インタビュー

『はじまり』の場所をつくる(3)

アナ話 〜thoughtのみなさんにお会いしました〜2014.3.17(mon) up

[第三話]考えること、思うこと。

林 今回、僕らは立上げのための告知や出展者さんとのやり取りなどはやっていますが、会場の準備に関しては、ほとんどなんもやってないですよ(笑)

藤戸 ほんとそうよね。会場を提供してくださった西海陶器さんのご協力と、会場で使うアパレル用のハンガーラックを、イグジットメタルワークサプライさんというアパレルの什器を卸している企業さんが、会場内の照明演出を、LInemeさんが、それぞれ提供してくださることになっていますが、あとはブースがあるだけ。出展者にほぼすべて用意してもらうスタイルなんです。

林 とにかく決め事もできるだけシンプルにして、「まずはやってみよう」って走り出したという感じなんです。

アナバナ 今回出展される38のブランドは、どんな風に選ばれているのですか?

林 そこも、特にルールみたいなものはないんです。メンバーで話し合って、直接お声がけさせていただきました。初めての試みなので、もしかしたら、ぜんぜん人が来ないという事態になる可能性もあるなかで、合同展示会という場にすごく期待してくださっているのを感じています。各ブランドさんに共通しているのは、“九州にゆかりがある”という点だけですね。今後2回、3回と開催するなかで、もしかすると何らかルールを設けるかもしれませんが、今回は4人で決めさせていただきました。

藤戸 複雑なルールをつくらない理由のひとつは、僕らはthought を継続して開催していきたいと考えているから。無理をせずにできるだけシンプルにしたいんです。展示会をひらくためにいろいろな手間をかけてしまうと、それだけ出展料をいただかないといけなくなりますよね。だから、出展者にもできるだけ場づくりに参加していただきながら開催していきたいんです。展示会をひとつのチャンスとして、臨んでもらえたら嬉しいですね。

アナバナ なるほど〜。いまみなさんが企画している時点では予想していないような展開が待っているかもしれないですね。

藤戸 それはすごく感じますよ。まぁ、まずはやってみらんと分からんけどね(笑)。九州にゆかりのあるブランドが集まっているという、特徴のある展示会として、あくまでも九州を中心に継続させていきながら、海外でも発信のチャンスがあれば、どんどんフットワーク軽くやっていきたいと思っています。

アナバナ 今回楽しみなのは、3日目(29日)に、一般の方も参加できる日が設けられている点です。どんな一日になりそうですか?

藤戸 なんかねぇ、お祭りみたいな雰囲気になってほしいな。お客さんにとっても、38ブランドとの出会いの場になりますし。

林 そうそう。今回、アパレルの出展者が多いので、マルシェとか蚤の市の雰囲気ともまた違う、すごく新鮮な感覚で楽しんでもらえると思います。

植村 僕ら出展者側の立場からしても、ふだん接していないようなお客さんとの出会いがあるんじゃないかって、すごく期待しています。

アナバナ 最後に、展示会名の“thought”に込められた意味を教えてください。

藤戸 それは、南くんが、ね。

南 あ、はい。

藤戸 展示会のタイトルは、みんなで案を出し合ったんですよ。いろいろ候補はあったんですけど、一番なっとくさせられるネーミングやったよね。

林・植村 うんうん。

南 “thought”にした理由はとてもシンプルなんです。僕らがこんな風に考えていて、こんな風にやっていきたいという想いがあって。ひとつの目的を、どうやってかたちにしていこうかと考えていること、それをそのまま場所にしたということなんです。考えていることの結果はそれぞれ違うけど、考えることをやめないというか、立ち止まらないという場。thouhgt は、そういう想いを持つみんなが集う場だと思っています。

アナバナ なるほど、そういう想いが込められているのですね。

藤戸 南くんは、thought のグラフィックも担当してくれているんですよ。ロゴとかウェブサイトも作ってくれてます。こんなゆかいな仲間でやっております。

 いや〜僕らもほんとに、見えていないことがいっぱいあるんですよ。たくさんのブランドさんが期待してくれているという、緊張感もあります。バイヤーさんにも、一般のお客さまにも、九州にこんなモノづくりをしてる人たちがいるんだって、あらためて感じてもらえるような、熱い3日間にしたいですね。

アナバナ 会場に足を運ぶのがすごく楽しみです。今後の展開も、期待しております! 今日はありがとうございました。

一同 ありがとうございました。わざわざ足を運んでいただくだけの楽しみや発見が待っていると思います。当日もお待ちしています!

( 取材・文/曽我 写真/池田)

thought EXHIBITION AND MARKET

  • ◻︎http://www.thght.jp/

    衣食住のあらゆる分野において 主に九州内で活動するブランドやクリエイターが中心となっておこなう合同展示会。

  • [EXHIBITION] 3.27 thu ー 28 fri 10:00〜18:00
    [MARKET] 3.29 sat 10:00〜17:00

もくじ

thoughtのみなさん

植村さん
福岡市中央区でショップ『PARQ』を構えながら、自身のブランド『thinq(シンク)』を企画/デザインする。メンバーの南さんと共同でカットソーを主軸とした『fit』も展開。
林さん
メーカーの九州営業代行業を行いながら、糸島(福岡)の間伐材を使った小物を地元のお店(ここのき)と共同開発し販売する活動も。
藤戸さん
全国展開するメンズブランド『FUJITO』デザイナー。福岡市長浜にショップ『Directors』を構える。
南さん
FLOWER ADJUSTMENT(フラワーアジャストメント/押し花をフレームに入れてつくる額装)作家。メンバーの植村さんと展開させる『fit』の企画/デザイナー。

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