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11月に開催した「博多の鮮魚バー」レポート後編では、博多三徳3代目江美子さんとお母様がつくる博多の鮮魚を使った料理のこと、そして江美子さんが開催している博多朝マルシェをご紹介します。
解体ショーで歯鰹をおろした江美子さん。一口サイズになった歯鰹は20~30分程タレにつけられてづけ丼になりました。本日のバーメニューには新鮮なお魚とお野菜を使った美味しそうな料理が並んでいます。
江美子さんがすごいなあと思う点は、3代目としてお店を守るという想像を超える責任の大きさを微塵も感じさせない明るさです。そして、お店に立つことはもちろんですが、おだし教室を開催したり、毎月第四土曜日に「博多朝マルシェ」というイベントを開催しているというとてつもない行動力。
博多三徳では鮮魚の加工品を扱っていますが、加工に使うお魚は本来お刺身に使うような新鮮なもの。加工品も美味しいけれど、生のお魚をお客さんに提供できないのはもったいない!と、朝マルシェを2014年4月から始められたそう。
最初は博多三徳を含む5店舗で始まったマルシェも、今では13店舗ほどが出店し、朝からたくさんの人でにぎわう人気のイベントとなっています。
そう、そこでの目玉はなんといっても江美子さんの鮮魚解体ショーなんです!
不器用な手元と、ゆる〜〜い解説の解体ショーでは、「頑張れ!頑張れ!」とお客さんに声をかけられるんだとか。
「解体ショーを見たお客さまが、”今日お魚食べてみようかな”、”私でもさばけそう”と思ってもらえたら、私は笑われてもいい」と江美子さん。年末のマルシェでは13キロくらいの大きなブリをさばくそうですよ!すごい
マルシェには、遠いところからは唐津のパン屋「サンの森」さんや、糸島で有機野菜をつくっている「松の実ファーム」さん、山のわき水で育てたみずみずしいしょうがを扱う「山の農園/kotokoto kitchen」さんなど、食べる人のことを想いおいしいものをつくったり売ったりしているお店が並びます。
たくさん人に来てもらうのが目的ではなく、お客さんと生産者さんとがしっかりと話して商品の良さを分かってもらえるような、想いをつなぐマルシェにしたい、という気持ちで開催されているそうです。
「生産者さんがどういう想いでつくっているのかを知ったら、食卓もより豊かになると思うんですよ」と江美子さん。食材をつくっている人の顔と想いが浮かぶと、料理をするのも食べるのもより楽しくなりますよね。
江美子さんの食への想いが伝わった鮮魚バー、足を運んでくださった皆様ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています!
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会場:海産物卸問屋 博多三徳本店(福岡市博多区対馬小路10-18)
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(編集部 天野)