こんにちは!編集部の天野です。
数年前から郷土玩具にハマり、旅先や身近にある郷土玩具店に行っては、全国のかわいい張り子や土人形をちょこちょこ集めています。
福岡の郷土玩具を調べていたときのこと。かわいらしいモマ笛や太宰府の鷽などの中に、なぜか異様に気になる、可愛いのだけれどどこか哀愁漂うでんでん太鼓『豆太鼓バタバタ』を見つけました。
なんだこれはと調べてみると、朝倉市甘木にある安長寺というお寺で、1月4,5日の二日間に開催されているお祭り「甘木バタバタ市」でしか授与できないとのこと。1年間この日を心待ちにして、今年、ついに行ってきました!
豆太鼓バタバタは
子どもと家族に幸福をもたらす縁起物
安長寺があるのは朝倉市甘木のまちなかで、駅前通りから少し路地を入ったところです。人の流れに乗って道を進んでいると、ありました!
男の子と女の子の顔が書かれた、巨大な豆太鼓バタバタを発見です。
「甘木バタバタ市」のはじまりは、千年以上も前のこと。天然痘除けと子育て祈願の祭りとして、また物々交換の市としてはじまりました。天然痘の心配がなくなった現在でも、子どもの健康を願う多くの方が集まります。
この2日間の中でのみ販売されるのが、子どもを守り、子どもの幸運をもたらす縁起物とされるでんでん太鼓『豆太鼓バタバタ』です。産室に置くと子どもの発育がよくなり、床の間などに飾ると幸運が訪れるとのいわれもあるのだそう。地元の方によれば、朝倉っ子は子どものときにはバタバタ市によく連れてこられるのだとか。家族との思い出の地でもあるのですね。
シャイだけどラブラブな縁結びの楠もある?
バタバタ顔のおせんべいもおすすめ
バタバタ市はお正月の2日間のみの開催ですが、それ以外の日でもぜひ訪れて見てほしいのは、安長寺と須賀神社の「夫婦楠」です。
安長寺の楠は赤芽で女楠に例えられ、400mほど先にある須賀神社の青芽の男楠と夫婦とされています。
お寺の看板には「この二本の大楠は仲睦まじく、昼は恥ずかしいので知らないふりして夜ともなれば梢を伸ばして触れたり、又、二本の楠を結ぶ役目を梟が取り持つといわれ、縁結びの楠とも言い伝えられています」との情報が。楠がこっそりふれあっているなんて、ロマンチックだなあ〜!
とても見応えがある立派な楠ですので、朝倉へ来た際にはぜひ立ち寄られることをおすすめします。縁結びのお願いにもぜひ!
さらに、「バタバタ市には行けんやったけど、バタバタグッズが欲しいばい」という方におすすめしたいのは、バタバタの顔が書かれたおせんべい『ばたばた豆太鼓』です。
安長寺から徒歩3分ほどのところにあるお菓子屋「花房屋」さんが作られており、甘鉄甘木駅でも販売していますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
アナバナ編集部では色々なご縁をいただき、ただいま朝倉の魅力を掘り起こし中です。
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(編集部 天野)