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法被姿で登場!山のぼせが語る山笠の魅力と博多名物お料理編 博多のまち掘り起こしバーレポ


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前編に続き、山笠をかつぐ千代流れの秀島親子による山笠トーク、そしてお料理にスポットをレポートします。わからない単語がでてきたら、「祇園山笠用語辞典」も一緒にご覧ください! 

山のぼせがやってきた!

博多祇園山笠は770年を超える歴史のある伝統のお祭りです。災厄除去の祇園信仰から”神事”として発展したため、縁日のにぎやかなお祭りというよりは、一つ一つの習慣や行事を遂行し、また受け継いでいくための一連の儀式のようにも映ります。そのためか、たくさんの習わしや、7つある流れそれぞれに決まりごとがあったりと、一筋縄ではいかない奥深さがあります。

毎年山笠を見に行く博多っ子でも複雑な慣習は知らないのでは? ということで、知らないことは現場に聞け! と、実際に山をかつぐ千代流れの男衆に来ていただきました!

山笠を語ってくださったのは、編集部のご近所にある「ひでしま美容室」の秀島さん親子です。

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右が將文(まさふみ)さん、左が息子さんの将太郎さん。長法被は当番法被とも呼ばれ、山笠期間中はこれが男衆の正装です。法被は久留米絣、柄は流れごとに異なります。新調するにもなかなかのお値段だそう。お二人とも凛々しい表情!

「父に抱かれて、山笠に出始めてから、今年で19年目になります」と将太郎さん。親子二代で子どものころから山笠に出続けている生粋の博多っ子です。

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「今日は山笠で使う『鉄砲』という道具を持ってきました」と將文さん。鉄砲は、山笠の上に台上がりした人が指揮や激励をする為に使います。こうやって実際に道具を見ながら教えていただくと山笠を見に行くのも楽しみになります。

山笠の見所といえばやっぱり、7月15日の早朝、山笠のクライマックスである「追い山」。お櫛田さんに参る「櫛田入りは、櫛田神社の中の112メートルの距離を、30秒程で駆け抜けます。順位を競うわけではありませんがタイムが計られるため、どの流れもトップのタイムを目指して気合いが入るそう。

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この日お客様に山笠と合わせて巡って欲しい、穴バー特製「博多のまち掘りおこし」マップを配布しました。山笠の各流れの場所なども掲載しています。皆さん地図をみながら山笠トークに聞き入ります

「約1トンの重さの山を、車輪なしで人力で運ぶんです。櫛田入りする男衆はみんな厳つそうな顔しているでしょう。千代流では、毎年2,000人くらいの男衆の中から精鋭の26人が選ばれるのです。名誉なことに3年前の私が高校一年生の時に初めて櫛田入りのメンバーに選ばれました!」と、嬉しそうに語る将太郎さん。会場からは大拍手!

山笠の素晴らしさを少しでも伝えようとする秀島さんの熱いトークに、聞いているこちらも嬉しくなってきます。山笠の世界にどんどん引き込まれていきました。

今回の話を秀島さんにお願いした時は、「人前で話したことないけん話せることあるやろかー」と心配そうにされていましたが、いざお客さんの前に立つとそんな緊張感は感じられないほど。秀島さん親子の漫才のような小気味好いトークに、会場は山笠さながらの熱気に包まれました。

 

お料理のこと お酒のこと

続いてはお料理。博多のまち掘り起こし!ということで、博多名物や博多祇園山笠にちなんだメニューをご用意しました。

まずは前菜。おきゅうとサラダです。「おきゅうと」、みなさんご存知ですか? 海藻からつくられるおきゅうとは、つるん もちっとした食感。スーパーなどでもよく見かける博多ではおなじみの食材です。シャキシャキの野菜とつるりとしたおきゅうとのバランスが絶妙な、夏らしい爽やかな一品に仕上がりました。

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博多名物「おきゅうと」サラダ

続いては、「水炊きそうめん」です。なんと水炊きのお出汁をつかったそうめんを作ってしまいました!

