日々のてまひまの日々

夏休みの自由研究にもいかが? おやつから社会を学ぶ『日々てまギフト』第2弾

日々のてまひまから「糸島の彩りパスタ」に続く、ギフトセット第2弾がいよいよこの夏に発売決定! ホッと一息したい時にぴったりの「甘く」て「しょっぱい」スイーツセットができあがりました。
今回は、ギフトに託された「想い」と、ギフト制作に励むスタッフや施設の利用者さん達の日々をご紹介。ただ「おいしい」だけじゃない、おいしさの裏に隠されたストーリーをちょっとだけ公開します。

蜂の気持ちが分かる、幸せの黄色いはちみつ発見!

鹿児島県鹿屋市の養蜂家の指導の下、はちみつ採取を手掛ける福祉施設『Lanka』。この春の採れたてを、『日々のてまひま』に分けていただくことになりました。

株式会社ふくしごと代表の樋口さんが「蜂の気持ちが分かる」と絶賛して口説き落としたのが、鹿児島県鹿屋市にある福祉施設『Lanka』の手掛ける天然はちみつ。利用者さん達が「お父さん」と仰ぐ鹿屋のレジェンド養蜂家の指導のもと、障害のある利用者と地域の人々が繋がりながら一緒につくりあげている商品です。販売を開始した去年は即完売。すでに鹿屋の新しい名産品になりつつあります。

今年の採蜜風景。採蜜の日は地域の方々も駆けつけて、みんなでその様子を見守ります。

5年前に施設を開設して以来、常に障害者と地元の人たちとが繋がれる仕事を精力的におこなっている『Lanka』ですが、地元限定の販売ではなかなか利用者の工賃アップにつながらずに試行錯誤していました。そこで、今回、日々のてまひまがギフトとして販売をサポート。蜂蜜の存在を広く知ってもらうことで市場を広げ、施設利用者の工賃アップへ繋げる試みを開始したのです。

樋口さんがはじめてこの蜂蜜に出会った時に驚かされたのが、透明感溢れるキレイな黄金色。

搾りたてをそのまま瓶詰した『Lanka』の蜂蜜は、まろやかですっきりとした後味が特徴。濃厚でふくよかな花の香りが口いっぱいに広がります。熱殺菌なし無添加なので、蜂蜜本来の自然な旨味と豊富な栄養分がたっぷりそのまま。夏バテ対策にももってこいです。

日々てま仕様に変身した『Lanka』のはちみつ。
パッケージのキュートなイラストも同福祉施設の利用者が描いたもの。

夏は爽やかに蜂蜜レモンでいただくのもおすすめ

福岡の人気パン「つくしんぼパン」のノウハウを、パイに

樋口さんが「福岡で作っているパンの中で、素朴で一番おいしい」と技術力の高さを評価するのが「つくしんぼパン」を手掛ける福祉施設『つくし学園』。食パンを中心に、米粉を配合したもっちりとした生地のあんパンやクリームパンなど約30種類のパンとラスクを製作しています。週2回の店頭販売と区役所や幼稚園での移動販売ではあっという間に完売、バザーやイベントにひっぱりだこの人気パンなのです。
今回、『Lanka』の蜂蜜のおいしさを最大限に引き出す相棒となる焼き菓子を、『つくし学園』のみなさんと一緒にプロデュース。スイーツプランナー山口真理さんのアドバイスのもと、ちょっと意外な味が癖になる、目からウロコのパイが焼き上がりました。

焼き立てのパンの香りがこれでもか!というほど漂い食欲そそるパン工房では、ギフトのパイづくり真っ最中。カメラマンやデザイナー、ライターといった日々のてまひまギフトを手掛けるクリエイターさん達が集結した『施設のものがたり』撮影現場にお邪魔してきました。

パイのカッティング風景。パン職人の池田さんの熱のこもった指導が入ります。

パイを熱々のオーブンに入れる前にポーズ。一体どんな物語ができあがるのでしょう?

パイ作成現場の横では、赤ちゃんのほっぺみたいなふわふわのパン生地も発酵中

慣れた手つきでひとつずつ丁寧にパンの成形をする利用者さん達の姿は、職人そのものです。

最後は焼き立てのパンを囲んで一斉に「つくしんぼー!」の掛け声。元気いっぱい体育会系なパン班の皆さんでした。

『Lanka』×『つくし学園』 はちみつパイセット 完成!

