いいですねえこの包装といい飾り気のない形といい。
初めてでも懐かしいやつ代表のような、なんとも素朴なおやつです。
久留米市出身の方に聞くと、ほぼ9割が「まるあじ」のことを知っています。そして語れます。(※アナバナ調べ)
「まるあじが給食に出ていた」とか「学校帰りに買っていた」とか、「まるあじをめぐって兄弟喧嘩をしていた」という思い出話も。それもそのはず、「まるあじ」生みの親木村屋さんは、大正15年からパンを焼いている老舗のパンと洋菓子のお店なのです。「毎朝焼きたてのパンを届けたい」と、すっかり人気が定着した今も変わらず、できるだけ午前中に配達できる範囲にしかパンを置いていません。このシンプルな理念が長く続けられている秘訣なのかもしれないですね。
本店におじゃますると、まるあじと人気を二分する「ホットドック」が置いてありました。これはいいですよ。コールスローのような野菜サラダとハムがサンドされていて、これがパンと絶妙に合うのです。パッケージも発売当初から変わらないオレンジ×キミドリのレトロなデザイン。口にすればパンに吸い込まれたサラダの水分がじゅわっと染み出てきて、あとから”からし”のぴりっが鼻に抜けます。「これですよ、これ」と天を仰ぐのです。
でもですね、懐かしんでばかりはいられません。入口正面には「新発売」とうたわれる今どきなパンも堂々と顔をそろえております。どれにしようかと、悩みながら店員の荒木さんにおススメを尋ねると「私はダブルショコラかなー、でもこしあんのあんドーナツもいい、贅沢カレーパンもオススメですねーだってビーフが100%……」と、余計に迷ってしまうじゃないか! とつっ込みたくなるほどいろいろオススメしてくれました。その荒木さんの選ぶときの嬉しそうなこと。ああ、老舗が続く秘訣はこういうスタッフさんにも理由があるんだと思いました。だって毎日毎日商品に触れている方が、そこの商品の大ファンなんですから。ロングセラー品と新商品が常にお店に並ぶ木村屋さん。荒木さんたち現場で働くスタッフさんの声は、新商品の開発にも反映されているそうです。きっとお客との会話ひとつにも気を配ってらっしゃるのでしょうね。
そうそう、まるあじのおいしい食べ方は、「牛乳と一緒に食べる」のはもちろんですが、「ちょっと焼き戻す」といっそうおいしくなるそうですよ。これは、「まるあじの食感が好きだ」と嬉しそうに話してくれた本社営業担当の甲斐田さんがこれまた嬉しそーうに教えてくれました。
みなさまも久留米に行かれたならぜひ、まるあじに出会ってくださいませ。
(編集部 曽我)
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〜1月は14日と28日に開催〜
1月のプチグルメは、「木村屋」さんの『まるあじ』をプレゼントいたします。400名様(2日合計)への特別企画です!
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□お店の情報
店名:キムラヤ本店
住所:福岡県久留米市日吉町16-23
電話番号:0942-33-2597