みなさん、「黒棒」をご存知ですか?
形はビスコッティみたいで、丸ぼうろみたいに柔らかくて、黒砂糖の蜜で覆われた、九州ではなじみある棒状のお菓子です。
久留米の荒木町に、黒棒の老舗「黒棒本舗」さんがあります。創業は大正9年。今年で95年目ですから、およそ一世紀を迎えようとしているんです。
そんな黒棒本舗さん、昨年の秋から新しい試みとして「黒棒茶寮 D o c h 」(ドッホ) を展開されており、従来の店舗の隣にカフェが新設されています。
実は年明けに立ち寄った際にこのカフェの存在を知り、このただならぬ洗練された雰囲気に圧倒され、その裏側が知りたかったことも今回取材に来た理由のひとつでした。 今回九州みやげ365でご紹介したのは「えんどう豆かりんとう」。不動の人気「黒棒」に並ぶ人気商品として今はその地位を確立しています。想像以上にサクサク軽い食感で、ほんのり豆感もあって。かりんとうのイメージが覆されますよー
決して妥協しないのは、このお店が「Dochブランドの顔であるから」。本物を追求する姿勢を大事にされています。ゆっくりと過ごして頂くために、店内はパソコン持込禁止という徹底ぶり。日々の喧騒から離れ、自然の中で、本当の癒しや幸せなひと時を感じてほしいとのことでした。
店内もさながら、森の景色を維持していることにもとても尊さを感じました。「癒しを貰う分、愛情を与えなければ」と仰っていたのがとても印象的でした。
洋菓子をきっかけに若い人にも知ってもらい、基本である黒棒も知ってもらいたいとの思いがあるそうです。
同時に、お店で楽しめるDochのコーヒーはブレンドではなく、香り豊かでマイルドなシングルオリジナルを採用しているとのこと。えんどう豆かりんとうによく合うものとしても、コーヒーは代表の岡田様もおススメされていました。 お話を伺って、お店の持つ雰囲気に隠された秘密を少しだけ知れたような気がします。次来る時は、ただひたすらお菓子をお供にぼーっと自然と向き合って過ごしてみたいです。
(編集部 立石)
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□お店の情報
黒棒茶寮 D o c h
福岡県久留米市荒木町白口字栗の内1290
0942-27-3031