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「ごちそうリレーバー」と題して開店した6月の穴バーには、大分でも特に食材の豊かな豊後水道エリアから、ごちそうを厳選してご用意しました。
後編では、料理家松竹智子さんによる当日のお料理と、「漁村女性グループめばる」の桑原政子さんによるごまだしのお話、そしてごまだし4種の食べ比べの様子をお届けします!
「ひまわり焙煎茶」や「サンクイーンマーマレード」も登場
海の幸も山の幸もそろった豊後水道のごちそうたち
前菜「姫島ひじきのサラダ」から始まった今回の穴バー。続いて登場した「津久見サンクイーンマーマレードと蒸し豚のサムギョプサル風」とご紹介します。
「姫島ひじき」は1年に2日しかとらない貴重な食材であるということや、「国東天然わかめ」は全体の0.2%しかない国産天然わかめであることなど、お話を聞いた後にいただく食材はより一層味わい深く、美味しくいただくことができました。
スイーツには「ひまわり焙煎茶のシフォンケーキ」を、スペシャルドリンクには「サンクイーンマーマレードのスカッシュ」と、大分の地酒4種をご用意しました。豊後水道に面した地域には、海産物にとどまらない自然の恵みが息づいています。
一番人気はどのごまだし?
シイラ、鯛、アジ、パン用ごまだしパテを食べ比べ!
料理やお酒のラインナップにテンションが上がってきたところで、一番盛り上がりを見せたのはなんといっても「ごまだしの食べ比べ」です。
ゲストの桑原さんがいらっしゃる佐伯で古くから親しまれてきた「佐伯ごまだし」は、焼いた魚をほぐしたものとたっぷりのごま、醤油、砂糖、みりんのみでできた万能調味料です。
まずは食べていただきましょうと、シイラ、鯛、アジをそれぞれに使ったごまだしと、パンにつけるごまだしパテの4つを食べ比べていただきました。
みなさまに感想をお聞きすると、どうやらシイラが一番人気のよう。桑原さんいわく、シイラは見た目や名前から普段は敬遠されている魚らしいのですが、ごまだしにしたら一番美味しかったとのこと。
「シイラを活かしてごまだしが作れてよかった。佐伯には海藻も貝もあるし、魅力はまだまだこんなもんじゃない!」と語ります。
佐伯の漁師が減ってきたことに対する危機感から、その原因でもある”魚食の復活”を目指して日々奮闘する桑原さん。そのエネルギーはごまだしに形を変えて全国に広がり、ファンを増やし続けています。これからはどんな形で佐伯の魅力が味わえるのか、桑原さんの見据える「漁村女性グループめばる」のこれからも楽しみです。
次回の穴バーは唐辛子マスター「Happy Herbs」のアッコさんと、「かじってはじけろ!唐辛子バー」を開店します。みなさま、来月も千代町にてお待ちしております!
(編集部 天野)