今回ベースで使ったのは、九州みやげ365で紹介している「かしわの水炊き」です。水炊きと言えば冬のイメージですが、製造元の内外実業の方が、「夏はこれで冷製パスタを作ります」と話していたことにヒントを得て、このメニューができました。

冷たく食べてもしっかり出汁がきいています。さっぱりして美味しい! これはオススメです!

□九州みやげ365で紹介中の「博多かしわ水炊き」はこちら

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「水炊き」を使った「かしわそうめん」 

博多のまちでは食べおさめ?「冷やしきゅうり」

山笠に関わる人たちの間では、開催期間中、きゅうりを食べることがタブーとされています。理由は、きゅうりの断面が博多の氏神様である「櫛田神社」の紋に似ているから。

そんな習慣にちなんで、あえてがぶっと一本!浅漬けにしました。食べおさめです! バチがあたりませんようにー

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即完売した人気の一品 ビールの片手に浅漬けの塩気がたまりません

 密かな千代町名物「千代っと親子串」

アナバナ編集部がある千代町界隈で、密かに名物を狙っています。

唐揚げと煮卵が一本になってなんとも贅沢。ボリューム満点です!

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 そ・し・て、穴バーではおなじみ、千代が誇る立石蒲鉾店の「丸天」です。

酒の肴にはもちろん、おやつにもおかずの一品にも最高なのです。ふわっとした天ぷらの中に野菜のシャキとした食感や、キクラゲのコリッとした食感が楽しめます。

□九州みやげ365で紹介中の立石蒲鉾店の記事こちら

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そして最後は、お酒です。

ご用意したのは、石蔵酒造 博多百年蔵の「祝いめでた」です。

博多のハレ舞台では必ずと言っていいほど唄われる「祝いめでた」。口当たりまろやかでフルーティーな大吟醸が千代の夜を盛り上げてくれました。

編集部のご近所の酒蔵「博多百年蔵」さんは、蔵の見学もできますので、博多においでの際はぜひ足をお運びくださいませ。

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化粧箱入りの一升瓶 大事に呑みたい一本です 縁起の良さそうな赤のラベルがカッコいい!

 満員御礼で始まった掘り起こしバーは山笠のような熱い時間となりました。

今回タイアップした「yelp」は使いこなすとレビューを頼りに旅ができてしまいそうな楽しさを秘めているウェブサービス。初めて使う方も「yelpを使って知らないまちに行きたい!」と楽しそうに話してくれました。

お気に入りのスポットは、なぜか人についつい教えたくなるもの。山笠のついでに行って欲しいあのスポットも、新しいまちで出会った素敵な場所も、誰かに教えて、その場所の素敵さを共有できるyelpがもっと広がれば、地元の人はもちろん、旅行者の流れだって変わっていくのかもしれません。これからもいろんなまちの魅力を発見したい!

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すっかりyelpにはまった皆さん いい顔してます

7月1日に始まった山笠は、これからが本番!15日の追い山に向け、博多のまちは男衆と飾り山の華やかさで、まちは非日常の光景でいっぱいになります。夏到来の合図とあって、ますます熱くにぎやかになりそうです。博多のまち掘りおこし情報は、ウェブサイトにて順次アップしていきます。お楽しみに!

□まだまだ更新中のFacebookイベントページはこちら

最後に

「博多のまち堀りおこしマップ」を作成しました。

編集部スタッフが良い!と思うところに足を運び、ぜひ行ってほしいスポットをまとめたマップです。

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デザインは編集部でいつもお手伝いをしてくれる吉嵜調さん、山笠をかつぐ男衆とその観客を描くのはアナバ不動産です。

博多のまちに、山笠に、お出かけの際は使ってみてください。

ご来店いただいた皆さまありがとうございました。7月もお待ちしています!

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(編集部/ワタナベ)

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