二人で旅する2リズム 2RHYTHM

かのこさんと旅する長崎市 猫とコスプレと長崎と[後編]

かのこさんと旅する長崎市 猫とコスプレと長崎と[後編]

今回の旅の行く先/かのこさんと旅する長崎市

前回までのあらすじ…
かのこさんに案内されるがまま、自衛隊、坂本龍馬で記念撮影と長崎の2大(?)コスプレスポットを巡った。お昼には新鮮なそしてぜいたくな海鮮料理に満足した一行が次に向かったのは…
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14:00
グラバー園で高貴なひととき
次に向ったのは、長崎屈指の観光地であるグラバー園。小高い丘の上から長崎市内を眼下に臨める、スコットランドの商人トーマス・ブレーク・グラバー氏の私邸のあった場所だ。なんとここは長崎のワンコイン・コスプレスポットでもある。

長崎市の市花、アジサイは今が見ごろ。アジサイを愛妾の名前にちなんで「おたくさ」として海外に紹介したシーボルトさん(左)も、咲き誇る鮮やかなアジサイをガン見。

かのこ ここではなんと明治維新のころの貴婦人たちが着ていたようなドレスを着て園内を散歩することができます!
コウモトおぉ~きっついですねー
衣装係のおねぇさん サイズに合わせてこのラックの中から選んでくださいね~。
これなんかすごくオススメ。お揃いの帽子が付いてすごく素敵よ~。
コウモト じゃあこれにします。
かのこ
なかなかどぎついやついきますね。 じゃあ私も娘とお揃いのこのどピンクのにしようかなぁ♪
コウモト かのこさん、こういうのは中途半端に守りに入ったらダメでしょう。ここは正々堂々とコスプレしましょう。ちゃんとお尻のところも枕を入れてくれるんだ。けっこう本格的ですね。

30代の2人、渾身のコスプレ。

かのこ思った以上に周りの視線が突き刺さりますね~
カメラマン
若い子たちが着とるのみて、あれ?意外と大丈夫やん?って思ってたんですけど、着替えて出てきた時あなたたちだけ明らかに違う空気出とったよ。 ツツジより目立っとるもん!
コウモト もうね、蒸し暑いのと恥ずかしいので変な汗ダクダク出よるよ。

数分後には恥ずかしさも消え、ノリノリで園内を練り歩く2人。娘のひなたちゃんはお姫様ドレスに大喜び。コスプレ1回500円、衣装を着たまま30分間園内を散歩できる。あらゆる方角から視線を感じる30分をお楽しみください。

グラバー園には長崎くんちで使用するオランダ船や笠鉾、龍踊の人形などの道具が展示されている資料館もある。オランダ、ポルトガル、中国等の文化の影響を受けているため、かなり独特な装飾で見ているだけで楽しい。(写真左) 園内で売られている願いが叶うというハート絵馬。 「○○くんと結婚したい」など恋愛系のお願いが多いなか、不埒な願い事を発見。(写真右)

15:45
にゃがさき代表、にゃがさきねこ!
にゃがさきねことは…
長崎名物や発祥の文化を、これまた長崎名物である猫のイラストが猫言葉?で名物を紹介する。長崎では知らない人はいない?手ぬぐいで大人気展開中の、可愛らしさとシュールさ、ユルさが三位一体となったご当地キャラ。
コウモト そういえば、かのこさんがデザインする「にゃがさきねこ」グッズはグラバー園のお土産屋さんでも手に入るんですよね。
かのこ そうそう。修学旅行の女子高生とかに結構人気なんよ。今は手ぬぐいだけやけど、今後色んなグッズを作っていきますよ~。
コウモト あのゆるいイラストってどうやって思いつくんですか?
かのこ 子どもとふざけて「○○ニャー」とか喋っとうときにだいたい思いつく。あ、ニャリンニャリンアイス(チリンチリンアイス)どうかなーとかやね。
コウモト へぇ~。手ぬぐい。自分用に1枚買っておきます!「ニャンポン」と「にゃじさい」いいですね~。

