九州みやげ365 SOUVENIR
九州みやげ365 編集部が出会った九州のおみやげをご紹介

江戸時代からの高級菓子

福岡県 福岡市鶏卵素麺

鮮やかな黄色の糸がきゅっと束ねられているようすに、なんとも品を感じます。福岡銘菓「鶏卵素麺」が生まれたのは遡ること340年余、江戸時代初期の1673年のことでございます。
砂糖水に卵黄を糸状に落として作るという、究極にシンプルですが一切ごまかしのきかないデリケートなお菓子です。鶏卵の黄身だけ使うと聞くと、現代であっても贅沢さにひるんでしまいますから、砂糖が高価だった江戸時代、鶏卵素麺はとんでもない高級菓子だったのではないでしょうか。もしかしたら粋な江戸っ子の憧れであったかもしれません。その頃からずっと、鶏卵素麺は福岡を見てきたんです。江戸から続く高級菓子は歴史を知る私たちの大先輩であり、生き証人でもあるんですね。

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