『Lanka』の生はちみつの相棒は、福岡産強力粉に国産米粉を配合した『つくし学園』のサックサク食感のパイ。はちみつの甘さが引き立つ「岩塩トマト」「プレーン」「レモン」の3つのフレーバーが楽しめます。

SPECIAL INTERVIEW スイーツプランナー山口真理さん

今回のパイを考案されたスイーツプランナーの山口真理さんに、レシピ作成秘話やギフトの楽しみ方、日々てまへの想いを伺いました。

ただ「おいしい」だけで終わらせない 親子で‘考える’きっかけにしてほしい

profile

スイーツプランナー 山口真理さん
埼玉県出身。武蔵野栄養学校卒業後、菓子研究家大川雅子氏に師事。大阪辻あべの製菓専門学校、ル・コンドンブルーでも学び、パティスリーやフードコーディネーターのアシスタントを経て独立。現在、福岡と東京を拠点にスイーツプランナーとしてスイーツレシピの提案や商品プロデュースなどを手掛ける。福岡と東京で開催しているお菓子教室『Bon appe’tit!!』では、直接生産者から仕入れた旬の食材を使用した新鮮なスイーツレッスンが評判。

—-今回開発された焼き菓子はどんなものですか?

もともと『つくし学園』さんには、素晴らしいパン作りのノウハウがありましたので、そこを活かせるようなレシピやフレーバーの提案をしました。蜂蜜って、ついつい甘いものに合わせてしまいがちですが、実は塩気があるものの方が甘みを引き出してくれるんです。そこで、チーズやハーブ系のパイの試作品を作っていただき、実際に蜂蜜をつけて試食。どれも単体で商品化できそうな完成度の高いパイができあがりました。その中からより蜂蜜のおいしさを引き出してくれた「岩塩トマト」に商品を絞った後、味の違いが感じられるようにプレーンとレモンを追加しました。

はじめの試作品。チーズやハーブ、岩塩などを使った、スイーツというよりはビールやワインのつまみ系パイがずらり。

山口さんがセレクトした田中製粉の小麦粉「みなみの幸」は、福岡県産小麦ミナミノカオリを100%使用した無添加の強力粉。きめ細かな粉がサクサクっとした軽い食感を実現、小麦本来のしっかりとした風味が味わえます。

—-通常のレシピ開発との違いはありましたか?

障害のある利用者さんがどの程度まで手が動くのか分からなくて…、そこは正直迷いましたね。もしかしたら彼らには作れないかもしれないし、好まれないかもしれない。いつも「作り手の先にいる、実際に商品を手にとられる方がどう思うか」を考えてメニューを作成するのですが、今回は作りやすさも加味しました。そして提案したレシピを、障害のある方でも取り組みやすいよう施設側でアレンジしていただきながら、試作を重ねました。

—-できあがったパイを試食された感想は?

愛情がしっかり込められているのを感じました。有名なパティスリーの焼き菓子は、品があるし材料も厳選されていて味もしっかりしていますが、それとはまた違った手作り感が溢れていますね。丁寧に焼き上げられているのがすごく伝わりますし、このプロジェクトは本当に奥が深いと思います。

はちみつをつけて食べることを想定したスティックタイプ。あまりの相性の良さについつい二度漬けしたくなります。

—-どんな風に食べてもらいたいですか?

夏休みなので、パイで蜂蜜をつつきながら親子一緒に語り合う時間を過ごしてもらいたいですね。ギフトをきっかけに「様々な障害を抱えている人の現実」や、「施設での活動内容」を子ども達にも知ってもらえたらと思います。自由研究じゃないですけど夏休みの勉強のひとつとして、パイの裏側に存在する障害のある人たちのストーリーに目を向けてもらいたいですね。今の世代はそうそう変われないのかもしれないけど、これを食べる子ども達が大人になった時は差別や偏見のない時代になってほしい。そういう願いが籠ったギフトになっていると思います。

日々のてまひまのギフトに必ずついてくる「施設のものがたり」には、私たちが想像もしていなかったほど愉快な施設の日常や障害のある人たちの素顔が。

—-最後にギフトと好相性のドリンクをおしえてください

紅茶もいいですが、冷たい緑茶や韓国のお茶が合うのではないでしょうか。冷やしたコーン茶や、宮廷料理のおもてなしにも使われる伝統的なお茶「五味子茶(オミジャ)」に蜂蜜を加えるのもおすすめです。この蜂蜜は、粘性が少なくサラッとしているので、冷たいお茶に溶けやすくて味が馴染みやすいんです。パイがなくなったら、赤紫蘇ジュースやアイスティーのシロップ代わりにも使ってみてください。

韓国の伝統的なお茶「五味子茶(オミジャ)」。その名の通り、甘味・辛味・酸味・苦味・塩味のすべての味が含まれていて、その日の体調によって感じる味が違うとか。

日々てまのギフトセット 第2弾
『Lanka』のはちみつ×『つくし学園』のパイ×施設のものがたり
日々のてまひま はちみつパイセット

400個限定
絶賛 予約受付中!

※丁寧に搾取するLankaのハチミツは数に限りがあります。毎年限定でお届けしますので、その年の味を楽しみにしてください。

原材料:ハチミツ、小麦粉(国産)、米粉(国産)、マーガリン(植物性)、バター、砂糖、食塩

ご予約・お問い合わせは  株式会社ふくしごと

※ご予約の際は、お名前・郵便番号・ご住所・ご購入個数を記載の上、上記アドレスまでメールをお願いいたします


POPULARITY 人気の記事

PAGE TOP