ニャラうどん、ニャステラ、角煮にゃんじゅうなど、色んなにゃがさきねこ、揃ってます。よろしくだニャー。

あんまり作者として露出はしてないんですよ…と言いながらも、カメラを向けるとてぬぐいをバーンと広げるかのこさん。

コウモト 色々見てたらそろそろお腹減ってきましたね。
かのこ じゃあこの近くに猫がたくさんおる商店街があるんやけど、そこでおやつにしましょうか。

16:30
長崎随一(?)の猫スポットへ
雨が降り出すなか、車で5分ほどの築町商店街へ移動。「長崎の台所」として戦前から地元の人々に愛されている商店街。なかでもかまぼこや新鮮な水産物が手に入る事で有名。商店街の人たちからエサをもらうのか、いつ来ても猫がたくさんいるという。おやつで小腹を満たしつつ、長崎に多いというカギしっぽの猫を探して辺りをブラブラすることに。

おやつは宗家紅白庵の冷やしどら焼き。定番のあずきからマンゴー・カスタードまで色んな味が楽しめる。ペンギンの焼き印もかわいい。

コウモト 雨やけど、猫いますかねー。
かのこ いつもより少ないかもしれんね…あ、おった、おった!
コウモトでっかい!猫でっかい!なんかよく見るといろんな隙間に猫いますね。
かのこ いつもはね、この時間くらいだと本当にあちこちに猫がおるんよ。今日はやっぱり雨やけん少ないね。
コウモト あそこの花屋さんとか何か外にも中にも猫がおる…。

色んな猫が出たり入ったりしていた花屋さんのスタンド。よく見るとみんな柄が似ているので、一族かもしれない。

猫だけでなく、犬もいました。

16:30
長崎随一(?)の猫スポットへ
引き続き築町で猫を探していたところ、猫の絵が描かれた手書きのポスターを発見!妙に味のあるポスターにひかれ、店の前に立っていたおじいさんに話しかけてみた。
コウモト こんにちは〜、コロッケ5個ください。あの~… ニャンコグッズがあるってポスターに…。
売り子のおじいさん あ、ニャンコグッズ欲しいの?ちょっと待って。おーい、ニャンコグッズ欲しいってー。(奥に誰かを呼びにいく)
田島さん あらあらコロッケおいしいですよ~。ニャンコグッズはこの缶の中から好きなの選んでちょうだい。
かのこ これご自身のコレクションですか?
田島さん そうよ、地下にまだいっぱいあるのよ。

嬉しそうにわけのわからない缶から猫グッズを取り出しつつポーズをとってくれたノリのいい田島さん。

ということでニャンコグッズを見せてもらいに地下へ。そこにはこじんまりした店内にたくさんの猫グッズと本がところ狭しと並ぶブック・バー「ザ・なが」が。今は休刊となった長崎のタウン情報誌「ザ・ながさき」を作っていた 田島さんご夫妻が年中無休で営業している。

店の前で売り子をしていたには旦那さんでした。商店街にこつ然と現れた異空間、「ザ・なが」は年中無休で営業中。

かのこ いつ頃からこのお店をされてるんですか?
田島さん この場所は1年半くらいですね。最近はインターネットとかメールとか、あんまり人と面と向ってコミュニケーションとる機会って少なくなってきたでしょ。だからそういう世間の流れに対抗して、ここに来れば 誰かと話したりできる場所にしたいと思ってね。
コウモト 確かにそういう気軽に行ける場所が自分の住んでいるところにあるのは有り難いですね。
田島さん 本もね、自分たちの私物で集めたものを置いています。
コウモト 色んなジャンルの本があって、ゆっくり読書するのも良さそうですね。何よりお二人が最高にいい味だしとる!これからも元気で続けてくださいね。

田島さんのご自慢のニャンココーナー。秘蔵のニャンコグッズや猫にまつわる本等が並べられている。

コウモト かのこさん、今日はありがとうございました。コスプレもできたし、最後に面白いアナバも発見できたし、長崎いいところですね~。
かのこ まだまだ面白い場所もありますよぉ〜ぜひまた来てくださいね~。
というわけで、今回の「2リズム・猫とコスプレと長崎と編」はこれにて終了です。異国情緒あふれる町並み、坂道から見る美しい景色、ユニークな食文化などに加え、猫好きとコスプレ好きに優しい町という新しい長崎の一面を案内人・かのこさんと共に発見する旅となりました。
一方で、福山雅治さんが長崎県民に異常に愛されているということを再認識。今後長崎を訪れる方は福山雅治について予習しておくと、長崎の方とすぐに仲良くなれるかも!?
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