やました農園

人の腸内に住む100兆匹以上の菌ちゃんと上手に付き合うコツは「土づくり」にヒントがある!?前編【やました農園日記03】

人の腸内に住む100兆匹以上の菌ちゃんと上手に付き合うコツは「土づくり」にヒントがある!?【やました農園日記03~前編】

晴耕雨読。

晴れの日には畑を耕し、雨の日には本を読んで過ごす。
ふむふむ。。。そうありたい。
が現実は、晴れていても耕せない日がままあります。
ふっかふかの土なら、ザーザー降った後でもさっと水が引いて、翌日にはノリノリで畑仕事できるのだけど、うちはまだまだ。やっぱり土しだい!!
土って、農業の基本、というか、ほとんどすべてかも。
調子にのってさらにいうなら、土はわたしたちの健康にも直結してるようで。。。今回は、そんなお話の【前編】でございます~

ふっかふかの土には、たくさんの種類の微生物がい~っぱいいて、団粒構造を作ってくれています。この“団粒構造”のおかげで、水はけはよく、水分や肥料分が保持できて、植物が元気に育つんですね。
微生物の力は、それだけじゃないらしく、植物が成長するのに必要なホルモンを出してたりもするんです。微生物の助けがなければ、植物は元気に育ちゃしない! わけですが、微生物もまた、植物に助けられているんです。植物の根っこは、水分や栄養分、酸素などを土から吸収しつつ、いろんな物質を出していて、微生物はこの根っこが出す物質も栄養にしています。同時に、そのままでは植物が吸収できない栄養素を、微生物が酵素で分解して植物が根っこから吸収できるようにしてるのだそうです。
微生物と植物の関係は、一方的なものではなく、お互いに持ちつ持たれつ! なんですねー。


根っこのような“白い糸”は、菌ちゃんの大軍団。ふつうは目に見えない微生物だけど、めっちゃいっぱい集まるとこんな形で見えるんですね〜 実はキノコも、1つ1つがキノコ菌の大軍団なんですって!

パラパラの籾殻が“だんご_”に!これも微生物の力。微生物が籾殻を分解するときに出しす物質が固めてくれるんですね。

そして、どーも、わたしたち人間と微生物もまた、持ちつ持たれつの関係のようです。
そもそも、わたしたちの身体は菌ちゃんまみれ。特に腸には100兆匹以上もの微生物が暮らしているっていうじゃないですか! 重さにして1~2キロですって!!
最近ちょいちょい耳にする「腸内フローラ」です。”フローラ”とは”お花畑”のこと。わたしたちのお腹の中に住む微生物は、種類も数も人によってだいぶ違うらしく、これがその人の全身の健康に影響していて、がん、糖尿病、アレルギー、肥満…など、すでに30以上の病気との関係がわかってるそうです。腸内の微生物が出す物質が、健康を保つのに役立っていたり、逆に害を与えていたり。良くも悪くも深~く関わっているんですね。

腸内フローラの研究は、世界中で次々と国家プロジェクトが動き始めてるといいます。これまでわからなかった病気の原因が解明されて、治療につながることが期待できるんですって。“最先端医療”ってだけじゃなくて、“医療の大転換点”とまでいわれているとか!
人によって全然違うという腸内細菌は、体の健康状態だけじゃなくて、性格とか感情にまで影響してるというんですから、聞き捨てなりませんでしょ!?
ならば、健康な人の腸内フローラってどんなんですかね。自分の腸内フローラは変えられないの?だれもが気になるそんなこと、まっさか~なホントのお話『めくるめく菌ちゃんワールド!』は、次回につづきます~

(写真・文/やましたまなみ)

■後編はこちら

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