- ドクダミ群との出会いに興奮の舞鶴公園を後にした一行。最後のスポットは、西へ移動して室見川河川敷へ。本日の野草を料理していただきます!
- 室見川
- 福岡市の西部を流れ、上流に市民の水源となるダムもある美しい河川では、100種を超える野鳥や生物が生息する。博多湾に注ぐ河口付近では現在でも「シロウオ漁」が行われ、春には“シロウオ踊り食い”なるものも登場する。河川敷が整備され、ランニングや散歩にもおススメです。(福岡出身のアーティスト、スピッツや林檎ちゃんの歌にも登場します)
- 平井 室見川到着ですね〜広い!
- ゴトウさん 気持ちいいねぇ。さっそく野草の調理を始めましょうか。
- 平井 はい! まずは何から始めますか?
- ゴトウさん じゃあ、ペンペン草と笹のお茶を作ろうか。土鍋で煎りますよ。ちょっと風が強いけど頑張って。
- ゴトウさんのバッグ、土鍋も入ってたんですね。 ドラえもんのポケットみたい。。。
- ゴトウさん 土鍋、おすすめよ〜。焼き物にも使えるよ。
- 平井 へぇ〜焼き物にも使えるんですね。知らなかった。
- 野外でも使えるバーナーとともに、ササッとお料理の準備を始めたゴトウさん。やっぱり料理家さんは素敵だなぁ。
- ゴトウさん 煎ってる間に、よもぎをすり鉢ですり潰してください。野草のジェノベーゼを作ります。ベーグル生地に乗せて食べましょう。
- 平井 ジェノベーゼ、初めてつくります。(ゴリ、ゴリ、ゴリ……)
- こんな感じでしょうか?
- ゴトウさん じょうずじょうず。あとは、ノビルと、塩とオリーブオイルを入れて、もう少し混ぜてください。
- 平井 (ゴリ、ゴリ、ゴリ……) これ意外と疲れますね〜。どうですか?
- ゴトウさん あぁだいたい良い。少しお塩足して完成!!
- これで僕も野草男子ですね。
- じゃあミミズぐらい触れんといかんね。
- 平井 あ、はい。がんばりま〜す。
- 野草料理にはすり鉢も欠かせない道具の一つです。
- ゴトウさん ジェノベーゼ、味見してみましょうか。
- いただきます! うわ〜すごいヨモギ感マックスです。
- それは美味しいと? どうなん?
- に、苦いです。すごく苦いです。
- ゴトウさん あら、ちょっと苦かったね。じゃあ次、ベーグル生地でピザを作るよ。はい、おしぼりで手を拭いて、生地を伸ばして。
- 平井 ピザ生地ってすぐ縮んでしまいますよね。こんな感じですか?
- ゴトウさん あ〜そうそう、上手やん。おっ!お茶湧いてきたかも。
- 平井 香ばしい匂いがしてきましたね。
- ゴトウさん 生地を伸ばしたら、次は焼きましょう。上に三つ葉とよもぎ、カラスノエンドウをのせましょうか。
- 平井 のせて焼くだけなんですね! かんたん!
- ゴトウさん 焼いている間にお茶を味見してみようか。はい、どうぞ。
- 平井 いただきます! ちょっと薄いけど美味しいです!
- もう少し濃いほうがいいかもしれないけど、
ほんのり香りがあっていいでしょう? 「缶コーヒーよりペンペン草」ですよ。 身体にもいいし最高です。
- もう少し濃いほうがいいかもしれないけど、
- 平井 エグみがあるのかなって思ってたけど、想像以上に美味しいです。
- ゴトウさん 笹はキレイな黄色が出るんですよ。ペンペン草と笹のお茶は私のヒット品かな。あっそろそろピザに野草を乗せて、ひっくり返しましょう。
- 平井 はい。ピザすでに美味しそう〜。
- ゴトウさん 最後にもう一度ひっくり返して、チーズを削って乗せます。
- 平井 うわ~これはいい! すごくいい匂いがしてきた。 このチーズ削る方式、いいっすね。
- ゴトウさん あまりチーズをかけ過ぎるとチーズの味が強くなってしまうから、少なめにかけるのがいいですよ。少しチーズが溶けてきたら完成!
- 平井 わーい! 完成!
- 生地の上に野草をのせて、仕上げにオリーブ油を回しかけたら完成です! チーズはお好みで。見た目もかわいい♡キュン♡
- ゴトウさん 温かいうちに食べよう。よもぎのジェノベーゼソースはお好みでね。
- 平井 いただきま〜す。
- ゴトウさん どう? 野草の味は?
- うまい!
野草もクセが少なくて食べやすいです。
- うまい!
- ゴトウさん よかった。熱を通すと意外と食べやすくなる野草も多いんよ。
- いいですねぇ!
野草
- いいですねぇ!
- ゴトウさん もう一枚はよもぎのジェノベーゼを塗ってみようか?
- 平井 それもシンプルでいいですね。
- ゴトウさん 返す時に土鍋にソースがくっつくかもしれないけど…また乗せたら大丈夫。はい、どうぞ。
- 平井 いただきます!
- ゴトウさん 火を入れてるから苦みも少ないでしょう?
- 平井 美味しい〜! これはドクダミ酒にも合いそうですよ。
- ゴトウさん それいいかも。そして、このよもぎが生えてる横でよもぎを食べるっていうのがいいでしょう。
- 贅沢ですねぇ〜
- さぁデザートの時間ですよ〜。野苺!
- 待ってました! 楽しみだ〜
- ゴトウさん 水でちょっと洗っていただこうか。カワイイね。
- 平井 ゴトウさんのバッグ、こんな素敵な器まで出てくるんですね。四次元ポケットだ。
- ゴトウさん はいどうぞ〜
- 平井 いただきます!
- ゴトウ・平井 美味し〜い。甘〜い!
- 平井 懐かしい味がする。本当にデザートですね。
- 若者も野苺を懐かしむんやね。
- いやぁ〜野草楽しいです。いつも通ってる場所でも、見方が変わりそうです。
- ゴトウさん 山に登ったり遠くまで移動したりしなくても、通勤通学圏内でも楽しめるのが野草の良いところ。育ってる環境とか毒を持つ野草もあるから、むやみやたらにというわけにはいかないけど、きちんと基礎知識があれば、あとは採りながら食べながら覚えると思うよ。
- 平井 はい。まずは楽しみながら色々探してみようと思います。 今日は本当にありがとうございました!
- ゴトウさんのいきおいに乗って、すっかり野草に魅了された編集部平井。それにしても野草って、身近にこんなにたくさんの種類が自生しているのですね。すぐにでも日々の食べものの一つに取り入れられる手軽さでした。今回はゴトウさんという専門家が一緒だったから安心して食べることができましたが、いざ探しに行くときにはやっぱり予備知識が必要です。毒のあるもの、体質によってはマイナス効果になってしまうものもあります。草の生えているところに入るので、露出の多い服装は避け、家に入る前にダニなどが付着していないかチェックするなど注意も必要です。「自分の分だけ採る」、「私有地には入らない」などマナーを守り、野草とじょうずにお付き合いしましょう!
2014.06.23(月)up