イベントレポート

来日中のマンマが作ったナポリのお菓子イベントに行って来ました!福津市のイタリアン八百屋「 A.PUTECPUTEC(アプテカ)」へ

こんにちは、ライターの堀尾です。以前正直ブランドで、福津市のテヌータ・カンピ・フレグレイ農園さんをご紹介させていただきました。福岡出身の愛さんとナポリ出身のシルビオさんご夫婦が営む、見て食べて美味しいイタリア野菜の農園です。あのカラフルで美味しいイタリア野菜がまた食べたいなあ~と、よく思い出す昨今です。(正直ブランドの記事はこちら

そんななか、シルビオさんのマンマが作るナポリ菓子が振る舞われると聞きつけ、夫妻が営まれているイタリアン八百屋の「アプテカ」さんに、さっそく行って参りました!

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稲刈りシーズンまっただ中ということもあり、黄金色のじゅうたん広がる福津市奴山。思わず通り過ぎてしまいそうになるアプテカの入り口に、あったあった、こじんまりと掲げられた看板発見

2年前の取材でお邪魔したときには、お客さんを迎えてくれるオリーブの木もずいぶん生長して貫禄が出ていました。時の流れを感じます…

2年前の取材でお邪魔したときには、お客さんを迎えてくれるオリーブの木もずいぶん生長して貫禄が出ていました。時の流れを感じます…

 この日お店に並んでいたのは、来日中のマンマが作ったナポリのドルチェ(甘いお菓子)とサラータ(甘くないお菓子)。南イタリアの都市ナポリは、豊かな自然や街並の美しさでも知られていますが、そのグルメも有名。個性あふれるピザも人気だそうです。この日も、普段はお目にかかれないピザがいくつか目につきました。

ピッツァ・モンタナーラと呼ばれる揚げピザには、自家製のトマトソースに、モッツァレラとパルメザンチーズがたっぷり。引きが強くもちもちした生地がたまりません

ピッツァ・モンタナーラと呼ばれる揚げピザには、自家製のトマトソースに、モッツァレラとパルメザンチーズがたっぷり。引きが強くもちもちした生地がたまりません

なんとこれもピザ! スカローラ・ピッツァはナポリ地方の伝統料理で、茹でたスカローラ(イタリアの葉野菜)と、オリーブ、ケッパー、アンチョビ、ニンニクをオリーブオイルで炒めて、生地にはさんで焼いたものだそう。塩味が優しい素朴なピザ

なんとこれもピザ! スカローラ・ピッツァはナポリ地方の伝統料理で、茹でたスカローラ(イタリアの葉野菜)と、オリーブ、ケッパー、アンチョビ、ニンニクをオリーブオイルで炒めて、生地にはさんで焼いたものだそう。塩味が優しい素朴なピザ

スカローラ・ピッツァに使われているスカローラは、もちろんテヌータ・カンピ・フレグレイ農園産。店内で販売もされています。「お鍋に入れても美味しいよ~」(愛さん)と、和食のレシピも教えてくれました

スカローラ・ピッツァに使われているスカローラは、もちろんテヌータ・カンピ・フレグレイ農園産。店内で販売もされています。「お鍋に入れても美味しいよ~」(愛さん)と、和食のレシピも教えてくれました

マンマは、地元・ナポリでもご夫婦で40年にわたりお菓子屋さんを営んでこられたプロでもあるそうです。小さい頃からそんなご両親の姿を見て育ったシルビオさんがシェフの道に進まれたのは、自然な流れだったのですね。

来日中のマンマ。包容力あふれる温かい笑顔が印象的でした。マンマのお菓子イベントも恒例イベントになりつつあるとか。

来日中のマンマ。包容力あふれる温かい笑顔が印象的でした。マンマのお菓子イベントも恒例イベントになりつつあるとか。

7開店中も、マンマとシルビオさんは裏のキッチンでせっせとお菓子づくり。愛さんがお客さんの元に運んで、切ったり、包んだり。ときにはイタリア語、ときには英語、ときには日本語で、コンビネーション抜群の3人

7開店中も、マンマとシルビオさんは裏のキッチンでせっせとお菓子づくり。愛さんがお客さんの元に運んで、切ったり、包んだり。ときにはイタリア語、ときには英語、ときには日本語で、コンビネーション抜群の3人

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マンマ、慣れた手つきで揚げたてのグラッファ(ドーナツ)に砂糖をまぶしていきます。大きい! 熱そう! おいしそう!

