九州みやげ365 SOUVENIR
九州みやげ365 編集部が出会った九州のおみやげをご紹介

淡い想い

福岡県 久留米市塩屋の娘

ずうっと昔、東京から久留米を訪れた役人たちが塩屋という宿に泊まったところ、宿の娘さんがあんまりかわいかったものだから、東京に戻っても「塩屋の娘」と唄い広げ、久留米での滞在を懐かしんだそうです。そんな名前の付いたこのお菓子、小豆あんを求肥で包み、厚い最中でサンドした銘菓。サクサクパリパリの最中と、もっちり伸びやかに引く求肥、しっとりした大納言あんが、それぞれうまく作用し合って、落ち着いた風味ながらとてもユニークな食感のお菓子に仕上げられています。塩屋の娘さんが顔を洗うのに黒糖を使っていたことに由来して、あんには黒砂糖が使われているんだとか。あの子を想う淡い気持ちが、今はこうして淡い口溶けの最中になってるんですから、かわいこちゃんってのは罪作りですなぁ。

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