イベントレポート

三階家 秋の市へ

朝倉市のギャラリー茶房「三階家(さんかいや)」さんで開かれた“秋の市”におじゃましてきました。

筑後川上流、福岡県と大分県の境にある小さな町に、「三階家」さんはあります。

名所旧跡など多彩な歴史・文化資源の多い地域の中でも存在感を放つ、大きな三階建ての日本家屋です。

中に入ると奥まで続く土間と白壁、張り巡らされたこげ茶の木の柱や梁。
重厚ながらもぽつぽつ温かい灯りに照らされる空間にはのびのびとした心地良さを感じました。

古いものたちがどれも丁寧に手入れされ磨かれて醸し出す空気が、何だか優しいのです。

土間やかまどの他、今では珍しくなった生活の道具たちが大切に展示され、眺めているだけで先人達の暮らしぶりが想起されるようです。

秋の市では、九州各地でものづくりをする方々が持ち寄った陶器や木工、革製品や布小物などの自慢の品が並びます。

久留米からいらっしゃっていた、カンブツ+cafe空豆さん。

おすすめエノキの乾物「えのき星」を買いました。
そのまま味噌汁などさまざまお料理に入れるだけでじんわり旨味を出してくれるそうです。

他にも、熊本から、三瀬から。
九州各地から集まったステキなものたちとの出会いにワクワク。作り手さんの想いがこもった品物をお話しながら買うことができるのは、やはりイイものです。

お買い物後は、お庭に寄り添う1階の広いお座敷で珈琲をいただきながら、オーナーの奥様からお話を聞かせていただきました。

この建物は明治初期に建てられたもの。庄屋さんだったご先祖さまから受け継いだ家(オーナーのご実家)をそのままの姿で大切にしてこられたのだそうです。とはいえご夫婦二人で住むには広すぎたため、さまざまな方にこの建物の魅力を伝えていきたいと3階まで開放した茶房を開くことに。

代々大切に育まれてきた空間では、地元・朝倉の農産地でとれた元気な野菜を使ったお料理や手打ちそば、こだわりの珈琲や甘いものを楽しむことができます。ギャラリーとしてスペースを貸し出したり、秋の市のようなイベントや『抹茶と書の体験教室』なども催されています。

大きな家の中をゆっくり見歩いているうちに、各地で時代を超えて大切にされているものやその地域の歴史などをこれからもっと知りたくなってきました。
九州各地の品に触れ朝倉ののどかな自然に癒されながら”もの”や”場所”がに込められた想いや歴史に心を寄せた、秋の一日でした。


ギャラリー 茶房 三階家
福岡県 朝倉市杷木池田228
TEL/FAX (0946)62-0027
【営業時間】11:00〜17:00
【定休日】月、火、水【駐車場】15台程度可
【ホームページ】http://www.geocities.jp/sankaiya_haki/sani/index.htm


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