台風が去って、8月も終わらぬうちになんだか秋めいてきた今日この頃。
少し時間が経ってしまいましたが、カンカン照りの真夏日だった8月8日(土)に開催された『飲み呑み蚤の市inせんしょう』の様子をお届けします。
当日は快晴、とても暑い日だったにもかかわらず、述べ300人ほどの人が会場に足を運んでくださり、ありがとうございました。
博多区千代町にある「博多せんしょう」の通常閉鎖している空間をお借りしてのこのイベント、エアコンが効かずの環境だったにもかかわらず、30を超える出店者のみなさんと、来場いただいたお客さんのおかげで楽しく終えることができました。
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□あわせて開催前の博多せんしょうのようすを紹介したチューンをご覧ください
▽「博多の台所「博多せんしょう」は食材の宝庫!開催まであと6日。呑み飲み蚤の市8/8(土)」
https://anaba-na.com/10281.html
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ハンドメイドやアンティーク雑貨、レコードや書籍などなど、お店の内容は様々。
今回のことの発端は、アナバナ編集部近くの、とある商店街が無くなってしまう、という悲しいニュースから。その商店街の大ファンであり、お店で使っていた什器や小物などは捨ててしまう、という話を耳にしたアナバナ編集長・曽我と私・西村が、せっかくレトロで可愛いらしいもの、まだまだ使えるものがたくさんあるし、きっと欲しい人たちがたくさんいるはずだから最後にパーッとマーケットをして楽しく終わりましょう、と言うところから、話が始まりました。
その後、紆余曲折があり「千代町を盛り上げて、商店街が無くなるなんて悲しいことにならないようにしよう」という思いとともに、「博多せんしょう」の協力のもと、千代町を盛り上げる企画『飲み呑み蚤の市inせんしょう』の開催となったのです。
やっぱり千代の美味しいお店にも出てもらわないと!ということで、千代町からは九州みやげ365でもご紹介中の「立石蒲鉾店」さんに出店いただきました。
とにかく暑かったこの日、アナバナ商店で販売した「すももアイス」も飛ぶように売れました。すももアイスは、7月の穴バーでご一緒したいわくま果樹園さんと柳川市椛島氷菓さんとのコラボレーションのアイスです。
呑み飲み蚤の市に欠かせない飲料、は博多区博多駅前にある「大久保酒店」さんにご協力いただきました。素晴らしい角打ち屋さんですが、なんとこの会場でも角打ちコーナーを再現してくださいました! 感激!
そして今回、広いスペースを賑やかにしてくれたのが、音楽ライブです。3組の音楽家さんと昭和歌謡DJが登場してくれました。
そして、この日のメインイベントといっても過言ではないのが、トークライブですっ。
千代町出身の山部”YAMAZEN”善次郎氏とY氏は暇人のブログが大人気の山田孝之氏による千代トーク。博多めんたいロックを支えた男、YAMAZEN氏が千代町出身だったとはー! そして今回の趣旨を聞いて、「千代のためやったらなんでもするたい!」と、快く出演を引き受けてくださいました。男前すぎる!
昔あった映画館やダンスホール、美味しいとんかつ屋さんの話や、YAMAZENさん自身の個人的な千代町との思い出話を中心に、若い世代が知り得ないような貴重なお話と、YAMAZENさんならではの面白エピソードだらけ。
YAMAZENさんの話を元にY氏が製作してくれた、かつての千代町の地図の御笠川に書かれている「自作の船」とは、若き日のYAMAZENさんが、筏を作って川下りをしたという博多のトムソーヤ的エピソードのこと。ちなみに、会場である「博多せんしょう」は「大津町商店街」という名前の商店街だったんですって。(地図は天津になってますが「大津たい!」とYAMAZENさん談)
呑み飲み蚤の市を締めくくってくれたのが、千代町出身(しつこく)、めんたいロックYAMAZENさんの投げ銭ライブです!
ハードボイルドなイメージが強かった千代町ですが、今回のイベントで意外とハートフルな街ということが伝わっているといいな~と思います。場所が地元の人たちが来やすく馴染み深かったので、千代町に住むお年寄りにも気軽に立ち寄ってもらえたし、「博多せんしょう」自体に興味を持っていた人も多く、千代町へ来るのも初めてという人もいたので、少しは千代町を盛り上げることができたのでは…?
次回の「飲み呑み蚤の市」は未定ですが、また楽しいことを千代町でできるといいなー。
最後になりましたが、イベント開催にあたりご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
(写真/南条ポリー、文/西村衣莉)