普段から麦そのものを食べる機会は少なく、麦料理と言われても麦ご飯くらいしか思い浮かばなかったのですが、新麦バーではサラダに始まりデザートまで、様々な麦料理を味わいました。
レポート後編では、香りとプチプチ食感を様々なバリエーションで楽しんだ麦料理をご紹介します。
■レポート前編はこちら
サラダやトマト煮、プリンまで
バラエティに富んだ麦料理をいただきます!
今回のお料理に使った麦は、お味噌やごはん麦だけではありません。会場のみなさんも驚かれていたのは、麦茶の出がらし!加藤さんがつくる「むかし麦茶」を初めて飲んだ時、これまでの麦茶の概念が変わるような衝撃を受けました。ほんのりピンク色をして、優しい甘さとふわっと香る麦そのものの香り。煮出した後のプッチプチの出がらしも、おいしくいただけるのです。
まずは、その麦茶の出がらしを使った雑穀サラダからご紹介します!
香りを楽しむ麦味噌とコクを味わう米味噌
あなたの好みはどちら?
加藤さんは、麦と大豆でお味噌もつくられています。
味噌の種類とその特徴、味わいなどを教わりながら、3種のみそ汁を味くらべしてみましょう。
味噌の主な原料は大豆と塩です。そこに麦麹を加えてつくったのが麦味噌、米麹を加えてつくったのが米味噌です。味のコクや香りなどが違い、それぞれの美味しさがあります。
香りを味わう麦味噌は、熟成期間は3〜4ヶ月くらいと短めなので色が薄いのだそう。
一方、1年ほどかけてじっくり熟成させてコクを出す米味噌は、熟成期間が長い分色が濃くなるのだとか。
3年熟成の麦味噌も味わいましたが、米味噌とは違ったコクがあり、料理の隠し味にしたい味でした。
冷蔵庫の中でもじわじわと熟成は進んでいくそうなので、家の味噌で味の変化を楽しんでみるのもよいですね。
みそ汁の出汁には、なんと、加藤さんの「むかし麦茶」を使いました。みそ汁の出汁に麦茶!?と半信半疑でしたが、麦の香りが引き立ってこれが意外なおいしさ。さっそく家でも試してみたいと思います。
和あり、洋あり、中東あり。様々なバリエーションで、こんなに麦を堪能するのは初めての体験。さらに、身近な調味料である味噌の種類や特徴等も知ることができました。
次回の穴バーは、福岡県糸島市の「鍛治農園」鍛治邦之さんとネバネバオクラをたっぷり堪能します。
来月も千代町でお待ちしています!
(編集部 トゴウ)