実はこの「マンマのドルチェイベント」、毎年マンマが来日した際に開催されているとか。いつもはパパも一緒だそうですが、今年は諸事情によりパパはナポリにお留守番。そんなパパのことはよそに、みんなマンマのお菓子に群がります……。なかでも一番人気はマンマのグラッファ(ナポリの揚げドーナツ)!

やっぱり揚げたてが超絶うまいグラッファ(右)。大きくてボリューミーなのにぜんぜん重たくないので、いくつも食べられてしまう不思議なドーナツ。ボンボローネというチョコレート入りの丸いドーナツ(左)も大人気。あっという間に売り切れていました

やっぱり揚げたてが超絶うまいグラッファ(右)。大きくてボリューミーなのにぜんぜん重たくないので、いくつも食べられてしまう不思議なドーナツ。ボンボローネというチョコレート入りの丸いドーナツ(左)も大人気。あっという間に売り切れていました

素朴な甘さのリンゴケーキ。パッケージにも、愛さんのセンスが光っています

「あんまり告知してなかったのにこんなに忙しくなるとは!」と、愛さんはスタッフの方と息つく暇なくドルチェを販売中。手にするのはナポリの伝統菓子パスティエラ。麦とリコッタチーズのおかず系タルトでこちらも人気。ホールで買っていかれる方もおりました

「あんまり告知してなかったのにこんなに忙しくなるとは!」と、愛さんはスタッフの方と息つく暇なくドルチェを販売中。手にするのはナポリの伝統菓子パスティエラ。麦とリコッタチーズのおかず系タルトでこちらも人気。ホールで買っていかれる方もおりました

私がお邪魔したのは開店30分後くらいでしたが、すでにお店の中にはお客さんでいっぱい。みなさんマンマのお菓子を心待ちにしていたようで、予約されていた方やまとめ買いしていかれる方も結構おられました

私がお邪魔したのは開店30分後くらいでしたが、すでにお店の中にはお客さんでいっぱい。みなさんマンマのお菓子を心待ちにしていたようで、予約されていた方やまとめ買いしていかれる方も結構おられました

そうそう、肝心な野菜づくりのほうはというと……現在は年間でなんと100種類を超える野菜を栽培されているそうです。2年前には約60種類と言われていたので、それに比べるとずいぶん増えましたね~。取引先も増え、今は依頼があってもお断りしている状態とのこと。ちなみに、シンガポールや香港など海外のイタリアンレストランにも出荷されているそうです。日本で作られたイタリア野菜がアジアの国々に出荷されているなんて、なんだか不思議な感じ。

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変わった模様のゼブラナス。粉を付けて揚げるだけでも美味しいし、和食に使っても◎だそう

色彩豊かなニンジン、ラディッシュ、パプリカに、今の時期は葉野菜が豊富。知らない野菜ばかりで、見ているだけで楽しくなる八百屋さん「アプテカ」

色彩豊かなニンジン、ラディッシュ、パプリカに、今の時期は葉野菜が豊富。知らない野菜ばかりで、見ているだけで楽しくなる八百屋さん「アプテカ」

色とりどりのお豆たちは、スープにして煮込んだり、福津で育てたイタリア米とあわせてリゾットにどうぞ~

色とりどりのお豆たちは、スープにして煮込んだり、福津で育てたイタリア米とあわせてリゾットにどうぞ~

ようやくキッチンが落ち着いたタイミングを狙って3人をぱちり。目の前のドルチェは、ほぼすべて売り切れておりました。すごい…

それにしても、忙しいなかでもとびきりの笑顔が絶えない3人。イタリアの、あの太陽のような空気が、まさにそこにはありました。食を楽しむ。それも愛する人たちとともに。そんなシンプルなことが、人生の幸せに直結しているのだと教えてもらった気がして、ほくほくと幸せな気持ちになりました。

ますますご活躍の場を広げて頑張っておられる(というよりも楽しんでおられる)シルビオさんと愛さん、本日はありがとうございました!

そしてマンマ、とっても美味しいドルチェ、ごちそうさまでした!!

帰り際、昨年から飼いはじめたというヤギとニワトリの小屋にちょっと寄り道。奴山の大自然に囲まれたこの場所は、子どもたちが遊べる場所として開放中だそう

帰り際、昨年から飼いはじめたというヤギとニワトリの小屋にちょっと寄り道。奴山の大自然に囲まれたこの場所は、子どもたちが遊べる場所として開放中だそう

 【店舗情報】

A. PUTEC(アプテカ)

住所:福岡県福津市奴山1213-2

営業時間 : 土・日のみ(12:00~17:00))

ウェブサイト□http://tcf-a.net/

facebook:□ http://www.facebook.com/pages/Tenuta-Campi-Flegrei/143496219003995

 (取材/堀尾真理)


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