穴バーレポート ACTIVITY

福岡県朝倉市の黄金川だけで自生する不思議な「川茸」が主役。遠藤金川堂17代目遠藤さんと窪津シェフと掘り起こします[3月の穴バー]


3月の穴バーは福岡県朝倉市から「川茸」がやってきます。ぷるぷる食感の不思議な食材「川茸」は、朝倉市の清流黄金川にのみ自生し、かつては献上品としても重宝された川苔です。

お吸い物などの和食で使われることの多い川茸ですが、今回はなんと、「リストランテ Kubotsu」の窪津シェフによる、贅沢なイタリアンでいただきます。

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ゲストは遠藤金川堂17代目の遠藤淳さん(左)。当日は窪津シェフ(右)のお料理だけでなく、遠藤さんの川茸トークもお楽しみに

 

浮き上がって流れてきたものを収穫する
不思議な「川茸」のあれこれに迫ります

川茸は学名を「スイゼンジノリ」と言う天然淡水ノリです。
”ノリ”といえば海を思い浮かべますが、川茸が育つのは海ではなく川。川底に”生える”ようにして生まれる川茸は、気温が高くなると光合成して浮き上がり、ふわりふわりと流れてきたのを収穫します。なんとも不思議な育ち方ですよね。

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こちらが川茸。わかめのようですが1つ1つは小さく無臭で、さわるとぷるぷるとしています

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世界で唯一の川茸の自生地・黄金川。ここでだけ自生する理由には、水が綺麗なだけではなく温度や流れの速さ、川底の状態なども関係するのだそう

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ぷかぷかと流れた川茸が流れ着く収穫場所。川底のおたまじゃくしのようなものが川茸です。その名の通り、昔は”かえる子藻”と呼ばれていたそう

川茸は遠藤さんの10代前のご先祖が初めて発見して食べて以来、朝倉では親しまれてきた食材です。しかしながら収穫量はピーク時の10~20分の1にまで減り、今では絶滅危惧種にも指定されています。
これからも朝倉の大切な食材として永く愛されるために、「川茸のことをもっと広く知ってもらいたい」と遠藤さん。
当日は、お料理はもちろん、不思議な川茸のことを教えていただけるトークもお楽しみに。

川茸を使ったイタリアンなお料理については、次回の記事でご紹介します。

【お知らせ】多数のお申し込みをいただき満員御礼となりました。お申し込みいただいたみなさま、ありがとうございます。


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◯テーマ 『川茸とイタリアンの会』
◯日 時 3月15日(金)19:00−21:30(受付開始 18:45より)
◯場 所 アナバナ編集部
(福岡市博多区千代1-20-14 ダイスプロジェクト内)
◯参加費 4000円(税込/フード、ドリンク1杯付)
◯定員 40名 ※満員御礼※予約は締め切りました
◯ゲスト 「遠藤金川堂」遠藤淳さん
◯料理家 「リストランテKubotsu」窪津朋生さん

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(編集部 天野)

 

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