お届けしていく予定。トーク会場にも、ぜひ遊びに来てくださいね。


ReTHINK FUKUOKA PROJECTについて
コミュニケーションや働き方、ライフスタイルに大きな変化をもたらしている福岡。新しい産業やコミュニティ、文化が生まれるイノベーティブでエネルギッシュな街となっています。
そのチカラの根底には、この街に魅力を感じて、自らが発信源となっている企業や人がいます。
ReTHINK FUKUOKA PROJECTは、「ReTHINK FUKUOKA」をテーマに、まったく異なるジャンルで活躍する企業や人々が集い、有機的につながることで新しいこと・ものを生み出すプロジェクトです。

 


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