編集部のある博多区千代は、毎年この季節になると「博多祇園山笠」が駆け抜け、夏の訪れを知らせてくれます。編集部前を山笠をかつぐ山のぼせたちが駆け抜けると、自然と気持ちもワクワクしてくるのですが、よく考えてみると、意外と知らない山笠のこと、博多のまちのこと。せっかく山笠に行くなら、もっと色々な楽しみ方があるはず!と想い、博多のまちをもっとディープに掘り起こすため、山笠直前のタイミングである6月の穴バーでは特別に、ローカルレビューサイト「yelp(イェルプ)」と共同企画で開店しました。
今夜のゲストは、ローカルレビューサイト「yelp(イェルプ)」のコミュニティマネージャー迫田拓也さんをはじめ、編集部のご近所、博多祇園山笠千代流れの秀島さん親子、古墳好きの坂口さん、銭湯女子の中村さんといったまちをディープに知る方々をゲストに開催しました。
参加特典として、yelpに登録していただきます。穴バーにチェックインした方にもれなくyelp特製のおちょこと、日本酒がついてきます。
お客様は新しいアプリに興味津々。yelpのアプリをつかってみたところで、迫田さんのyelpについてのトークです。
「yelp」を使ってまちを掘り起こし
「yelp」はサンフランシスコ生まれの世界最大級の口コミサイトで、SNSの機能も持ち合わた新しいコンテンツです。2014年に日本に上陸しました。
ネットワーク上だけの繋がりだけでなく、迫田さんのようなコミュニティマネージャーがイベントを開催し、ユーザー同士が実際に顔をあわせた繋がりを持つことができます。
迫田さんの仕事は、ユーザーの方に、yelpやっててよかったなと思ってもらえるためのきっかけづくりを行うこと。
「興味をもった地域の周辺で何が起こっているのか、海外に居ながらにして、人気のスポットを探す事が出来るんです。今回のように、博多のまちを掘り起こす手段として、yelpが最高のツールだと思います。」と迫田さんは言います。yelpでは、ローカルの人が書いた口コミを見ることが出来ます。プロの人が書いた文章でなくても、本当に好きな人が書いたレビューは、その場所に人を引きつける事が出来ると思います。
□yelpと迫田さんの詳しい情報はこちら
山笠周辺エリアのオススメスポットをyelpを使って紹介していただきました。
【迫田さんの掘り起こしスポット】
・Blue Blue Hakata(博多区美野島)
・広田屋(博多区美野島)
・コットンフィールズ(博多区中洲)
・Hope Market(博多区美野島)
その中でも特におすすめなお店がこちら。
「博多区美野島にある広田屋さんは、鶏肉専門店で普通のお肉も売っています。僕が、お店のおばちゃんと仲良くなって、教えてもらったスモツがめちゃくちゃ美味しいんです!」
食べだしたら最後、止まらない。ビールのお供に最高だと言う迫田さんのオススメスポット、是非行ってみたい。ついついスモツが食べたくなります。
「古墳」でまちを掘り起こし
続いて、古墳大好き谷口さんの山笠スポットの掘り起こしです。
【谷口さんの掘り起こしスポット】
・博多1号墳(博多区御供所町)
・歴史の散歩道(博多区博多駅前)
・那珂八幡古墳(博多区那珂)
・東光寺剣塚古墳(博多区竹下)
3歳の時から古墳にはまり、「古墳にコーフン協会」福岡支部長をつとめ、古墳写真家を名乗っているそう。
全国の古墳を巡っている谷口さんですが、特にかつて博多のまちにあったと言われる博多一号墳に思い入れがあるそう。
「今はビル立ち並ぶ博多駅前の大博通り沿い。地下鉄祇園駅そばの西鉄祇園ビルを建設した1986年に発掘調査を行った際に、古墳の一部と思われる吹石が発掘されたことをきっかけに、前方後円墳があることが発見されたたんです。」
と得意げに教えてくださる谷口さん。博多に古墳があったとは会場内に驚きの声が上がります。
大博通り添いには片道2キロ程にわたって、「歴史の散歩道」という古代から近世にかけての歴史の品が野外展示されています。
どう見てもベンチにしか見えないこの石は、実際に出土した11〜12世紀の舟の碇だそう。
興味をもって、ゆっくりまちを歩かなければなかなか気づきにくいですね。
まちになじめる銭湯
続きまして、銭湯女子の中村さんの山笠スポット掘り起こしです。
【中村さんの掘り起こしスポット】
・東湯(博多区千代)
博多区に6カ所ある銭湯のうち、特におすすめな銭湯を紹介していただきました。
居ても立ってもいられず、穴バーの開店前に編集部ご近所の銭湯、「東湯」に入ってから来たといいますからかなりの銭湯好きのようです。
中村さんにとって、銭湯は町を知る為の手段だそうで、大阪から福岡に越して来た際、新しい地域を知るため、銭湯に入ることを日課にしていたそう。
銭湯は、扉をあけるまで中の様子が分かにくいため、最初に扉を開けるのに勇気がいりますよね。興味が有るのになかなか行けないって言う人多いと思うんです。今日は東湯の中をお見せしますよ!」と中村さん。

中に入ると、番台があって、昔ながらの味のある下駄箱が現れます 今では使われていない様ですが、この下駄箱が見たいと言って遠方から来てくださるお客さんのために捨てずに残してあるんですって
「銭湯は、HPで情報発信を行っている店舗が少なく、安心して銭湯の情報を集める為には、yelpのようなレビューサイトがあると、銭湯好きには有り難いですね」と新たなyelpの遊び方を発見したそうです。
今回、それぞれ違った目線でまちを掘り起こしてくださった三人のお話をききながら、様々な人の様々な角度から、まちを見ることで新しい発見が無限に可能性があることを感じる時間となりました。
後編では、山笠の山のぼせの秀島さん親子のトークや、お料理を中心にお伝えしていきます。
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(編集部/ワタナベ)