こんにちは!編集部の天野です!
突然ですがみなさん、今日、まちなかでバスを見かけましたか?福岡市では路上でバスを見かけない日はなく、運転中油断していると「バスに囲まれた!」なんてこともしばしばです。
福岡県全域を縦横無尽に走る西鉄バスは、日本一のバス保有台数を誇り、1日に地球約10周分もの距離を走っているのだそうですが、、、
ひょんなことから私、いわゆる”バスオタ”の方と知り合い、その熱いバス愛の片鱗に触れることになりました。彼らが教えてくれたのは、バス好きが集まる「バスの日」イベントにまずは来るべきだということ!!
噂に聞くにはバス停が買えたりグッズのオークションが行われたりするとか!!それってほんとなの〜!?
右も左もバスまみれの会場で始まった
「バスの解体ショー」
到着したのは先日 町から市になったばかりの福岡県那珂川市にある「ミリカローデン那珂川」。今回はこの場所で、「『バスの日』記念イベント~I♡BUS」という、タイトルからしてバス愛溢れるイベントが開催されるのです。西鉄バス二日市と那珂川市などが共同企画で行うこのイベントは、バス好きさんに限らず家族連れなど、毎年多くの人が訪れる人気イベントなのだそう。
※バスの日・・・日本で初めてバスが運行開始した日(9月20日)を記念し、制定された。西鉄グループさんではこの日にちなんで、地域と連携したバスの日イベントを開催している
早速あたりを見回すと、、、
「すっごいディープなイベントかと思いよったけど、案外家族向けの楽しいイベントや〜ん!」と、ひとまずほっとして会場内を歩いていると、なにやら人だかりが。
「バスの解体ショー」!!!
20年ほど走り続け、とうとう引退するバスを惜しみながらもあたたかく送り出すこのプログラム。複数の部品をオークションにかけ、落札した方が整備士さんと一緒に部品を解体します。解体されるバスの総走行距離は、おそらく100万キロにのぼるそう。
そしてそこへゲストとして現れたのは他でもない、私が勝手に大ファンなバスオタさん、通称ちょんびんさんと水谷さんなのであります。
ちょんびんさんは、子どもの頃自宅に貼られていた路線図を見て「全部終点まで乗らないと気が済まない」とバス愛に火がつき、以来バスを愛して40年という筋金入りのバス好き。
水谷さんはバス好きになって3年めながら福岡市内のバスをすべて乗りつくし、毎朝出勤前にお気に入りのバスたちの運行状況をチェックして写真におさめるという、常人には謎極まりない習性を持つかわいらしいお方です。
お二人のトークを交えながら早速オークションにかけられた部品は、バンパー、ドア、運転モニター、メーターなどさまざま。車輛の型式や製造メーカーが分かる、世界に1つしかないプレート「メーカー銘板」はなんと1万円で落札されていました!すげー!
なんなんだ、この愛が溢れまくったイベントは!感動し高まりを抑えきれない私も、無事念願のとまりますボタン(旧式)をゲットしました!やったー!
ついに足を踏み入れる、最もディープな
「バスレアグッズ販売コーナー」
続いて向かったのは、一番楽しみにしていた「バスレアグッズ販売コーナー」です。
ちょんびんさん情報によれば、「ほかとは空気感が違い、マニアのツボが見える」コーナーだそうですが、、、
会場の真ん中では、今では電光掲示板になっているバスも多い、行き先を表す「方向幕」のオークションが行われていました。
最も会場がざわついたのは、2015年に休止になった、埼玉県の大宮行き、日本最長距離の高速バスだった「ライオンズエクスプレス」の方向幕。値段はどんどん跳ね上がり、なんとウン万円(私の家賃より高いぞ!)で落札です。バスオタの皆様、愛がすぎませんか?
ちなみにこのオークションは毎年行われ、レアな方向幕が数万円で落札されるのはそう珍しいことではないのだそう。引退後もこんなに愛されるバスはきっと幸せだよ、私、そう思う!
はじめは「来てはいけないところに来てしまったか・・・!」と圧倒されていた私ですが、住んでいたことのある地域や、お仕事で関わりのある地域のバス停を見つけると、つい嬉しくなってしまうもの。
そしてこれだけのバス大国福岡ですから、ひとたびバスを気にし始めると、日常生活が楽しくなること間違いなし。
皆さんもまずは、いつも通勤で使うバスや、毎日同じ時間にすれ違うバスの車輌番号をチェックしてみることをおすすめします。西鉄バスは「この時間にこの路線を走るのはこの車輌」と決まっているそうなのですが、まれに「代走」があり、いつもの時間に違う車輌番号のバスが来ることもあるそうですよ!
はたまた自分と同じ生年月日の車輌番号を持つバスを見つけて、追跡してみるもよし。ぜひみなさんも、今日から濃厚な福岡バスライフを楽しんでみてはいかが?
※気になる方は「にしてつグループ車輛一覧」で検索を!好みのバスがきっと見つかるはず
※西鉄さん公式のアプリ『にしてつバスナビ』ではお気に入りのバスの車輛番号をいれて、今どこにいるかを追跡できます
★お知らせ
今週14日に行われる「にしてつ電車まつり」では、お二人をゲストにバスの解体ショーが再び開催されるとのこと!気になる方はこちらもぜひ!
(編集部 天野)