穴バーレポート ACTIVITY

食で水俣を変えていく。作り手の物語と思いを伝える「水俣食べるバー」開店! [4月の穴バー] レポート後編


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レポート後編では、水俣の海の幸と山の幸をたっぷり使った、澤井さんと諸橋さんも絶賛のお料理をご紹介いたします!

なんといってもメインは、食べて美味しく眺めても綺麗なヒオウギ貝の天ぷらです。
水俣食べる通信の創刊号で特集された田村さんのヒオウギ貝は肉厚で甘く、弾力のあるぷりぷりとした食感までとても美味しいのです。

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黄色やオレンジ、紫、ピンクとカラフルな貝殻は、天ぷらのお皿に。貝殻がカラフルな理由はよくわかっておらず、その秘密は謎につつまれています

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お部屋にインテリアとして置いてもかわいい貝殻は、参加者のみなさんへの手みやげに!


水俣の海の幸として主役級のヒオウギ貝ですが、もちろん他にも美味しい海産物がたくさん。こちらは、天然の足赤エビを使った旨味たっぷりのクリームパスタ。

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もちろんその身も美味しいのですが、エビの旨味がたっぷり出ているパスタソースがなんともたまらない香り

お次は山の幸をご紹介します。
海のイメージが強い水俣ですが、実は山深い場所も存在します。水俣の山から流れる清流で育った天然クレソンは、特産のサラダ玉ねぎと一緒に。
そしてスペアリブは、水俣食べる通信の第2号で特集された高橋さんの甘夏と一緒に煮込み、さわやかな風味に仕上げています。

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このレシピは、水俣食べる通信に掲載されていたものを参考にしています。誌面には、食材を美味しく食べるためのレシピが毎号いくつか紹介されています


デザートには、アオサの団子と古代種のお茶を召し上がっていただきました。

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きなこをまぶしたアオサのお団子。「アオサでデザート!?」とおそるおそる食べられた方も、「これ美味しくて止まらない!」といい意味で期待を裏切られたようです

古代種のお茶には、水俣のお山の標高約300メートルの高地で育てられた、桜野園さんの茶葉を使っています。
今日が初めてのお披露目というもじょか堂のコンセプトブック『JINEN(ジネン)』にも、桜野園さんがご紹介されています。

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『JINEN』の誌面を眺める方が。水俣食べる通信とともに、みなさま熱心に内容を読まれていました。「楽しい、美味しい、新しい」水俣を一人でも多くの人に伝えたいと、もじょか堂さんが製作されています


”JINEN”には、山とともに、海とともに、あるがままに生きる”自然”、
大地に想いを込めて、水俣に希望を蒔き続ける”地念”、
時を重ね、人をつなぎ、願いを実らせていく”時年”の3つの思いが込められているとのこと。
ミナマタンドリームを叶える、世界を変える力を持っている水俣の生産者さんたちの思いが、この『JINEN』に詰まっているようです。

会場からは「澤井さんがお会いした中でも特にアツい生産者さんはどなたですか?」との質問が。澤井さん、決めきれない!と悩みつつも桜野園さんをご指名。
なんでも桜野園を営む松本夫妻は、その生産にかける思いだけでなくご夫婦二人の仲もアツアツとのことでした!お二人にぜひお会いしてみたい〜

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ドリンクには、日本最南端の天然酒蔵「亀萬酒造」さんの日本酒と、甘夏のカクテルをご用意。おいしいお酒と『JINEN』を手に、みなさまとても楽しそう!

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閉店までの時間、何人もの参加者さんが真剣な表情でお二人と話されていました。ゲストの方と直接お話ができるのも、忘れてはいけない穴バーの特徴です


水俣のことを知ってもらいたい!とお越し下さった澤井さんと諸橋さん。
参加者したみなさまには、「水俣の印象が変わった」「水俣の良さにさらに気づけた」とのお声を多くいただきました。
私自身も、今まで知らなかった水俣を食べて知り、二人の思いを聞いて知り、これからの水俣が自分ごとになったようで嬉しく思います。
水俣、そして熊本のことをこれからも応援していくぞと思い改めた夜でした。

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「こんなときだから着てきました」と熊本Tシャツを着てこられた方も。水俣、そして熊本を応援する声が、会場にはあふれていました


最後に、今回の穴バーの参加者さんとスタッフ全員で記念撮影。
合い言葉はもちろん「ミナマタンドリーム」です!!

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今回ご紹介したお料理に使われている食材の一部は、『もじょか堂』さんのwebshopで購入することができます。
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(編集部 天野)

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