博多まちづくりミートアップ

働き方が多様化する今、オフィスが担う役割とは?〜博多まちづくりミートアップvol.26レポート〜

これからの博多のまちづくりのヒントとなる事業者の取組を通じて様々なテーマについて考える『博多まちづくりミートアップ』。

26回目の今回は“これからの働き方やオフィスの在り方”をテーマに開催しました。
オフィス家具メーカーであり、働き方改革の支援や働きやすい場の環境づくりを手がけている株式会社オカムラの山田雄介さんをお迎えし、豊富な知見をもとにした「オフィスの変遷」や「はたらく距離感」などの話は、これからの働き方を考えるヒントがたくさん詰まっていました。

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ゲストの株式会社オカムラ WORK MILL編集長 山田 雄介さん

福岡県のまんえん防止等措置の延長にともない、コワーキング&コラーニングスペース Q よりオンライン配信のみでの開催となりました

オフィスもハイブリッド
求められるのは、仕事の内容に応じた働く場所の使い分け

ここ数年、将来の労働力不足解消を見据えた働き方改革が進められる中、新型コロナウィルス感染症の世界的拡大の影響もあり、テレワークやオンラインミーティングなどが急速に浸透しました。このことは、働き方を見直すきっかけになり、一部ではオフィス不要論まで囁かれるほど。

本当に、オフィスは全く必要ないのでしょうか?

答えは、NO。
在宅勤務を経験している人でも、今後もフルリモートを理想とする人は2割程度で、オフィスとリモートワークを組み合わせた働き方を望む声が大きいのだとか。
ちょっと意外な気もしますが、個人作業はリモートの方が捗るけれど、ちょっとした相談事はリモートだとやりにくいよなぁ、確かに。

 

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フルリモートを実践している人も一定程度オフィスに出社するのが理想だと考えている

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仕事の内容によって適する環境が異なる。今後のオフィスのあり方を考えるヒントになりそう

これからのオフィスには
施設づくりだけでなく「つながり」づくりも大切

オフィスはいろんな人が集まる場所。社内メンバーとのつながりを拡げることで、生産性が向上する可能性があると言えます。メンバー同士の交流を目的に、リフレッシュできるカフェスペースやオープンな打ち合わせスペースなどをオフィスに設けることも少なくありません。ですが、交流しやすいスペースをつくるだけで、本当に交流って生まれるの?

山田さんいわく、つながりを促す空間をつくることに加えて、つながりを促す活動を行うことも大切。勤続年数や性格(外交的・内向的など)などによっても活動参加へのハードルが異なるので、それぞれの立場やプロフィールに関係なく参加しやすい工夫もポイントになりそうです。

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ワークスタイルやオフィスは、その時の社会状況などによって、常に変化をしていくものだと思います。
今回のミートアップでも「これが正解!」を示すのではなく、自分達のケースに置き換えてどう考えていくかのヒントをお聞きすることができました。

もっと詳しく話を聞きたい!という方は、当日の動画をぜひご覧ください

YouTubeでの視聴はこちら
https://youtu.be/9T8-1yztzi4

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ミートアップの中でご紹介したデータや考察などをまとめた冊子『KNOWLEDGE – WORK DESIGN REVIEW 2021』(株式会社オカムラ ワークデザイン研究所 発行)は、配信会場となったコワーキング&コラーニングスペース Q で入手できます

山田さんが編集長を務める「はたらく」を変えていく活動『WORK MILL』には、話題の働き方や、働く場のヒントが詰まっています。
『WORK MILL』ウェブサイト
https://workmill.jp/jp/

(編集部 トゴウ)


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