「え!セロリってこんなに大きいの!?」
まるでグリーンの花束のようなセロリを一口齧ってみれば、さらにびっくり!みずみずしい旨味がジュワッと口の中に広がります。しかも、独特のクセもほどよいバランスで、味に繊細な深みを加えているのです。
見た目も味も驚きが詰まったセロリが栽培されているのは、温暖な気候と矢部川の水流に恵まれたみやま市瀬高町。瀬高町のセロリ農家で構成された「瀬高町セルリー部会」の皆さんによる徹底した品質管理の元、今や全国の市場でも引っ張りだこなんですって。そのおいしさの秘密を探るべく、11月中旬から約半年に渡る収穫シーズンが幕を開けたばかりのセロリ畑を訪問しました。
人の技術が加わるからこそ旨味が増す 少数精鋭で丁寧に育てる
みやま市瀬高町でセロリ栽培が始まったのは、今から60年ほど前。時は戦後の復興時期、最初は米軍に収めるレタスを生産していたそうですが、産地が増えてしまったため、まだ珍しかったセロリに切り替えたのだそうです。
その流れを受け継いで結成された「瀬高町セルリー部会」により、近年では西日本一位の生産量を誇るまでに成長しました。
とはいえ、セロリは暑さや乾燥に非常に弱く、20℃を超えてしまうとすぐにしおれてしまうデリケートな野菜。しかも、「瀬高町セルリー部会」を構成しているのは、27軒と決して多くはないメンバーです。一体どのようにして立派なセロリを安定して出荷することができるのでしょうか?
その答えは、いち早く新しい技術を取り入れる各農家さんの努力…だけではありません。厳しい品質基準を設け、ワンチームで取り組む部会の連携体制にも隠されているようです。
実は、同業者にも滅多にお披露目しない瀬高町セルリー部会の“セロリメソッド”。穴バーのトークでは、謎に包まれたその秘密をゲストのみやま市農林水産課の宮本啓吾さんと一緒に紐解いてみましょう。
内側と外側、根元で変化する 大きなセロリを味わいつくそう!
当日は、お楽しみがもう一つ。野菜ソムリエであり、セルリー部会の一員でもある鬼丸幸子さんに、畑から見たセロリの魅力を実食付きで教えて頂きます。
「瀬高町のセロリはサイズが大きいだけに、パキッと歯切れよい外葉やフルーティーな内側の葉など、部位による味の違いがわかりやすいのも特徴なんですよ」と教えていただいたその味を、ぜひ会場で体感してくださいね。
2020年1回目の穴バーは、第3金曜日に開店。
年末年始で疲れた胃に、シャキッとセロリで元気を注入しましょう!
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◯テーマ 『シャキシャキ 食べごろ!みやまのセロリバー』
◯日 時 1月17日(金)19:00−21:30(受付開始 18:45より)
◯場 所 アナバナ編集部(福岡市博多区千代1-20-14 ダイスプロジェクト内)
◯参加費 3000円(税込/フード、ドリンク1杯付)
◯定員 50名 ※要予約
○ゲスト 野菜ソムリエ/鬼丸幸子さん・セロリ部会生産者/鬼丸智成さんご夫妻、みやま市/宮本啓吾さん
○料理担当 料理家 宮村ゆかりさん
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要予約です。参加希望の方は、申込フォームよりお申し込みください。
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(取材:編集部、文:ライター/大内理加、写真:カメラマン/王丸嘉彬)