5月の穴バーは初めての試み、鹿児島に出張開店してまいりました!4月にオープンしたばかりの『KENTA STORE』でにぎやかに開店した穴バーのようすをレポートします。
『KENTA STORE』は、鹿児島市内の中心部、天文館のにぎわい通りにあります。甑島で豆腐の製造販売、カフェ営業、宿泊施設運営などをされている東シナ海の小さなブランド会社さんが手がける、鹿児島県のおいしい食や雑貨を販売しているショップです。
3月にアナバナで主催したイベント「皿の上の九州」に「山下商店甑島本店」として出品していただいたことがご縁となり、今回の出張穴バーが実現しました。
「大隈半島のうんまかバー」のゲストは、大隅家守舎の川畠康文さんと大山真司さんです。
大隅家守舎とは、民間のまちづくり会社です。建築家でデザインマーケットや商店街の空き店舗を活用したイベント等、様々な仕掛けの企画に関わる川畠さん、福祉作業所の施設長を務めながら、鹿屋の街を楽しくするべく、障害者と市民とを繋ぐ様々な試みや活動をされている大山さんと、ホテル業、建設業、不動産業等の事業を手掛ける小林省三さん、東京で飲食店を営む馬場祐介さんの4人のメンバーで、大隅の食や暮らしの豊かさを感じられるものや人などの魅力を発信しています。
大隅家守舎のこれまでの活動とこれからのことを、川畠さんがお話ししてくださいました。
大隅家守舎の拠点は鹿屋の京町通り。味があり雰囲気を醸し出す名店が並びます。京町通りのポテンシャルをもっと引き出したい、と行った「ぶらり京町横丁」という一晩限りの屋台村イベントを皮切りに、空き店舗に夜カフェやライブ・イベントを行うスペースができたり、と小さな動きが生まれてきたそうです。この流れを、まちづくりへと繋げたい!と、「京町ビジョン〜京町の未来づくり会議〜」や「鹿屋リノベーションスクール」の開催へと発展していきます。
他にも、デザインマーケットや野外フェスなど、鹿屋のまちを盛り上げる様々な活動を続けて来られた川畠さんなのですが、ある時、大切なことに気づいたのだそう。まちづくりを「ボランティア」ではなく「事業」として取り組まなければ続けていけない、ということ。そこで、大隅家守舎というまちづくり会社の立上げに至ったのだそうです。
大隅家守舎のメンバーは、職種や立場の違う4人。この4人が集まるからこそ、様々なアイデアやつながりが生まれるのでしょうね。これからの活動も楽しみです!
大隅家守舎が最初に手掛けるのは、「食と暮らしのマルクト@おおすみ」という、月に1回、大隅の食材や飲食、手仕事のお店やつくり手を集めてひらくマーケット。大隅のよいものを伝えながら、まちに新陳代謝を促したい。と川畠さんは言います。
さらに、まちづくりのアンカーとなる飲食店「京町食堂」をオープン予定だそうです。京町食堂は、家守舎の拠点、食と暮らしのマルクト@おおすみのアンテナショップとして、人と交流しながら大隅のよさを伝えるという場所にしていくそう。なんだかオープン前からワクワクしてきますね!
KENTA STOREの店内だけではおさまりきれず、店の外まで人が溢れていました。通りすがりの方も何ごとかと気になって、覗いて行かれてました。
おまけ。鹿屋カンパチのゆるキャラ「かのやカンパチロウ」が、遊びに来て、ダンスを披露してくださいました。
鹿児島の夜は賑やかに更けていきました。
後編は、お料理とドリンクのお話です。お楽しみに!
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