イベントレポート

100年続く飯塚市の味噌蔵で味噌づくり「ミソヤノマルシェ」体験レポート

 

先日、飯塚の「エビス味噌」さんでの味噌づくりワークショップに参加しました。今年でちょうど創業100年目の、老舗の味噌蔵さんならではの味噌づくりのミソが聞けるのでは、とわくわくしながら参加しました。その様子をレポートします。

「味噌」の文字が入った大きなタペストリーがエビス味噌さんの目印。

「味噌」の文字が入った大きなタペストリーがエビス味噌さんの目印。

味噌づくりは子どもにも人気!

みなさんは、自分で味噌をつくったことはありますか?手づくり味噌は、思い入れがあるせいか、市販のものと比べて断然おいしさが違います。何と言ってもできあがるまでのわくわく感がたまりません。

味噌の材料は、米麹と柔らかく煮た大豆とお塩、これに大豆の煮汁をたね水として使います。まずは大豆をつぶし、米麹と塩を均等に混ぜた中に、つぶした大豆とたね水を入れてよく混ぜ合わせます。これを味噌玉にして、空気が入らないように袋に詰めていきます。

男性や子どもも参加されていました。中には、2回目の参加という男の子も。味噌づくりに興味を持つのは、女性や年配の方だけではないのですね。

味噌の材料となる米麹、柔らかく煮た大豆、塩。これだけの材料で、お味噌のあの味わいになるのですね。発酵の力ってすごい!

味噌の材料となる米麹、柔らかく煮た大豆、塩。これだけの材料で、お味噌のあの味わいになるのですね。発酵の力ってすごい!

男性や子どもさんも参加されていました。みなさん、真剣です。

男性や子どもさんも参加されていました。みなさん、真剣です。

親子で参加の方も。

親子で参加の方も。将来、有望ですね!

できあがった味噌の元は、持ち帰って2~3ヶ月発酵させたらお味噌のでき上がりです。それぞれの家の空気にふれることで、その家の味に仕上がるそう。あ~、完成が待ち遠しい!

袋詰めした味噌の元。これを人が過ごしやすい温度の部屋で発酵させます。

袋詰めした味噌の元。これを人が過ごしやすい温度の部屋で発酵させます。

ところで、白みそと赤みその違いって知ってますか?熟成の浅いものが白みそで、熟成期間の長いものが赤みそなのだとか。この日つくった味噌も、熟成が進むと色が少しずつ濃くなっていくのですって。その変化も楽しみたいですね。

仕込み時期の違う味噌をみせてくださいました。真ん中がこの日仕込んだ味噌、右側が3ヶ月ほど前に仕込んだ味噌。少し色が濃くなっています。

仕込み時期の違う味噌をみせてくださいました。真ん中がこの日仕込んだ味噌、右側が3ヶ月ほど前に仕込んだ味噌。少し色が濃くなっています。

お味噌の効果「三素五強」とは?

ワークショップの最後に、お味噌の「三素五強」のお話をしてくださいました。
その中から、「三素」のお話をみなさんにもお伝えします。

「味素」味付けの素、調味料の基本ということ。そう言えば、料理のさしすせその「そ」は味噌のことだっけ。

「身素」命の素、栄養となる成分がたくさん含まれているということ。さらに、具沢山のみそ汁は、それだけでおかずになるほど栄養満点ですよね。

「美素」美しさの素、老化を防ぐ成分が含まれているということ。味噌づくりに携わる身としてこれはプレッシャーだ、と女将はおっしゃいますが、女将を見れば、美しさの素だというのもうなずけます。

「五強」のお話も興味深いのですが、ぜひ味噌づくりに参加されて聞いてみてください。

三素五強の話をする女将。女将の美の秘訣は、毎日味噌とふれあい、味噌をいただくことなのでは?

三素五強の話をする女将。女将の美の秘訣は、きっと毎日味噌とふれあい、味噌をいただくことなのだと思います。

お酒や醤油やジャムのお買い物にみそカフェも楽しめる、ミソヤノマルシェ

この日は「ミソヤノマルシェ」と題して、飯塚の酒蔵「瑞穂菊酒造」さん、同じ筑豊にある果樹園レストラン「ラピュタファーム」さんや近畿大学さんとのコラボ企画コーナーなどもあり、たくさんの人で賑わっていました。

末時料理塾の末時千賀子さんの季節の家庭料理コーナー。四季折々のものを使った家庭料理を中心に「食の大切さ」を発信されているそう。

末時料理塾の末時千賀子さんの季節の家庭料理コーナー。末時さんは、四季折々のものを使った家庭料理を中心に「食の大切さ」を発信されている料理研究家さん。

瑞穂菊酒造さん、ラピュタファームさん、筑豊食品工業さん。飯塚やその周辺には素敵な生産者さんがいらっしゃいます。

瑞穂菊酒造さん、ラピュタファームさん、筑豊食品工業さん。飯塚やその周辺には素敵な生産者さんがいらっしゃいます。

近畿大学コミュニティファームのみなさん。彼らが育てた野菜とエビス味噌さんの味噌を使ったお料理を出されていました。

近畿大学コミュニティファームのみなさん。彼らが育てた野菜とエビス味噌さんの味噌を使ったお料理を出されていました。

エビス味噌のお味噌を味わえるみそカフェメニューもありました。残念ながらタイムアップで、私は味わうことはできませんでしたが、「新(ニュー)おみそ体験バー」でも好評だった「ヴィシソワーズ」もあったようです!

みそカフェとしてエビス味噌さんが出されていたメニュー。食べたかった〜!

みそカフェとしてエビス味噌さんが出されていたメニュー。食べたかった〜!

お味噌の詰め放題(1回300円)という、太っ腹な企画もありました。2.6kgも詰めて帰られた方もいらっしゃったとか。お得過ぎる〜!

人気のお味噌の詰め放題コーナー。

人気のお味噌の詰め放題コーナー。みなさん、たくさん詰めてましたね〜!

溢れんばかりに詰めた味噌。これで300円とは、なんともお買い得!

溢れんばかりに詰めた味噌。これで300円とは、なんともお買い得!

エビス味噌のこと、味噌のよさを知っていただくためにひらかれている「ミソヤノマルシェ」は、今回で2回目。次回は秋くらいに開催したいなぁ、と女将さんは言います。今回仕込んだ味噌をちょうど使い切る頃なので、今度は味噌詰め放題にも参戦してみよう!

エビス味噌の商品を購入できるショップもあるので、みなさんもぜひ遊びに行かれてみてください。

写真の一部は、エビス味噌さんよりご提供いただきました。

 【店舗情報】
エビス味噌
住所:福岡県飯塚市口原746
TEL:09496-2-1134

 エビス味噌さんと一緒にひらいた穴バー「新(ニュー)おみそ体験バー」はこちら

(編集部 トゴウ)


POPULARITY 人気の記事

PAGE TOP